IPC分类号:
A47C7/02 | A47C7/16 | A47C7/40
国民经济行业分类号:
C2190 | C2110 | C2120 | C2042 | C2130 | C2140
摘要:
To provide a seat part for a chair excellent in body pressure dispersion when a person is seated.SOLUTION: There is provided a seat part 1 for a chair, which includes a seat plate 2 formed of a non-deformable member so that a body does not sink when a person is seated. Two recesses 3 for the ischial bone for accommodating at least a protrusion of the ischial bone are formed on a seating face 21 of the seat plate.SELECTED DRAWING: Figure 1
技术问题语段:
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1乃至3に記載されているとおり、椅子の分野においては、着座者の痛みや疲労を軽減するための様々な工夫がされている。しかしながら、従来から知られている椅子やクッション等では、依然として、着座者が痛みを感じず、リラックスした状態で着座するという機能を十分満足しているとは言えない。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものである。そして、驚くべきことに、従来、着座者が着座した際に身体の痛みを感じやすい非変形部材(硬質部材)で形成された座部の着座面に、少なくとも坐骨の凸部を収容する2つの坐骨用凹部を形成すると、クッション等の変形部材またはクッション等の変形部材に凹部を形成した椅子と比較して、着座した際の体圧分散が向上し、その結果、着座者が快適に着座できる椅子を作製できることを新たに見出した。
【0008】
すなわち、本発明の目的は、着座した際の体圧分散が優れ、着座者が快適に着座できる椅子用の座部、椅子、および、椅子用の座部の製造方法を提供することにある。
技术功效语段:
【0011】本発明の座部、または、座部を設けた椅子を用いると、従来のクッション等の変形部材で形成した椅子と比較して、着座した際の体圧を分散することができる。
权利要求:
【請求項1】
椅子用の座部であって、
前記座部は、着座した際に身体が沈み込まない非変形部材で形成された座板を含み、
前記座板の着座面には、少なくとも坐骨の凸部を収容する2つの坐骨用凹部が形成されており、
前記着座面を鉛直方向から見た時、
前記2つの坐骨用凹部の前記着座面の輪郭部分が略オーバル形状であり、
前記略オーバル形状の各々の長軸が、前記座部の前縁部および後縁部の方向であって、且つ、略オーバル形状の各々の長軸の間隔が、前記座部の前縁部に向かうほど狭くなるように配置されている、
椅子用の座部。
【請求項2】
前記座板の着座面に、尾骨の凸部を収容する一つの尾骨用凹部が更に形成されている、
請求項1に記載の座部。
【請求項3】
前記座板は、少なくとも、前記2つの坐骨用凹部を含む座板分割部とその他の座板分割部に分割が可能である、
請求項1または2に記載の座部。
【請求項4】
前記2つの坐骨用凹部を含む座板分割部が、坐骨用凹部を夫々含む座板分割部に、更に分割可能である、
請求項3に記載の座部。
【請求項5】
枠体を更に含み、
前記枠体に前記座板分割部をはめ込むことで座部を形成することができる、
請求項3または4に記載の座部。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載の座部、
脚部、および、背当て部、
を含む、椅子。
【請求項7】
前記背当て部に、背骨の凸部を収容する背骨用凹部が形成されている、
請求項6に記載の椅子。
【請求項8】
椅子用の座部の製造方法であって、該製造方法は、
採型用材料上に着座することで、着座者の少なくとも坐骨の凸部を採型する採型工程、
前記採型工程で採型した形状に基づき、座部を構成する座板の着座面に、少なくとも坐骨の凸部を収容する2つの坐骨用凹部を形成する着座面形成工程、
を少なくとも含み、
前記座板は、着座した際に身体が沈み込まない非変形部材で形成されており、
前記着座面を鉛直方向から見た時、
前記2つの坐骨用凹部の前記着座面の輪郭部分が略オーバル形状であり、
前記略オーバル形状の各々の長軸が、前記座部の前縁部および後縁部の方向であって、且つ、略オーバル形状の各々の長軸の間隔が、前記座部の前縁部に向かうほど狭くなるように配置されている、
製造方法。
技术领域:
【0001】
本発明は、椅子用の座部、椅子、および、椅子用の座部の製造方法に関し、特に、疲れを感じない椅子用の座部、該座部を含む椅子、および、前記椅子用の座部の製造方法に関する。
背景技术:
【0002】
従来から、椅子には、着座者が着座した際に、痛みや疲れを感じない機能が求められている。例えば、木材等の硬質部材(非変形部材)で形成された椅子の場合、着座者の体重により臀部が座部に押し付けられ、坐骨や尾骨等の凸部と着座面の間の臀部部分に負荷がかかり、着座者が不快に感じる。そのため、変形するクッション等で座部を形成し、着座者が着座した際に臀部や大腿部にかかる体圧を分散することで、着座者の負担を軽減することが一般的に行われている。
【0003】
また、クッション等の変形する部材で座部を形成した椅子において、着座者の疲れをより軽減するため、坐骨や尾骨等の凸部を収容するに凹部を着座面に形成した椅子も知られている(特許文献1参照)。また、椅子の着座面ではなく、クッションに坐骨や尾骨等の凸部を収容するに凹部を形成し、当該クッションを椅子上に載置することも知られている(特許文献2参照)。
【0004】
また、膝の運動が制限されず、骨盤結節と生殖器底部の負担を軽減するため、座部の座面の略中央より前方部が前下方への傾斜面で構成され、座部の座面の略中央部には第1の凹みと、第1の凹みの左右に臀部の形に添った凹みである第2の凹みが配置された椅子も知られている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】
特開2002—328674号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3130702号公報
【特許文献3】
特許第5559442号公報
发明内容:
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1乃至3に記載されているとおり、椅子の分野においては、着座者の痛みや疲労を軽減するための様々な工夫がされている。しかしながら、従来から知られている椅子やクッション等では、依然として、着座者が痛みを感じず、リラックスした状態で着座するという機能を十分満足しているとは言えない。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものである。そして、驚くべきことに、従来、着座者が着座した際に身体の痛みを感じやすい非変形部材(硬質部材)で形成された座部の着座面に、少なくとも坐骨の凸部を収容する2つの坐骨用凹部を形成すると、クッション等の変形部材またはクッション等の変形部材に凹部を形成した椅子と比較して、着座した際の体圧分散が向上し、その結果、着座者が快適に着座できる椅子を作製できることを新たに見出した。
【0008】
すなわち、本発明の目的は、着座した際の体圧分散が優れ、着座者が快適に着座できる椅子用の座部、椅子、および、椅子用の座部の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下に示す椅子用の座部、椅子、および、椅子用の座部の製造方法に関する。
【0010】
(1)椅子用の座部であって、
前記座部は、着座した際に身体が沈み込まない非変形部材で形成された座板を含み、
前記座板の着座面には、少なくとも坐骨の凸部を収容する2つの坐骨用凹部が形成されている、
椅子用の座部。
(2)前記坐骨用凹部が、略オーバル形状である、
上記(1)に記載の座部。
(3)前記2つの坐骨用凹部は、略オーバル形状の各々の長軸の間隔が、座部の前縁部に向かうほど狭くなるように配置されている、上記(2)に記載の座部。
(4)前記座板の着座面に、尾骨の凸部を収容する一つの尾骨用凹部が更に形成されている、
上記(1)乃至(3)の何れか一つに記載の座部。
(5)前記座板は、少なくとも、前記2つの坐骨用凹部を含む座板分割部とその他の座板分割部に分割が可能である、
上記(1)乃至(4)の何れか一つに記載の座部。
(6)前記2つの坐骨用凹部を含む座板分割部が、坐骨用凹部を夫々含む座板分割部に、更に分割可能である、
上記(5)に記載の座部。
(7)枠体を更に含む、
上記(5)または(6)に記載の座部。
(8)上記(1)乃至(7)の何れか一つに記載の座部、
脚部、および、背当て部、
を含む、椅子。
(9)前記背当て部に、背骨の凸部を収容する背骨用凹部が形成されている、
上記(8)に記載の椅子。
(10)椅子用の座部の製造方法であって、該製造方法は、
採型用材料上に着座することで、着座者の少なくとも坐骨の凸部を採型する採型工程、
前記採型工程で採型した形状に基づき、座部を構成する座板の着座面に、少なくとも坐骨の凸部を収容する2つの坐骨用凹部を形成する着座面形成工程、
を少なくとも含み、
前記座板は、着座した際に身体が沈み込まない非変形部材で形成されている、
製造方法。
【発明の効果】
【0011】
本発明の座部、または、座部を設けた椅子を用いると、従来のクッション等の変形部材で形成した椅子と比較して、着座した際の体圧を分散することができる。
具体实施方式:
【0013】
以下、図面を参照しつつ、実施形態における座部、椅子、および、椅子用の座部の製造方法について、詳しく説明する。なお、本明細書において、同種の機能を有する部材には、同一または類似の符号が付されている。そして、同一または類似の符号の付された部材について、繰り返しとなる説明が省略される場合がある。
【0014】
(第1の実施形態)
図1を参照して、第1の実施形態における椅子用の座部1(以下、単に「座部」と記載することがある。)について説明する。図1は、第1の実施形態における座部1の概略斜視図である。第1の実施形態における座部1は、座板2と、坐骨の凸部を収容する2つの坐骨用凹部3を少なくとも具備する。また、必要に応じて、尾骨の凸部を収容する一つの尾骨用凹部4を具備してもよい。坐骨用凹部3および尾骨用凹部4は、座板2の着座面21に形成されている。
【0015】
座板2は、非変形部材で形成されている。非変形部材としては、例えば、木材、硬質樹脂、石材、コンクリート等が挙げられる。着座した際に変形しない材料であれば特に制限はないが、重量、美観の観点からは、木材が好ましい。なお、後述する実施例のとおり、座部1の上に薄手の変形部材を載置しても、実施形態に係る座部1の効果が得られた。これは、着座者が着座した際に、クッション等とは異なり身体の沈み込み量が少ないことから体圧が分散し、また、坐骨の凸部が坐骨用凹部に収容され、着座した際に前ズレが生じなかったためと考えられる。したがって、本明細書において「非変形部材」と記載した場合、上記の木材、硬質樹脂、石材、コンクリート等の全く変形しない部材の他、体圧が分散でき、前ズレが起こらない範囲内で変形する部材であれば、「非変形部材」に含まれる。具体的には、着座者(例えば、80kg)が着座した際に、後述する実施例に示すとおり、最も体圧がかかる坐骨用凹部3の周辺部分の沈み込み量が、絶対値で5mm以下、好ましくは3mm以下であればよい。材料としては、硬質ゴム等が挙げられる。
【0016】
坐骨用凹部3は、着座した際に、着座者の坐骨が収容できる大きさ、深さ、形状であれば特に制限はない。形状としては、例えば、略円形;略楕円形、略長円形、略卵型等の略オーバル形;略多角形等が挙げられる。なお、本明細書において、「略」とは、「おおよそ」を意味し、例えば、「略円形」と記載した場合、正確な円形のみではなく、円弧の一部が円周の一部から外れる形状(直径を中心に線対称にならない図形)も含むことを意味する。なお、後述する採型工程で着座者の臀部の採型をした際に、着座者の骨格や臀部形状により、尾骨用凸部が確認されないケースもあった。したがって、尾骨用凹部4の形成は必須ではなく、必要に応じて形成すればよい。尾骨用凹部4を形成する場合は、坐骨用凹部3と同様、着座者の尾骨が収容できる大きさ、深さ、形状であれば特に制限はない。なお、以下の段落で「尾骨用凹部」について記載する場合、当該記載は「尾骨用凹部」が形成される場合を意味し、「尾骨用凹部」が必ず形成されることを意味するのではない。
【0017】
後述する製造方法に記載するとおり、着座者がより快適に着座できるようにする場合には、各々の着座者の坐骨および尾骨の配置並びに形状を採型し、採型した形状に基づき、坐骨用凹部3および尾骨用凹部4を形成すればよい。また、後述する実施例に示す方法で、複数の着座者の臀部の採型を行ったところ、坐骨部分の窪みは、略オーバル形状となること、また、略オーバル形状の長軸が座部の前縁部に向かうほど間隔が狭くなる場合があることも判明した。したがって、上記の例示した坐骨用凹部3の形状の中では、略オーバル形状が好ましく、必要に応じて、各々の略オーバル形状の長軸は並行となるように設けてもよいし、前縁部22に向かうほど狭くなるように設けてもよい。なお、上記のとおり、「略」とはおおよそを意味する。「オーバル」には、最低一箇所、線対称となる線(例えば、楕円形の場合は長軸または短軸、卵型の場合は長軸)があるが、「略オーバル」と記載した場合には、線対称となる線を含む形状の他、おおよそ線対称となる線(当該線で折り返した場合、曲線の大半は重なるが、一部重ならない曲線部分がある形状)を含む形状も包含される。
【0018】
座板2の着座面21は、坐骨用凹部3および尾骨用凹部4以外の部分で、着座者が着座した際の体圧を、臀部や大腿部の広範囲に渡って分散できれば特に制限はない。着座面21の形状としては、略平面状、臀部(および大腿部)の形状に沿った連続的な曲面、あるいは、略平面状の着座面21の一部に上記連続的な曲面を設けた形状等が挙げられる。着座面21として曲面を含む場合、坐骨用凹部3および尾骨用凹部4は曲面部分に形成すればよい。なお、本明細書において、「略平面状」とは、例えば、特許文献3に記載のように、着座面に積極的に傾斜面を形成するのではなく、木材や石材であれば直線的に切断あるいは平面状に研磨した面、樹脂やコンクリート等であれば平面状にプレスした形状等を意味する。したがって、例えば、木材であれば節目等に起因するミクロ的な凹凸等があっても、本明細書の「略平面状」に含まれる。
【0019】
また、上記の例示した曲面以外にも、実施形態に係る座部1の効果を奏する範囲内であれば、着座部21の一部を非平面状にしてもよい。非平面状とする場所は、例えば、着座した際に足を出す方向である着座面21の前縁部22、着座者が横向きに座る場合に足を出す方向である着座面21の側縁部23等、着座面21の外周辺部が挙げられる。また、坐骨用凹部3の外周辺部31、および、尾骨用凹部4の外周辺部41等が挙げられる。着座面21の外周辺部、外周辺部31、41を非平面状とすることで、着座者の身体に着座面21が鋭角で当たることを防止でき、着座者の痛みを軽減することができる。換言すると、非平面状とする場所は、着座面の内、身体と鋭角に接触する部分ということもできる。
【0020】
(第2の実施形態)
図2を参照して、第2の実施形態における座部1について説明する。図2は、第2の実施形態における座部1の概略斜視図である。第2の実施形態における座部1は、少なくとも、2つの坐骨用凹部3を含む座板分割部11、その他の座板分割部13に分割可能となるように構成されている。図2に示す実施形態では、一つの尾骨用凹部4を含む部分も座板分割部12として分割されている。2つの坐骨用凹部3の形状および間隔、必要に応じて形成される尾骨用凹部4の形状等は、大人と子供、男女等により個体差がある。そのため、第2の実施形態における座部1は、座板2が分割可能となっている。例えば、2つの