IPC分类号:
A47B97/00 | B32B27/32
国民经济行业分类号:
C2190 | C2110 | C2120 | C2130 | C2140
当前申请(专利权)人地址:
東京都新宿区大京町22番地の5
发明人:
佐藤 正明 | 鎌田 博行 | 菅原 教泰
摘要:
【課題】 シート表面が傷つきにくく、かつ長期間の使用によってもオレイン酸等の高級脂肪酸による波打ち変形が生じないで、耐油性に優れると共に、吸湿による変形(カール)が生じないデスクマット、テーブルマットとして好適なオレフィン系合成樹脂多層シートの提供。
【解決手段】 オレフィン系樹脂からなる基材層(C)の少なくとも一方の面に、接着性樹脂層(B)を介して、吸水率(23℃/65%湿度条件下で平衡水分率)が2重量%以下であるポリアミド系樹脂からなる外層(A)を積層してなり、基材層(C)に対する外層(A)および接着性樹脂層(B)の厚みの比が、それぞれA/C≦0.1およびB/C≦0.1であることを特徴とするオレフィン系多層樹脂シートである。
技术问题语段:
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明は、上記の問題点を解決するために、シート表面が傷つきにくく、かつ長期間の使用によってもオレイン酸等の高級脂肪酸による波打ち変形が生じないで、耐油性に優れると共に、吸湿による変形(カール)が生じないデスクマット、テーブルマットとして好適なオレフィン系合成樹脂多層シートを提供することを課題とする。
【0008】
かかる課題を解決するために、本発明者らは鋭意検討した結果、オレフィン系樹脂シートを基材層である基体シートとし、その少なくとも一方の面に耐油性を有すると共に適度な硬度を有するポリアミド系樹脂層を積層させるにあたって、当該ポリアミド樹脂として、吸水性の低いポリアミド系樹脂層を使用すれば、吸湿によるカールの発生による変形が認められない、極めて良好なオレフィン系合成樹脂シートが得られることを確認し、本発明を完成させるに至った。
技术功效语段:
【0059】【発明の効果】上記のように、本発明によれば、オレフィン系樹脂からなる基体シートである基材層の少なくともその片面に、接着性樹脂層を介し、吸水率(23℃/65%湿度条件下で平衡水分率)が2重量%以下のポリアミド系樹脂層、いわゆるナイロン樹脂層を積層させた構成にすることによって、シート自体に吸湿による変形が全く認められない合成樹脂製シートを得ることができる。
【0060】さらに、本発明の合成樹脂製シートは、樹脂シート表面に積層されるポリアミド系樹脂層の基体シートの対する層間接着力が強固なものであると共に、ポリアミド系樹脂が有する強靭性、耐磨耗性、耐油性が発揮され、その結果シート表面に傷が付きにくく、耐油性に優れ、波打ち変形の生じないものであり、一般文具用品等としても好適に使用できるものである。
【0061】また、従来の塩化ビニル系樹脂シートで見られていた、デスクマットへのコピー紙のカーボンの転写移行が防止し得ることに加え、人の皮脂の移行による膨潤、波打ち変形がなく、経時的使用に伴うカール変形、劣化、光沢の漸減、亀裂の発生等を防止し得る利点を有し、デスクマットやテーブルマットとして、特に大きな効果を有する。また、長期にわたり、強靭性、耐磨耗性、耐油性等の特性が発揮された樹脂シートが提供される点で、その産業上の貢献度は多大なものである。
权利要求:
【請求項1】
ポリオレフィン系樹脂からなる基材層(C)の少なくとも一方の面に、接着性樹脂層(B)を介して、吸水率(23℃/65%湿度条件下で平衡水分率)が2重量%以下である6-ナイロン/12-ナイロン共重合体からなる外層(A)を積層してなることを特徴とするオレフィン系樹脂デスクマット用シート。
【請求項2】
6-ナイロン/12-ナイロン共重合体の共重合の比率が、6:4〜3:7であることを特徴とする請求項1に記載のオレフィン系樹脂デスクマット用シート。
【請求項3】
外層の6-ナイロン/12-ナイロン共重合体にシリカを1〜2%配合させることを特徴とする請求項1または2に記載のオレフィン系樹脂デスクマット用シート。
技术领域:
本発明は、デスクマットやテーブルマット等として好適に使用される、オレフィン系多層樹脂シートに関する。
【0002】
背景技术:
従来から、デスクマットやテーブルマット等として、塩化ビニル系合成樹脂製シートが提
案され使用されてきている。この塩化ビニル系合成樹脂シートのデスクマットにあっては、例えば、カーボンコピーした書類等をデスクマットの下に挟むと、樹脂成分として配合した可塑剤の移行により、デスクマットにコピーのカーボンが転写してしまう問題点があった。
【0003】
そのため、軟質塩化ビニル系合成樹脂シートの片面あるいは両面に、ウレタン-アクリレート系等の硬化型樹脂塗料(例えば、UV硬化型樹脂塗料)の層を形成し、コピー紙のカーボン転写の移行を防止し、さらに、人の皮脂の移行防止、耐傷性の向上、堅牢性の向上性等を図る提案がなされている。しかしながらこの方法にあっても、シート表面に設けた塗料樹脂膜中の未反応物によるブロッキングの発生がみられ、経時的使用に伴う亀裂の発生等のため、長期にわたる使用で劣化してくるという問題点があった。さらに、その焼却処理の容易さ、環境問題の点からも、塩化ビニル系合成樹脂以外の材料による合成樹脂製シートが求められていた。
【0004】
そこで、オレフィン系合成樹脂製シートを使用することが提案されてきているが、オレフィン系樹脂シートは、人体から分泌される手油や汗などに含まれるオレイン酸、パルミチン酸、リノール酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸、あるいはハンドクリームや化粧品に含まれる油類をオレフィン系樹脂シートが吸収し、膨潤するため、デスクマットやテーブルマット等が波打つように変形し、使用に適さなくなるなど、デスクマットやテーブルマットの表面に傷がつきやすいという問題があった。そのため、オレフィン系合成樹脂製シートにUV硬化型樹脂塗料を塗布したり、外層としてナイロン層、いわゆるポリアミド系樹脂層を積層させたりすることにより、手油や汗などによる膨潤変形を防止する手段が講じられている。
【0005】
しかしながら、外層として塗布するUV硬化型樹脂塗料は、一般的に硬く、塗料層に折れジワが発生しやすく、また柔らかなものとすると、オレイン酸等の高級脂肪酸による波打ち変形(耐油性)に対し効果がなく、耐湿潤性が低下する等の問題があった。
【0006】
一方、外層として積層させるナイロン層は、適度な軟らかさがあり、耐油性も優れたものであり、オレフィン系樹脂層に対する外層としては最適な材料ではあるが、一般的に吸湿性であり、吸湿による寸法変化があるため、環境の変化により吸湿し、シート自体がカールしてしまう問題点がある。特にテーブルマット、デスクマットとしてマット全体が逆に反り返る(逆カールする)ことは、使用目的からして重大な問題となる場合がある。
【0007】
发明内容:
したがって本発明は、上記の問題点を解決するために、シート表面が傷つきにくく、かつ長期間の使用によってもオレイン酸等の高級脂肪酸による波打ち変形が生じないで、耐油性に優れると共に、吸湿による変形(カール)が生じないデスクマット、テーブルマットとして好適なオレフィン系合成樹脂多層シートを提供することを課題とする。
【0008】
かかる課題を解決するために、本発明者らは鋭意検討した結果、オレフィン系樹脂シートを基材層である基体シートとし、その少なくとも一方の面に耐油性を有すると共に適度な硬度を有するポリアミド系樹脂層を積層させるにあたって、当該ポリアミド樹脂として、吸水性の低いポリアミド系樹脂層を使用すれば、吸湿によるカールの発生による変形が認められない、極めて良好なオレフィン系合成樹脂シートが得られることを確認し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】
したがって、上記課題を解決するための請求項1に記載の本発明は、オレフィン系樹脂からなる基材層(C)の少なくとも一方の面に、接着性樹脂層(B)を介して、吸水率(2
3℃/65%湿度条件下で平衡水分率)が2重量%以下であるポリアミド系樹脂からなる外層(A)を積層してなることを特徴とするオレフィン系多層樹脂シートに関するものである。また、本発明は、基材層(C)に対する外層(A)および接着性樹脂層(B)の厚みの比が、それぞれA/C≦0.1およびB/C≦0.1であることを特徴とするオレフィン系多層樹脂シートである。
【0010】
本発明の基材層に使用されるオレフィン系樹脂は、ポリプロピレン、ポリプロピレン共重合体、ポリエチレン、ポリエチレン共重合体および前記樹脂の混合物を使用することができる。連続したシートとして生産する場合や、デスクマットやテーブルマットとして使用する場合においては、シート自体に柔軟性を有するものの方が好ましいので、ポリエチレン樹脂、ポリエチレン系共重合体およびそれらの混合物を使用することが好ましい。
また、接着樹脂層としては、基材層のオレフィン系樹脂層と外層のポリアミド系樹脂層とを接着可能な樹脂であればよい。例えば、基材層がポリエチレン共重合体の場合には、同系のポリエチレン共重合体を使用することができる。
【0011】
さらに本発明は、外層として表面に積層させるポリアミド系樹脂層が、吸水性の低いポリアミド系樹脂からなる樹脂層を使用するものであり、特に吸水率(23℃/65%湿度条件下で平衡水分率)として2重量%以下のものを使用するものであればよく、使用用途により、適宜樹脂を選定し、吸水率を調整して2重量%以下としたポリアミド系樹脂を外層として使用することができる。
【0012】
そのようなポリアミド系樹脂としては、例えば、ナイロンmn型(m:ジアミン炭措原子数、n:二塩基酸の炭素原子数)、ナイロンn型(n:ω-アミノ酸またはラクタムの炭素原子数)、およびそれらの混合物または共重合体を使用することができる。また、1種では吸水率が2重量%以上であっても、吸水率が2重量%以下のものとの混合、または共重合により樹脂全体の吸水率を2重量%以下となっていればよい。
【0013】
特に本発明のオレフィン系多層樹脂シートは、外層(A)および接着性樹脂層(B)の厚みはそれぞれ3〜50μmと薄いものであり、基材層(C)に対する外層(A)および接着性樹脂層(B)の厚みの比が、それぞれA/C≦0.1およびB/C≦0.1であることより、外層として積層させるポリアミド系樹脂層の吸湿性によりシートの変形はないものと考えられたが、ポリアミド系樹脂として吸水率が2重量%を超えるものを使用した場合には、多層樹脂シートは吸湿による変形(カールの発生)が認められ、使用に適さないものとなることが判明した。
【0014】
具体实施方式:
本発明が提供するオレフィン系樹脂シートを構成する基材層であるオレフィン系樹脂成分としては、従来からデスクマット等の素材として使用されているものであれば、いずれのものであってもよい。デスクマットとしての柔軟性を考慮すると、ポリエチレンまたはエチレン共重合体が好ましく、例えば、エチレン共重合体としては、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン-エチルアクリレート共重合体樹脂、エチレン-メチルアクリレート共重合体樹脂、エチレン-メチルメタクリレート共重合体樹脂、エチレン-メタクリル酸共重合体樹脂、エチレン-アクリル酸共重合体樹脂、エチレン-ブテン共重合体樹脂、エチレン-ペンテン共重合体樹脂、エチレン-ヘキセン共重合体樹脂、エチレン-オクテン共重合体樹脂等のエチレン系共重合体、またはこれらの混合物を挙げることができる。
また、ポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセン触媒を用いて重合したポリエチレン等が挙げられる。
【0015】
そのなかでも、本発明にあっては、エチレン系共重合体樹脂が、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン-アクリル酸エステル共重合体樹脂、エチレン-メタクリル酸エステル共重合体樹脂、メタロセン触媒を用いて重合したポリエチレン樹脂から選ばれる1種または2種以上を用いることにより、好結果を与えることが判明した。
【0016】
一方、上記のオレフィン系樹脂の基体シート表面に積層させるポリアミド系樹脂層、すなわちナイロン樹脂層としては、特に吸湿性の低いナイロン樹脂であり、具体的には、吸水率(23℃/65%湿度条件下で平衡水分率)が2重量%以下であるポリアミド系樹脂層である。例えば、そのようなポリアミド系樹脂としては、11-ナイロンあるいは12-ナイロン等の吸水率の低いナイロンを単独、さらにはこれら11-ナイロンあるいは12-ナイロンと、6-ナイロン、6,6-ナイロン等の吸水率の高いナイロンとからなる共重合ナイロン等を挙げることができる。
【0017】
この11-ナイロンは、11-アミノウンデカン酸の縮重合による得られるポリアミドであり、その吸水率(23℃/65%湿度条件下で平衡水分率)は1.1重量%であり、また、12-ナイロンは、ω-ラウロラクタムの開環重合または12-アミノドデカン酸の縮重合により得られるポリアミドであり、その吸水率(23℃/65%湿度条件下で平衡水分率)は0.8重量%である。したがって、これらの11-ナイロンあるいは12-ナイロンと、他の6-ナイロン(吸水率:3.5重量%)あるいは6,6-ナイロン(吸水率:2.5重量%)との共重合タイプのナイロンで、所望の吸水率を有するものを適宜選択して使用することができる。
【0018】
そのなかでも、本発明のポリアミド系樹脂層として、6-ナイロン/12-ナイロン共重合体であって、その共重合の比率が、6-ナイロン:12-ナイロン比率で6:4のもの、あるいは3:7のものが、極めて良好な結果を与えることが判明した。さらに、ポリアミド系樹脂フィルムとしては、延伸して製造したポリアミド系樹脂フィルム、延伸せずに製造したポリアミド系樹脂フィルムがあるが、これらのポリアミド系樹脂フィルムのいずれも、本発明のポリアミド系樹脂層として使用することができる。
【0019】
また、ポリアミド系熱可塑性エラストマー(TPAE)は、ナイロンをハードセグメントとし、これにポリエステルまたはポリオールをソフトセグメントとしたブロックコポリマーであるが、所望の吸水率を有する限り、これらのポリアミド系熱可塑性エラストマーも、本発明のポリアミド系樹脂層として使用することができる。
【0020】
この表面層となるポリアミド系樹脂層としては、透明タイプ、また所望により梨地模様を施したタイプのシート状物を積層させることができる。特に梨地模様を施したポリアミド系樹脂層を表面層に使用する場合には、例えばデスクマットとし蛍光灯の光の反射を押さえることができ、耐摩傷性に優れた、目に優しいデスクマットとすることができる。
【0021】
ところで、一般に、オレフィン系樹脂とポリアミド系樹脂は接着性があまり良いものではない。しかしながら本発明では、オレフィン系樹脂である基体シートと、表面層としてのポリアミド系樹脂層との間にエチレン系共重合体からなる接着性樹脂層を設けることにより、オレフィン系樹脂層とポリアミド系樹脂層との接着性を改善し、強固な接着性を確保しているものである。
【0022】
そのようなエチレン系共重合体からなる接着性樹脂としては、アイオノマー樹脂や、エチレンとアクリル酸やメタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリ