IPC分类号:
A47L13/46 | A47L13/24 | G03B17/56
国民经济行业分类号:
C2049 | C4111 | C2043
当前申请(专利权)人:
コミー株式会社 | 東日本旅客鉄道株式会社
原始申请(专利权)人:
コミー株式会社 | 東日本旅客鉄道株式会社
当前申请(专利权)人地址:
埼玉県川口市 | 東京都渋谷区
发明人:
今井 雄仁 | 岩田 宜之 | 塚本 清孝 | 佐藤 壮一郎 | 伊藤 博行 | 齋藤 航平 | 野々村 墾平
代理人:
青木 篤 | 三橋 真二 | 鶴田 準一 | 南山 知広 | 森本 有一
摘要:
一対の挟圧レバーを利用しながら、新旧清掃シートの交換を短時間に行えるようにした監視カメラ用清掃具を提供する。
【解決手段】清掃頭部(100)が頭部本体(1)とカム部(2)とを前後方向に相対移動可能に組み付けた構成からなる。頭部本体(1)は前端に清掃シート(200)の支持板(4)を突設、かつ左右両側に一対の挟圧レバー(5,5)を回動可能に取り付け、挟圧レバー(5,5)の回動支点より前方側の端部に挟圧面(7,7)を、回動支点より後方側の端部に係合ピン(8,8)を設けている。カム部(2)は幅方向中心に対して左右対称に斜めに延びる一対のカム溝(9,9)を設け、これらカム溝(9,9)に係合ピン(8,8)を係合させ、頭部本体(1)とカム部(2)との相対移動に伴う係合ピン(8,8)のカム溝(9,9)に対する相対移動により、挟圧レバー(5,5)閉脚状態と開脚状態とに交互に切り替える構成からなる。
技术问题语段:
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、清掃シートの取付け手段として一対の挟圧レバーを利用しながら、新旧清掃シートの交換作業を短時間で行え、しかも交換後の新しい清掃シートに位置ずれや皺などを生じさせないようにする監視カメラ用清掃具を提供することにある。
技术功效语段:
【0011】本発明の監視カメラ用清掃具は、支持板に清掃シートを取り付ける挟圧レバーの開閉作用をばねの弾性力で行うのではなく、カム溝に係合ピンを係合させたカム駆動によって行うので、新旧清掃シートの交換作業時に挟圧レバーを片方の手で常時抑えている必要がなく、両方の手で清掃シートを取り扱って作業することができる。したがって、柔らかく形態保持性がない清掃シートであっても、交換作業を迅速に短時間で行うことができ、かつ取付け後の清掃シートに位置ずれや皺などを生ずることがない。
权利要求:
【請求項1】
清掃頭部(100)をスティック(101)に取り付けた監視カメラ用清掃具であって、前記清掃頭部(100)が頭部本体(1)とカム部(2)とを前後方向に相対移動可能に組み付けた構成からなり、
前記頭部本体(1)は前端に清掃シート(200)の支持板(4)を突設し、かつ左右両側に一対の挟圧レバー(5,5)を回動可能に取り付けると共に、前記挟圧レバー(5,5)の回動支点より前方側の端部に挟圧面(7,7)を設け、回動支点より後方側の端部に係合ピン(8,8)を設け、
前記カム部(2)は幅方向中心に対して左右対称に斜めに延びる左右一対のカム溝(9,9)を設け、これらカム溝(9,9)に前記挟圧レバー(5,5)の係合ピン(8,8)を係合させ、前記頭部本体(1)と前記カム部(2)との相対移動に伴う前記係合ピン(8,8)の前記カム溝(9,9)に対する相対移動により、前記挟圧レバー(5,5)の挟圧面(7,7)を前記支持板(4)の両側面に接圧する閉脚状態と離間する開脚状態とに交互に切り替え作動する構成からなる
監視カメラ用清掃具。
【請求項2】
前記挟圧レバー(5,5)の閉脚状態時に前記係合ピン(8,8)が位置する前記カム溝(9,9)の終端に、前記係合ピン(8,8)を制止するロック機構を設けた請求項1に記載の監視カメラ用清掃具。
【請求項3】
前記ロック機構が、前記カム溝(9,9)の終端から前後方向に対する外側に湾曲状に延びる湾曲延長溝(9e)、又は前記カム溝(9,9)の終端から前後方向に平行に直線状に延びる直線延長溝(9f)からなる請求項2に記載の監視カメラ用清掃具。
【請求項4】
前記支持板(4)の上縁部が円筒状に面取りされた形状からなる請求項1~3のいずれか1項に記載の監視カメラ用清掃具。
【請求項5】
前記カム部(2)が前記スティック(101)の先端に固定され、前記頭部本体(1)が前後方向に摺動可能に構成されている請求項1~4のいずれか1項に記載の監視カメラ用清掃具。
【請求項6】
前記頭部本体(1)が前記スティック(101)の先端に固定され、前記カム部(2)が前後方向に摺動可能に構成されている請求項1~4のいずれか1項に記載の監視カメラ用清掃具。
【請求項7】
前記清掃シート(200)がウエットティッシュからなる請求項1~6のいずれか1項に記載の監視カメラ用清掃具。
【請求項8】
前記スティック(101)が複数の径の異なる管材を伸縮可能に連結したテレスコピック構造からなる請求項1~7のいずれか1項に記載の監視カメラ用清掃具。
技术领域:
】
【0001】
本発明は監視カメラ用清掃具に関し、さらに詳しくは、清掃シートの交換作業を短時間で行え、しかも交換後の清掃シートに位置ずれや皺などを発生させないようにする監視カメラ用清掃具に関する。
【
背景技术:
】
【0002】
鉄道のローカル線には、運転手一人が1両又は数両連結の車両をワンマン運転するものがある。このワンマン運転のため、車両外側の前後2か所に監視カメラが設置され、運転室のモニターでプラットホームの安全を確認できるようになっている。
【0003】
ワンマン運転中の監視カメラのレンズには、砂埃や鉄粉などが付着し蓄積するだけでなく、レンズに衝突し潰れた昆虫の体液が汚れとなって付着する。このレンズの汚れのため停車駅でのモニターによる安全確認が出来なくなることがある。このような場合、運転手は20~30秒程度の停車時間中に監視カメラの清掃を行わなければならない。清掃はウエットティッシュなどの清掃シートを使用して行うが、監視カメラは高所に設置されているため、身長の大小にかかわらず作業できるようにするため、一般的にはスティックの先端に清掃シートを取り付けた清掃具を使用するのが好ましい。
【0004】
従来、監視カメラ用の清掃具を記載した公知例は見当たらないが、例えば便器等の清掃用として、特許文献1や特許文献2に記載された清掃具が知られている。この清掃具は、清掃シートを支持台にセットする固定手段としてばねで付勢された一対の挟圧レバーを使用している。しかし、このようにばねで付勢された挟圧レバーを監視カメラ用清掃具における清掃シートの固定手段に使用すると、次のような問題がある。
【0005】
監視カメラのレンズは面積が小さいため、清掃シートの支持は特許文献1や特許文献2の清掃具のように広い面積の平面部で支えるのではなく、細幅の縁部(エッジ)に跨ぐように支えて、その縁部(エッジ)をレンズ面に押し当てるようにした方が好ましい。しかし、細幅の清掃シートは柔らかく形態保持性がないため、上述したように20~30秒程度の短時間に複数台の監視カメラを各カメラ毎に清掃シートを交換しながら皺や偏りのないようにセットする作業は非常に難しい。
【0006】
すなわち、監視カメラ用清掃具において新旧清掃シートの交換作業は、まず一方の手でばねの弾性力を抑えながら一対の挟圧レバーを開脚状態にして保持し、その開脚状態を保持しながら、他方の片手だけで新旧清掃シートの交換をしなければならない。しかし、柔らかく形態保持性がない清掃シートを片方の手だけで支持台から外し、その支持台に別の新しい清掃シートを正しくセットするのは非常に難しい作業になる。そのため、20~30秒程度の短時間で清掃シートの交換作業を強行すると、交換後の清掃シートに位置ずれや皺が生じたりすることがあり、その後の清掃作業に支障を来すことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】
特開2003-513号公報
【特許文献2】
特開平12-107112号公報
【
发明内容:
】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、清掃シートの取付け手段として一対の挟圧レバーを利用しながら、新旧清掃シートの交換作業を短時間で行え、しかも交換後の新しい清掃シートに位置ずれや皺などを生じさせないようにする監視カメラ用清掃具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成する本発明の監視カメラ用清掃具は、清掃頭部(100)をスティック(101)に取り付けた監視カメラ用清掃具であって、前記清掃頭部(100)が頭部本体(1)とカム部(2)とを前後方向に相対移動可能に組み付けた構成からなり、
前記頭部本体(1)は前端に清掃シート(200)の支持板(4)を突設し、かつ左右両側に一対の挟圧レバー(5,5)を回動可能に取り付けると共に、前記挟圧レバー(5,5)の回動支点より前方側の端部に挟圧面(7,7)を設け、回動支点より後方側の端部に係合ピン(8,8)を設け、
前記カム部(2)は幅方向中心に対して左右対称に斜めに延びる左右一対のカム溝(9,9)を設け、これらカム溝(9,9)に前記挟圧レバー(5,5)の係合ピン(8,8)を係合させ、前記頭部本体(1)と前記カム部(2)との相対移動に伴う前記係合ピン(8,8)の前記カム溝(9,9)に対する相対移動により、前記挟圧レバー(5,5)の挟圧面(7,7)を前記支持板(4)の両側面に接圧する閉脚状態と離間する開脚状態とに交互に切り替え作動する構成からなることを特徴としている。
【0010】
また本発明は、上述した構成に加えて、さらに以下に記載する構成のうちの少なくとも一つを備えることが好ましい。
(1)前記挟圧レバー(5,5)の閉脚状態時に前記係合ピン(8,8)が位置する前記カム溝(9,9)の終端に、前記係合ピン(8,8)を制止するロック機構を設けていること。
(2)前記ロック機構が、前記カム溝(9,9)の終端から前後方向に対する外側に湾曲状に延びる湾曲延長溝(9e)、又は前記カム溝(9,9)の終端から前後方向に平行に直線状に延びる直線延長溝(9f)からなること。
(3)前記支持板(4)の上縁部が円筒状に面取りされた形状からなること。
(4)前記カム部(2)が前記スティック(101)の先端に固定され、前記頭部本体(1)が前後方向に摺動可能に構成されていること。
(5)前記頭部本体(1)が前記スティック(101)の先端に固定され、前記カム部(2)が前後方向に摺動可能に構成されていること。
(6)前記清掃シート(200)がウエットティッシュからなること。
(7)前記スティック(101)が複数の径の異なる管材を伸縮可能に連結したテレスコピック構造からなること。
【発明の効果】
【0011】
本発明の監視カメラ用清掃具は、支持板に清掃シートを取り付ける挟圧レバーの開閉作用をばねの弾性力で行うのではなく、カム溝に係合ピンを係合させたカム駆動によって行うので、新旧清掃シートの交換作業時に挟圧レバーを片方の手で常時抑えている必要がなく、両方の手で清掃シートを取り扱って作業することができる。したがって、柔らかく形態保持性がない清掃シートであっても、交換作業を迅速に短時間で行うことができ、かつ取付け後の清掃シートに位置ずれや皺などを生ずることがない。
【
具体实施方式:
】
【0013】
図1に示すように、本発明の監視カメラ用清掃具は、スティック101の先端に清掃頭部100を取り付けて構成されている。スティック101は、径の異なる複数本の管材102,103,104がロック具105,106を介して端部同士を任意の長さに伸縮可能に連結されたテレスコピック構造に構成されている。最大径の管材104をグリップとし、その端部にストラップ107が取り付けられている。監視カメラの清掃時は、清掃頭部100に清掃シート200を取り付け、スティック101を所望の長さに設定して行う。携帯時は、図1(A)のようにスティック101を最短状態にして、バッグなどに収納することができる。このように清掃具の長さは、テレスコピック構造のスティック101により調節可能になっている。しかし、清掃具の長さが長すぎると鉄道の給電用架線に接触するなどの事故も想定されるので、スティック101により設定可能な清掃頭部100を含む最大長さとしては50cm以下であることが好ましい。
【0014】
図2及び図3は、図1では図示されているカバー110が取り外された状態にして示されている。これらの図に示すように、清掃頭部100は頭部本体1とカム部2とが前後方向に相対移動可能に組み付けて構成され、かつ頭部本体1の後端部の凸部1aがカム部2のガイド溝2aに摺動自在に嵌合している。また、カム部2は後端が連結軸3に固定されている。その連結軸3の軸心にガイド穴3aが設けられ、そのガイド穴3aに頭部本体1の後端から延長するガイド軸1bが摺動可能に嵌合している。連結軸3は清掃頭部100をスティック101に連結するための取付軸である。このように多数の部品で構成された清掃頭部100は、樹脂材料から射出成形するか、或いは3Dプリンターを利用して成形することが可能である。
【0015】
頭部本体1には、前端側に非可撓性(剛性)で舌片状の支持板4が清掃シート200の取付部として前方へ突出するように一体形成され、かつ左右両側に一対の挟圧レバー5,5が枢支軸6,6を介して回動可能に取り付けられている。また、左右一対の挟圧レバー5,5は、枢支軸6,6より前方側の端部に挟圧面7,7を有し、かつ枢支軸6,6から後方側の端部に係合ピン8,8を有している。
【0016】
清掃シート200は支持板4の先縁部を包むように二つ折りにして巻きかけられ、その左右両側に垂れた部分が挟圧レバー5,5の挟圧面7,7により支持板4に対し挟圧固定されるようになっている。また、支持板4と挟圧面7とが清掃シート200を挟んで互いに対向する双方の面には、それぞれ互いに噛み合う凹凸が形成され、清掃シート200が挟圧位置からずれないようにしている。清掃シート200としては、吸水性に優れた不織布、織布、紙などが使用される。好ましくはウエットティッシュを使用するとよい。
【0017】
一方、カム部2は、幅方向中央に前後方向に直線状に延びるガイド溝2aを有する。ガイド溝2aは、頭部本体1の後端側の凸部1aを前後方向に直線状にガイドするようになっている。このガイド溝2aの左右両側に一対のカム溝9,9がハの字状に左右対称に設けられ、このカム溝9,9にそれぞれ頭部本体1側の挟圧レバー5,5の係合ピン8,8が係合している。したがって、頭部本体1をカム部2に対して前後方向に相対移動させると、係合ピン8,8がハの字状のカム溝9,9に沿って外側端toと内側端tiとの間を往復移動するように駆動される。この係合ピン8,8のカム溝9,9に沿う往復動作により、挟圧レバー5,5の挟圧面7,7が支持板4に接圧する閉脚状態と支持板4から離れる開脚状態とに交互に切り換えられる。頭部本体1の前後方向への移動操作は、頭部本体1の任意の部分を把持して操作すればよいが、好ましくは図示が省略されているカバー110の部分をつまんで行うと便利である。
【0018】
上述のように挟圧レバー5,5の係合ピン8,8がカム溝9,9の外側端toに位置し、挟圧面7,7が支持板4上の清掃シート200を挟圧した閉脚状態において、このカム溝9,9の外側端toに湾曲延長溝9e,9eが係合ピン8,8の移動を制止するためのロック機構として設けられている。この湾曲延長溝9e,9eはカム溝9,9の外側端toから僅かに外側に湾曲して、再び前記カム溝9,9の外側端toに対して前後方向に対応する第2の外側端teに至るように形成されている。
【0019】
本発明の清掃具により監視カメラのレンズ面を清掃するときは、図2(A)に示すように、挟圧レバー5,5の挟圧面7,7を支持板4上の清掃シート200に押圧固定した閉脚状態にし、その支持板4の先端部を清掃シート200を介して監視カメラのレンズ面に押当てて行う。また、図2(C)に示す挟圧レバー5,5の開脚状態では、挟圧レバー5,5が支持板4上の清掃シート200から離れた状態になるので、支持板4から使用済み清掃シート200の取り外しと、新しい清掃シート200の取付けとの交換作業を行う。
【0020】
湾曲延長溝9e,9eのロック機構により制止された係合ピン8,8のロックを解除するときは、頭部本体1を前方側へ押出す操作をすればよい。頭部本体1を前方側へ押出すと、係合ピン8,8が第2の外側端teから湾曲延長溝9e,9eに沿って強制的にカム溝9,9の外側端toに引き戻される。この引き戻し過程では、挟圧レバー5,5自身も僅かに弾性変形するので、その弾性変形により係合ピン8,8がカム溝9,9の外側端toに引き戻される。係合ピン8,8が湾曲延長溝9e,9eからカム溝9,9の外側端toに引き戻された後、更に頭部本体1を前方側へ押し出し操作すると、挟圧レバー5,5の挟圧面7,7が支持板4から離れ、図2(B)の中間開脚状態を経て図2(C)の開脚状態になる。
【0021】
新旧清掃シート200の交換作業は、挟圧レバー5,5を図2(C)の開脚状態にして行う。本発明の清掃具は、挟圧レバー5,5の開閉をばねの弾性力により行うのではなく、カム部2のカム溝9に挟圧レバー5の係合ピン8を係合させたカム駆動によって行うので、挟圧レバー5を常時片方の手で抑えていなくても開脚状態を保持することができる。すなわち、両手を使って新旧清掃シートの交換が行えるので、交換作業を短時間で行うことができる。また、取付け後の清掃シート200に位置ずれや皺などを発生さることもない。
【0022】
本発明において、舌片状の支持板4は、先縁部の端面が円筒面状に面取りされた形状になっていることが好ましい。また、支持板4の両側面に接圧したときの挟圧レバー5,5の挟圧面7,7の先端部の位置は、支持板4の先端部から距離dだけ離れた状態にすることが好ましい。このように離間した距離dを確保することにより、清掃中の支持板4の先端部がレンズ面に対して接触する角度を変化させても、常に清掃シート200の表面をレンズ面に密着させることができ、かつ新しいシート表面へ切り換えながら拭取りができるので清掃効果を向上することができる。また、レンズ面が死骸した昆虫の体液で汚れた場合であっても、拭取りを良好に行うことができる。さらに清掃頭部100の後方から支持板4の先端部を透視するとき、その視認性を良好にするので清掃効果を向上することができる。
【0023】
上述した作用効果を一層向上させるため、円筒面状に面取りした支持板4の先端部の大きさとしては、幅wを10mm~15mm、厚さtを3mm~5mmにするとよい。また、支持板4の先端部に対して挟圧レバー5の挟圧面7,7の先端を離す距離dとしては8mm~15mmにするとよい。このような設定により、支持板4の先端部のレンズ面に対する接触角度の範囲が拡大し、上述した清掃効果を一層向上することができる。
【0024】
また、一対の挟圧レバー5,5を閉脚状態にしたとき、その支持板4の先端部と挟圧レバー5,5の外側面とに接する二つの接線間の角度αは(図1(B)参照)、出来るだけ小さくすることが好ましい。さらに好ましくは、角度αを35度以下にするのがよい。このように角度αを設定することにより、清掃頭部100の後方から支持板4の先端部を覗き見るときの視認性を良好にすることができる。
【0025】
図4は、本発明の第2の実施例からなる清掃具の清掃頭部100を示す。
図4の実施例と図2の実施例との違いは、図4の実施例では、頭部本体1が連結軸3に固定され、カム部2の方は連結軸3に連結されずに頭部本体1に対して前後方向に相対移動可能になっていることである。したがって、図4(A)のように一対の挟圧レバー5,5を閉脚状態にするときは、頭部本体1に対してカム部2を前方側に押し上げ、また、図4(B)のように一対の挟圧レバー5,5を開脚状態にするときは、頭部本体1に対してカム部2を後方側に押し下げればよい。
【0026】
図5は、本発明の第3の実施例からなる清掃具の清掃頭部100を示す。
図5の実施例と図2の実施例との違いは、図5の実施例では、カム部2のカム溝9,9が逆ハの字状に設けられていることである。したがって、図5(A)のように頭部本体1を前方側に押し上げると、一対の挟圧レバー5,5が閉脚状態になり、図5(B)のように頭部本体1を後方側に押し下げると、一対の挟圧レバー5,5が開脚状態になる。
【0027】
図6は、本発明の第4の実施例からなる清掃具の清掃頭部100を示す。
図6の実施例と図2の実施例との違いは、図5の実施例と同様に、カム部2のカム溝9,9が逆ハの字状に配置されていること、及び図4の実施例と同様に、頭部本体1を連結軸3に固定し、カム部2は連結軸3に連結せずに頭部本体1に対して前後方向に相対移動可能にしたことである。したがって、図6(A)のようにカム部2を後方に押し下げると一対の挟圧レバー5,5を閉脚状態にし、図6(B)のようにカム部2を前方に押し上げると一対の挟圧レバー5,5を開脚状態にすることができる。
【0028】
図7は、本発明の第5の実施例からなる清掃具の清掃頭部100を示す。
図7の実施例と図2の実施例との違いは、一対の挟圧レバー5,5を閉脚状態に維持するロック機構が異なる構成になっていることである。
【0029】
図7の実施例では、ロック機構を図2の実施例における湾曲延長溝9eに代えて、頭部本体1の前後方向と平行に直線状に延長する直線延長溝9fにより構成したことである。この実施例では、監視カメラを清掃するときは、図7(A)のように挟圧レバー5,5を閉脚状態にし、支持板4の先端部をレンズに押当てながら行う。従って、挟圧レバー5の回動トルクによる横断方向の力が係合ピン8を介して直線延長溝9fの内壁に作用するので、その摩擦抵抗により係合ピン8の移動をロックすることができる。
【0030】
この実施例において更に好ましくは、図7に示すように、カム部2の両側面に、それぞれ先端にフック20を有する弾性アーム21を取り付け、かつ挟圧レバー5の係合ピン8が設けられた側の側面に凹溝5aを設け、図7(A)のように挟圧レバー5,5を閉脚状態にして清掃作業を行うとき、フック20と凹溝5aとを互いに係合させて挟圧レバー5,5をロックするようにしてもよい。
【0031】
本発明の監視カメラ用清掃具は、ワンマン運転される車両に装備された監視カメラのレンズの清掃用として有効に利用することができるが、防犯用等として市街や量販店の内外などに設置された監視カメラの清掃用にも有効に活用することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 頭部本体
2 カム部
2a ガイド溝
3 連結軸
4 支持板
5 挟圧レバー
6 枢支軸
7 挟圧面
8 係合ピン
9 カム部
9e 湾曲延長溝(ロック機構)
9f 直線延長溝(ロック機構)
100 清掃頭部
101 スティック
200 清掃シート