帽子の芯材とその製造方法

公开(公告)号:
JP3202625B2
公开(公告)日:
2001-08-27
申请号:
JP1996322311
申请日:
1996-11-18
授权日:
2001-06-22
受理局:
日本
专利类型:
授权发明
简单法律状态:
失效
法律状态/事件:
未缴年费
IPC分类号:
A42B1/00 | A42C1/00 | A42C1/02 | B29C47/06 | B29C47/88 | B29C53/04 | B29C63/02 | B29K23/00 | B29K27/06 | B29L9/00 | B32B5/32 | B29L31/48
战略新兴产业分类:
-
国民经济行业分类号:
C1830 | C3353 | C2929 | C2042
当前申请(专利权)人:
百々株式会社 | 中和化成工業株式会社
原始申请(专利权)人:
百々株式会社 | 中和化成工業株式会社
当前申请(专利权)人地址:
大阪府大阪市北区天満橋2丁目1番10号 | 東京都足立区綾瀬三丁目17番25号
工商统一社会信用代码:
-
工商登记状态:
-
工商注册地址:
-
工商成立日期:
1937-01-01
工商企业类型:
-
发明人:
横内 孰 | 金沢 昌寿
代理机构:
-
代理人:
越場 隆
摘要:
【課題】帽子のつばの芯材であって、製造当初より反りのあるものを簡単な工程で廉価に製造すること。 【解決手段】押出発泡成形によりシート状に押し出された直後の第1の発泡材シート2と、別途押出成形により調製した既にシート状に成形されている第2の発泡材シート3とを相互に密着させてラミネートシート5とする第1工程と、該ラミネートした発泡材シート5を、所定の曲率を維持させたまま保持して放冷する第2工程とを含む。
技术问题语段:
【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記のような要求に対して、芯材をひとつずつ加工して屈曲させるということは既に行われている。しかしながら、帽子の製造に先立ってひとつひとつ曲げ加工することは、帽子の製造コストからすると決して無視し得ない価格上昇を招くものとなる。また、帽子の芯材の製造のためだけに、成形ロールを導入する等の製造ラインの改造を行うことも、同様に工業的には現実的ではない。そこで、屈曲した芯材を、低コストに効率良く製造する新規な方法が求められている。 【0005】本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、その独特の構成により屈曲した芯材を、効率良く低コストで提供できる新規な製造方法を提供することをその主要な目的としている。
技术功效语段:
【0028】【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係る方法によると、帽子のつばの芯材として最適な曲率を有する発泡材シートを、従来の製造方法と同じ設備並びに同じ工程で効率良く製造することができる。従って、快適に装着でき且つデザインの自由度が高いつば付き帽子を低コストに製造することを可能にする。
权利要求:
【請求項1】屈曲した発泡材により形成された帽子のつばの芯材であって、押出発泡成形直後の第1発泡材シートと、押出成形により別途成形されている第2発泡材シートとをラミネートすることにより形成された発泡材シートであって、押出成形時の発泡材シートの進行方向に対して直角な方向の反りを有することを特徴とする芯材。 【請求項2】請求項1に記載された芯材において、前記発泡材シートが、ポリエチレン、ポリプロピレンまたは塩化ビニルであることを特徴とする芯材。 【請求項3】請求項2に記載された芯材において、前記発泡材シートが、発泡倍率 1.5倍〜3倍の発泡ポリエチレンであることを特徴とする芯材。 【請求項4】請求項2に記載された芯材において、前記発泡材シートが、発泡倍率25倍〜35倍の発泡ポリエチレンであることを特徴とする芯材。 【請求項5】帽子のつばの芯材を製造する方法であって、押出発泡成形によりシート状に押し出された直後の第1の発泡材シートと、別途押出成形により調製した既にシート状に成形されている第2の発泡材シートとを相互に密着させてラミネートシートとする第1工程と、該ラミネートした発泡材シートを、所定の曲率を維持させたまま保持して放冷する第2工程とを含むことを特徴とする方法。 【請求項6】請求項5に記載された方法において、前記第1工程を通じて、前記第1発泡材シートの温度が、前記第2発泡材シートの温度よりも20℃〜50℃高くなるように保持することを特徴とする方法。 【請求項7】請求項6に記載された方法において、前記第1工程において前記第1発泡材シートにのみ接触するロールを選択的に温度制御することを特徴とする方法。 【請求項8】請求項5から請求項7までの何れか1項に記載された方法において、少なくとも前記第2発泡材シートに作用している引張応力が、1kg/cm2 よりも大きく、6kg/cm2 よりも小さいことを特徴とする方法。
技术领域:
本発明は帽子とその芯材の製造方法に関する。より詳細には、本発明は、つば付き帽子の製造に使用するつばの芯材であって、屈曲を有する新規な芯材とその製造方法に関する。 【0002】
背景技术:
図3(a) に示す野球帽のようなつば付きの帽子10のつば11は一般に、発泡ポリエチレン等の発泡材シートを裁断してつばの形状にした芯材を生地で被覆した後縫製して製造される。このような用途で芯材として使用される発泡材シートは、原材料を押出発泡成形等で成形した長尺のシート状の材料である。従って、これを裁断して得られる芯材も平面状の部材であり、むしろ曲がっていないことが高品質であるとされている。 【0003】これに対して、近年、つば付きの帽子製品において特に、予めつばを屈曲させておきたいという要求がある。即ち、帽子を着用する人の頭部の形状は様々であり、図3(b) に示すように、帽子10のつば11自体は平面状であっても、実際に着用された状態では、図3(c) に示すように、帽子10のクラウン部12の変形に応じてつば11が屈曲する場合が多いからである。このような場合、当初は平面状であったつばの弾性力が着用者の頭部を締めつけるように作用するので着用者に不快感を与える。また、種々の理由でつばが屈曲した状態で帽子を着用しているスポーツ選手等の様子を模倣しようとして一般の帽子購入者がつばを屈曲させてから着用しているために、当初より屈曲したつばが付いた帽子を商品化してほしいという市場からの要求もある。 【0004】
发明内容:
上記のような要求に対して、芯材をひとつずつ加工して屈曲させるということは既に行われている。しかしながら、帽子の製造に先立ってひとつひとつ曲げ加工することは、帽子の製造コストからすると決して無視し得ない価格上昇を招くものとなる。また、帽子の芯材の製造のためだけに、成形ロールを導入する等の製造ラインの改造を行うことも、同様に工業的には現実的ではない。そこで、屈曲した芯材を、低コストに効率良く製造する新規な方法が求められている。 【0005】本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、その独特の構成により屈曲した芯材を、効率良く低コストで提供できる新規な製造方法を提供することをその主要な目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明に従うと、屈曲した発泡材により形成された帽子のつばの芯材であって、押出発泡成形直後の第1発泡材シートと、押出成形により別途成形されている第2発泡材シートとをラミネートすることにより形成された発泡材シートであって、押出成形時の発泡材シートの進行方向に対して直角な方向の反りを有することを特徴とする芯材が提供される。この帽子の芯材において、前記発泡材シートは、ポリエチレン、ポリプロピレンまたは塩化ビニルの発泡材シートを用いることができる。 【0007】また、上記本発明に係る帽子のつばの芯材を製造する方法として、本発明により、押出発泡成形によりシート状に押し出された直後の第1の発泡材シートと、既にシート状に成形されている第2の発泡材シートとを相互に密着させてラミネートシートとする第1工程と、該ラミネートした発泡材シートを、所定の曲率を維持させたまま保持して放冷する第2工程とを含むことを特徴とする方法が提供される。このような方法により、ラミネート時の発泡材シートの進行方向に対して直角な方向に反りを有する発泡材シートが得られる。従って、これを適宜裁断することにより反りのある帽子の芯材を容易に製造することができる。 【0008】
具体实施方式:
本願発明に係る方法は、互いに製造条件が異なる発泡材シートをラミネートすることにより、それ自体が反りを有する発泡材シートを容易に製造することを可能にしている。但し、「異なる製造条件」といっても、特殊な設備や材料は一切必要としない。即ち、本発明に係る方法では、既にシート状に成形されている発泡材と、押出成形によりシート状に成形された直後の発泡材シートとをラミネートするという独特の方法により、効率良く屈曲した発泡材シートを製造することを可能にしている。上述のような方法で、後述するような適切な条件で発泡材ラミネートシートを製造した場合、押出成形時の押出方向とは直角な方向に強い反りを与えることができる。 【0009】即ち、本発明に従うと、最終的に所定の厚さの芯材となる発泡材シートは2枚の薄い発泡材シートをラミネートすることにより製造される。ここで、ラミネート設備は、一方の発泡材シートを調製するための押出成形機の直後に配置されている。これに対して、他方の発泡材シートは、既に押出成形によりシート状に加工された上で巻き取ったものを使用する。これら2枚のシートを、少なくとも1対のロールの間を積層した状態で通過させることにより、最終的に1枚の発泡材シートとなる。 【0010】上記のようなラミネート工程においては、各発泡材シートは互いに異なる条件で処理されていることになる。即ち、押出成形された直後の第1の発泡材シートは融点に近い高い温度にある。これに対して、予めシート状に加工されていた第2の発泡材シートは、それ自体は室温に近い温度である一方、一連の工程においてロールにより印加される引張応力を受けることになる。 【0011】更に、本発明の好ましい一態様に従うと、上記の一連の工程において発泡材シートに接触する複数のロールのうち、前記第1の発泡材シートに接触しているロールの温度を、その他のロールよりも高い温度に保つ。具体的には、第1の発泡材シートに接触するロールの温度を、第2の発泡材に接触するシートの温度よりも20℃〜50℃高くすることにより、最終的に得られる発泡材ラミネートシートの反りを強く、あるいは弱くすることができる。 【0012】また更に、本発明の好ましい他の態様に従うと、上記一連の工程において、発泡材シートに対して高い引張力を印加することが好ましい。即ち、通常の発泡材シートの製造工程においても、各ロールの回転速度を制御することにより、ライン上でシートを搬送すると同時にシートの緩みを無くすためにある程度の引張力が作用するようにしている。これに対して、本発明に係る方法では、更に高い引張力、例えば1kg/cm2 よりも大きく6kg/cm2 よりも小さな引張力が作用するようにロールを制御する。尚、好ましい引張力の具体的な数値は、使用材料やシートの厚さ等により適宜決定される。また、引張力に上限を設定した理由は、シートに作用する引張力が過剰に高いとシートに欠陥を生じる恐れがあるからである。 【0013】以上のような種々の操作により、最終的に得られる発泡材ラミネートシートはその幅方向に強い反りを有している。従って、このような発泡材ラミネートシートを適宜裁断することにより、恒久的な反りを有する帽子の芯材が得られる。 【0014】上記のようにして曲げを付与された芯材を用いてつば付き帽子を製造すると、各ユーザの頭部の形状に倣って帽子の開口部の形状が変形したときもつばが柔軟に追従するので頭部に対する圧迫感が少ない。 【0015】また、屈曲したつばは平坦なつばよりも奥行き方向の曲げ剛性が高いので、同じ長さのつばならば材料の厚さを減らしても形状を維持することができ、同じ厚さの材料を使用するならばより長いつばの形状を維持することができる。従って帽子のデザインの自由度が高くなる。 【0016】以下、図面を参照して本発明に係る半導体レーザモジュールをより具体的に説明するが、以下の開示は本発明の一実施例に過ぎず、本発明の技術的範囲を何ら限定するものではない。 【0017】 【実施例】図1は、本発明に係る方法を実施するための製造装置の構成例を模式的に示す図である。 【0018】同図に示すように、この装置は、押出発泡成形器1から直接に供給される第1の発泡材シート2と、予めシート状に調製した上で巻いてあるコイル状の第2の発泡材シート3とを、ラミネートした後次工程に送るための複数のロール4を備えている。ここで、複数のロールのうち、第1の発泡材シート2に直接接触するいくつかのロール4aは、70〜100 ℃程度に加熱されている。なお、残りのロール4bの温度は50〜70℃程度に設定されており、両者の間には顕著な温度差がある。 【0019】上記のような構成の装置を稼動させると、第1の発泡材シート2が、第2の発泡材シートに対して相対的に縮むような反りを生じる。加熱されていないロールに接触している第2の発泡材シート3自体は、特に反りは生じないが、これら第1および第2の発泡材シートがラミネートされたものは、第1の発泡材シート2の影響により反りが生じている。 【0020】このようにして作製された発泡材ラミネートシートは、所定の長さ毎に切断した上で、図2に示すように、彎曲した上面を有する治具6上に積層して室温まで放冷する。尚、図2中に矢印Aで示す方向が、この発泡材シートをラミネートしたときの材料の送り方向であり、本発明に従ってシートに与えられた反りは、長尺シートの幅方向の反りである。 【0021】以上のような工程を経て作製された発泡材ラミネートシートは、製造工程で与えられた反りを恒久的に保持しており、この発泡材ラミネートシートから切り出した芯材も反りを有している。尚、反りを有する発泡材ラミネートシートは容易に弾性変形するので、これを裁断する作業は、通常の発泡材シートの裁断と同じ設備を使用することが可能である。 【0022】〔作製例1〕上記のような方法で実際に芯材を製造した。第1の発泡材シートとして、比重0.6、厚さ1mmのポリエチレン低発泡シートを、第2の発泡材シートとして比重0.6、厚さ 0.7mmのポリエチレン低発泡シートを、それぞれ用いた。これらの材料は、市販されているものを使用した。第1の発泡材シートの押出成形は、東芝機械(株)製のTダイ型押出成形機を用い、ラミネートロールにおける発泡シートに対する加圧は 2.5〜3.0 kg/cm2 の範囲で適宜調節した。また、第2発泡材シートのコイルからラインの終端までの間で、ラミネートシートに対して5kg/cm2 の引張応力が印加されるようにロールの制御を行った。更に、第1発泡材シートに接触する一連のロール4aの表面温度が80℃、第2発泡材シートに接触する一連のロール4bの表面温度が50℃となるように、各ロールに装備されたヒータを制御した。尚、実際に使用した発泡材には、顔料や安定剤等も混入されているが、これらの添加物については、通常の発泡剤シートを製造する場合と同じものを用いている。 【0023】上記のようにして作成した発泡材ラミネートシートを1m毎に切断し、幅および長さがそれぞれ約1mで、高さが20cmの、円筒面状の上面形状を有する治具の上に24時間放置して室温まで冷却させた。こうして得られた芯材は、治具から降ろしてもその形状を維持し続けた。 【0024】〔作製例2〕同じ設備を使用して、第1の発泡材シートとしては同じ比重 0.6、厚さ1mmのポリエチレン低発泡シートを、第2の発泡材シートとして発泡倍率を30倍まで高くした厚さ2mmの市販のポリエチレン高発泡シートを、それぞれ用いた。第1の発泡材シートの押出成形の条件は、作製例1の場合と同じである。ただし、ラミネートロールにおける発泡シートに対する加圧は 2.5〜3.0 kg/cm2 の範囲とした。また、第2発泡材シートのコイルからラインの終端までの間でラミネートシートに対して印加される引張応力が5kg/cm2 程度となるようにロールの制御を行った。更に、第1発泡材シートに接触する一連のロール4aの表面温度が80℃、第2発泡材シートに接触する一連のロール4bの表面温度が50℃となるように、各ロールに装備されたヒータを制御した。 【0025】上記のようにして作成した発泡材ラミネートシートを1m毎に切断し、作製例1の場合と同じ治具の上に載置して室温まで冷却させた。こうして得られた芯材は、治具から降ろしてもその形状を維持し続けた。 【0026】尚、上記の説明では、いわゆる野球帽のように、帽子の周方向の一部にのみつばがある帽子の芯材についてのみ説明したが、帽子の全周にわたるつばを有するような他の形状の帽子のつばの芯材の製造にも本発明が適用できることはいうまでもない。 【0027】また、実施例では発泡ポリエチレンを使用したが、ボリプロピレンおよび塩化ビニル並びにそれらの発泡材等の他の熱可撓性樹脂についても同様に本発明の方法を適用することができ、更に、各発泡剤シートとしては、厚さ1〜5mm程度のものを適宜選択して使用することができる。 【0028】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係る方法によると、帽子のつばの芯材として最適な曲率を有する発泡材シートを、従来の製造方法と同じ設備並びに同じ工程で効率良く製造することができる。従って、快適に装着でき且つデザインの自由度が高いつば付き帽子を低コストに製造することを可能にする。
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