IPC分类号:
A47C31/12 | G06T7/00
国民经济行业分类号:
C2190 | C2110 | C2120 | C2130 | C2140
当前申请(专利权)人地址:
山形県山形市流通センター二丁目8番地の4
摘要:
椅子を所望するユーザに、ユーザの体に合った椅子の表示、選択又製造等を実行することができる座位姿勢データ処理装置、座位姿勢データ処理システム、椅子製造装置、椅子の製造方法、コンピュータプログラム及び椅子データ処理装置を提供する。
【解決手段】座位姿勢データ処理装置は、人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データを取得する撮像データ取得部と、前記撮像データ取得部にて取得された前記撮像データに基づいて、人体の座位姿勢を示す座位姿勢データを生成する生成部と、前記生成部にて生成された前記座位姿勢データに基づいて、椅子の情報を表示部に出力する出力部とを備える。
技术问题语段:
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、体寸法測定装置は専用の椅子及び複数のセンサを有し、大型である。そのため、被測定者は体寸法測定装置の設置場所まで移動しなければならない。
【0005】
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、椅子を所望するユーザに、ユーザの体に合った椅子の表示、選択又製造等を実行することができる座位姿勢データ処理装置、座位姿勢データ処理システム、椅子製造装置、椅子の製造方法、コンピュータプログラム及び椅子データ処理装置を提供することを目的とする。
技术功效语段:
【0028】本開示の一実施形態に係る座位姿勢データ処理装置、座位姿勢データ処理システム、椅子製造装置、椅子の製造方法、コンピュータプログラム及び椅子データ処理装置にあっては、人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データに基づいて、座位姿勢データが生成される。生成された座位姿勢データに基づいて、椅子の情報が表示される。ユーザは自身の体を撮像するだけで、ユーザの体に合った椅子の情報を取得することができる。
权利要求:
【請求項1】
人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データを取得する撮像データ取得部と、
前記撮像データ取得部にて取得された前記撮像データに基づいて、人体の座位姿勢を示す座位姿勢データを生成する生成部と、
前記生成部にて生成された前記座位姿勢データに基づいて、椅子の情報を表示部に出力する出力部と
を備える座位姿勢データ処理装置。
【請求項2】
前記撮像データ取得部にて取得された前記撮像データと、予め記憶され、人体の体表面形状全体を示す複数の異なる蓄積データそれぞれとの類似度を演算する類似度演算部と、
前記類似度演算部にて演算された類似度に応じて少なくとも一つの前記蓄積データを選択する選択部と
を備え、
前記生成部は、選択された前記蓄積データに基づいて、人体の座位姿勢を示す座位姿勢データを生成する
請求項1に記載の座位姿勢データ処理装置。
【請求項3】
前記撮像データは、人体の立位又は座位における少なくとも一部の体表面形状に係るデータである
請求項1又は2に記載の座位姿勢データ処理装置。
【請求項4】
性別、年齢、身長、体重又は体型を示す人体情報を取得する人体情報取得部を備え、
前記類似度演算部は、前記人体情報取得部にて取得された人体情報に基づいて、前記類似度を演算する
請求項2に記載の座位姿勢データ処理装置。
【請求項5】
使用目的に応じた椅子の種類を取得する種類取得部と、
前記生成部にて生成された座位姿勢データ及び前記種類取得部にて取得された前記椅子の種類に基づいて、椅子の寸法を含む設計情報を演算する設計情報演算部と
を備え、
前記出力部は、前記設計情報演算部にて演算された前記設計情報に基づいて、少なくとも一つの椅子の商品情報を前記表示部に出力する
請求項1又は2に記載の座位姿勢データ処理装置。
【請求項6】
前記表示部に出力された前記商品情報からいずれか一つの前記商品情報が選択されたことを受け付ける受付部を備える
請求項5に記載の座位姿勢データ処理装置。
【請求項7】
人体の少なくとも一部の体表面形状を撮像する撮像部と、
前記撮像部から撮像データを取得する撮像データ取得部と、
前記撮像データ取得部にて取得された前記撮像データに基づいて、人体の座位姿勢を示す座位姿勢データを生成する生成部と、
前記生成部にて生成された前記座位姿勢データに基づいて、椅子の情報を出力する出力部と、
前記出力部から出力された前記椅子の情報を表示する表示部と
を備える座位姿勢データ処理システム。
【請求項8】
人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データを取得する撮像データ取得部と、
前記撮像データ取得部にて取得された前記撮像データに基づいて、人体の座位姿勢を示す座位姿勢データを生成する生成部と、
使用目的に応じた椅子の種類を取得する種類取得部と、
前記生成部にて生成された座位姿勢データ及び前記種類取得部にて取得された前記椅子の種類に基づいて、椅子の寸法を含む設計情報を演算する設計情報演算部と
前記設計情報演算部にて演算された前記設計情報に基づいて、椅子を製造する製造部と
を備える椅子製造装置。
【請求項9】
人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データを取得し、
取得された前記撮像データに基づいて、人体の座位姿勢を示す座位姿勢データを生成し、
使用目的に応じた椅子の種類を取得し、
生成された前記座位姿勢データ及び取得された前記椅子の種類に基づいて、椅子の寸法を含む設計情報を演算し、
演算された前記設計情報に基づいて、椅子を製造する
椅子の製造方法。
【請求項10】
人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データを取得し、
取得された前記撮像データに基づいて、人体の座位姿勢を示す座位姿勢データを生成し、
前記座位姿勢データに対応する椅子の情報を表示部に出力する
処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【請求項11】
人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データを取得する撮像データ取得部と、
性別、身長、体重又は体型を示す人体情報を取得する人体情報取得部と、
椅子の商品情報を教師データに使用し、撮像データ及び人体情報を入力した場合に、椅子の商品情報を出力する学習モデルに、前記撮像データ取得部にて取得した前記撮像データ及び前記人体情報取得部にて取得した前記人体情報を入力して前記椅子の商品情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部にて取得された前記椅子の商品情報を表示部に出力する出力部と
を備える椅子データ処理装置。
技术领域:
】
【0001】
本技術は、人体を撮像した撮像データから人体の座位姿勢を示す座位姿勢データを生成し、生成された座位姿勢データに基づいて、椅子の表示、選択又製造等を実行する座位姿勢データ処理装置、座位姿勢データ処理システム、椅子製造装置、椅子の製造方法、コンピュータプログラム及び椅子データ処理装置に関する。
【
背景技术:
】
【0002】
車椅子の寸法を決定するために、車椅子の利用を希望する被測定者の体寸法を測定する体寸法測定装置が提案されている。体寸法測定装置は椅子及び複数のセンサを備える。被測定者は椅子に座る。被測定者における体の各部位の寸法は各センサによって検出される。検出された寸法に基づいて車椅子が製作されるので、被測定者に最適な車椅子が提供される(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】
特開2002-45403号公報
【
发明内容:
】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、体寸法測定装置は専用の椅子及び複数のセンサを有し、大型である。そのため、被測定者は体寸法測定装置の設置場所まで移動しなければならない。
【0005】
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、椅子を所望するユーザに、ユーザの体に合った椅子の表示、選択又製造等を実行することができる座位姿勢データ処理装置、座位姿勢データ処理システム、椅子製造装置、椅子の製造方法、コンピュータプログラム及び椅子データ処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る座位姿勢データ処理装置は、人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データを取得する撮像データ取得部と、前記撮像データ取得部にて取得された前記撮像データに基づいて、人体の座位姿勢を示す座位姿勢データを生成する生成部と、前記生成部にて生成された前記座位姿勢データに基づいて、椅子の情報を表示部に出力する出力部とを備える。
【0007】
本開示においては、人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データに基づいて、座位姿勢データが生成される。生成された座位姿勢データに基づいて、椅子の情報が表示される。ユーザは自身の体を撮像するだけで、ユーザの体に合った椅子の情報を取得することができる。
【0008】
本開示の一実施形態に係る座位姿勢データ処理装置は、前記撮像データ取得部にて取得された前記撮像データと、予め記憶され、人体の体表面形状全体を示す複数の異なる蓄積データそれぞれとの類似度を演算する類似度演算部と、前記類似度演算部にて演算された類似度に応じて少なくとも一つの前記蓄積データを選択する選択部とを備え、前記生成部は、選択された前記蓄積データに基づいて、人体の座位姿勢を示す座位姿勢データを生成する。
【0009】
本開示においては、撮像データと、人体の体表面形状全体を示す複数の異なる蓄積データとを比較し、類似度の高い少なくとも一つの蓄積データを選択し、選択された蓄積データに基づいて、座位姿勢を示すデータを生成する。
【0010】
本開示の一実施形態に係る座位姿勢データ処理装置は、前記撮像データは、人体の立位又は座位における少なくとも一部の体表面形状に係るデータである。
【0011】
本開示においては、ユーザは自身の体を撮像する場合、立位又は座位のいずれかを選択することができる。
【0012】
本開示の一実施形態に係る座位姿勢データ処理装置は、性別、年齢、身長、体重又は体型を示す人体情報を取得する人体情報取得部を備え、前記類似度演算部は、前記人体情報取得部にて取得された人体情報に基づいて、前記類似度を演算する。
【0013】
本開示においては、選択部は、ユーザの人体情報と同様な人体情報を有する蓄積データを選択することができる。
【0014】
本開示の一実施形態に係る座位姿勢データ処理装置は、使用目的に応じた椅子の種類を取得する種類取得部と、前記生成部にて生成された座位姿勢データ及び前記種類取得部にて取得された前記椅子の種類に基づいて、椅子の寸法を含む設計情報を演算する設計情報演算部とを備え、前記出力部は、前記設計情報演算部にて演算された前記設計情報に基づいて、少なくとも一つの椅子の商品情報を前記表示部に出力する。
【0015】
本開示においては、例えば、選択部はユーザの人体情報と、蓄積データに係る人体情報とを比較し、人体情報の近似度がより高い蓄積データを選択する。
【0016】
本開示の一実施形態に係る座位姿勢データ処理装置は、前記表示部に出力された前記商品情報からいずれか一つの前記商品情報が選択されたことを受け付ける受付部を備える。
【0017】
本開示においては、例えばユーザからの操作に基づいて、少なくとも一つの椅子の商品情報から、いずれか一つの商品情報が選択される。選択された商品情報は、例えば椅子の在庫データと照合され、在庫の有無が確認される。
【0018】
本開示の一実施形態に係る座位姿勢データ処理システムは、人体の少なくとも一部の体表面形状を撮像する撮像部と、前記撮像部から撮像データを取得する撮像データ取得部と、前記撮像データ取得部にて取得された前記撮像データに基づいて、人体の座位姿勢を示す座位姿勢データを生成する生成部と、前記生成部にて生成された前記座位姿勢データに基づいて、椅子の情報を出力する出力部と、前記出力部から出力された前記椅子の情報を表示する表示部とを備える。
【0019】
本開示においては、人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データに基づいて、座位姿勢データが生成される。生成された座位姿勢データに基づいて、椅子の情報が表示される。椅子のユーザは自身の体を撮像するだけで、ユーザの体に合った椅子の情報を取得することができる。
【0020】
本開示の一実施形態に係る椅子製造装置は、人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データを取得する撮像データ取得部と、前記撮像データ取得部にて取得された前記撮像データに基づいて、人体の座位姿勢を示す座位姿勢データを生成する生成部と、使用目的に応じた椅子の種類を取得する種類取得部と、前記生成部にて生成された座位姿勢データ及び前記種類取得部にて取得された前記椅子の種類に基づいて、椅子の寸法を含む設計情報を演算する設計情報演算部と前記設計情報演算部にて演算された前記設計情報に基づいて、椅子を製造する製造部とを備える。
【0021】
本開示においては、製造部は設計情報に基づいて、ユーザの体に合った椅子を製造する。即ちオーダーメイドの椅子が製造される。
【0022】
本開示の一実施形態に係る椅子の製造方法は、人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データを取得し、取得された前記撮像データに基づいて、人体の座位姿勢を示す座位姿勢データを生成し、使用目的に応じた椅子の種類を取得し、生成された前記座位姿勢データ及び取得された前記椅子の種類に基づいて、椅子の寸法を含む設計情報を演算し、演算された前記設計情報に基づいて、椅子を製造する。
【0023】
本開示においては、製造部は設計情報に基づいて、ユーザの体に合った椅子を製造する。即ちオーダーメイドの椅子が製造される。
【0024】
本開示の一実施形態に係るコンピュータプログラムは、人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データを取得し、取得された前記撮像データに基づいて、人体の座位姿勢を示す座位姿勢データを生成し、前記座位姿勢データに対応する椅子の情報を表示部に出力する処理をコンピュータに実行させる。
【0025】
本開示においては、人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データに基づいて、座位姿勢データが生成される。生成された座位姿勢データに基づいて、椅子の情報が表示される。椅子のユーザは自身の体を撮像するだけで、ユーザの体に合った椅子の情報を取得することができる。
【0026】
本開示の一実施形態に係る椅子データ処理装置は、人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データを取得する撮像データ取得部と、性別、身長、体重又は体型を示す人体情報を取得する人体情報取得部と、椅子の商品情報を教師データに使用し、撮像データ及び人体情報を入力した場合に、椅子の商品情報を出力する学習モデルに、前記撮像データ取得部にて取得した前記撮像データ及び前記人体情報取得部にて取得した前記人体情報を入力して前記椅子の商品情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部にて取得された前記椅子の商品情報を表示部に出力する出力部とを備える。
【0027】
本開示においては、人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データと、人体情報とに基づいて、椅子の商品情報が表示される。椅子のユーザは自身の体を撮像するだけで、ユーザの体に合った椅子の商品情報を取得することができる。
【発明の効果】
【0028】
本開示の一実施形態に係る座位姿勢データ処理装置、座位姿勢データ処理システム、椅子製造装置、椅子の製造方法、コンピュータプログラム及び椅子データ処理装置にあっては、人体の少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データに基づいて、座位姿勢データが生成される。生成された座位姿勢データに基づいて、椅子の情報が表示される。ユーザは自身の体を撮像するだけで、ユーザの体に合った椅子の情報を取得することができる。
【
具体实施方式:
】
【0030】
(実施の形態1)
以下本発明を実施の形態1に係る座位姿勢データ処理システム1を示す図面に基づいて説明する。図1は、座位姿勢データ処理システム1のブロック図である。座位姿勢データ処理システム1は、データ処理装置2と、端末機3と、検索装置4とを備える。データ処理装置2、端末機3及び検索装置4はネットワークを介して通信可能に構成されている。データ処理装置2は、制御部2a、RAM2b、記憶部2c及び通信部2dを備える。制御部2a、RAM2b、記憶部2c及び通信部2dはバスを介して相互に接続されている。
【0031】
制御部2aは例えばCPUを有する。なおCPUに代えてロジック回路、例えばFPGAを使用してもよい。通信部2dを介して、データ処理装置2と、端末機3及び検索装置4との間で有線又は無線通信が行われる。
【0032】
端末機3は、表示部3aと、操作部3bと、撮像部3cと、通信部3dとを備える。端末機3は、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレット端末である。表示部3aは表示画面を有する。操作部3bはキーボード、マウス又はタッチパネル等を有する。通信部3dを介して、端末機3とデータ処理装置2との間で有線又は無線通信が行われる。
【0033】
図2は、端末機3による撮像データの取得を説明する説明図である。端末機3の撮像部3cは、例えばカメラを備える。なお端末機3の撮像部3cに代えて、3Dスキャナを使用してもよい。3Dスキャナを使用する場合、カメラを使用する場合に比べて、体表面の撮像精度を向上させることができる
【0034】
撮像部3cによって、ユーザ(人体)の少なくとも一部が撮像される。例えば、上半身、胴体、下半身又は全身等が撮像される。撮像部3cは、ユーザの立位における少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データを取得する。なお図2において、ユーザの姿勢は立位であるが、座位又は臥位でもよく、撮像部3cは、座位又は臥位における少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データを取得してもよい。カメラによる撮像の場合、例えば前後左右方向の少なくとも一つの方向からユーザを撮像する。臥位は、仰臥位、側臥位又は腹臥位のいずれでもよい。仰臥位又は側臥位の場合、足とすねとがなす角度が略90度になるように、ユーザが寝姿勢をとることによって、ユーザの姿勢は立位に近い姿勢となる。このような姿勢下で、ユーザがカメラで撮像された場合、立位の撮像データと同様な撮像データを取得することができる。
【0035】
ユーザは撮像を行う前又は後に操作部3bを操作して、撮像した部位を示す部位情報を、端末機3に入力する。例えば、「全体」、「上半身」、「臀部」等が入力される。入力された部位情報は、撮像データに紐づけられ、撮像データと共にデータ処理装置2に送信され、記憶部2cに記憶される。
【0036】
部位情報の入力方法は、後述の蓄積データを活用してもよい。例えば各蓄積データに基づいて部位ごとに距離を演算し、演算した距離と、全体を撮像した撮像データとに基づいて、部位を入力してもよい。例えば、頭頂部から首の付け根までの距離を「頭部」の長さと定義した場合、各蓄積データにおいて、「頭部」の距離が身長全体に占める割合を演算し、演算された各割合の平均値を演算する。全体を撮像した撮像データに対して、頭頂部からの距離について、前記割合の平均値を適用する。適用して得られた距離に対応する撮像データの部分を「頭部」の撮像データとして記憶する。「上半身」についても同様である。「臀部」については、例えば各蓄積データにおいて、頭頂部から臀部上端までの距離が身長全体に占める割合を演算し、演算された各割合の平均値(第1平均値)を演算する。また各蓄積データにおいて、足先から臀部下端までの距離が身長全体に占める割合を演算し、演算された各割合の平均値(第2平均値)を演算する。全体を撮像した撮像データに対して、頭頂部からの距離について、前記第1平均値を適用する。また全体を撮像した撮像データに対して、足先からの距離について、前記第2平均値を適用する。第1平均値を適用して得られた距離と、第2平均値を適用して得られた距離とを、身長全体から減算する。減算して得られた距離に対応する撮像データの部分を「臀部」の撮像データとして記憶する。また人種毎、国毎に取得している体型データ規格、例えばJISL0111、ISO3635、ISO7250などに沿って各部位を推定し、記憶してもよい。
【0037】
ユーザは撮像を行う前又は後に操作部3bを操作して、生物学な性別、年齢、身長、体重及びBMIを端末機3に入力する。BMIは体型を示す情報に対応する。入力された性別、年齢、身長、体重及びBMIは撮像データに紐づけられ、撮像データと共にデータ処理装置2に送信され、記憶部2cに記憶される。なお身長、体重及びBMIのいずれか二つが端末機3に入力され、制御部2aは、入力された身長、体重及びBMIのいずれか二つから残り一つを算出し、記憶部2cに記憶してもよい。
【0038】
ユーザは撮像を行う前又は後に操作部3bを操作して、使用目的に応じた椅子の種類情報を端末機3に入力する。椅子の種類情報は、例えば、作業用の椅子を示す第1タイプ、軽作業用の椅子を示す第2タイプ、軽作業及び軽休息用の椅子を示す第3タイプ、軽休息用の椅子を示す第4タイプ、休息用の椅子を示す第5タイプ、深い休息用の椅子を示す第6タイプ、車椅子を示す第7タイプである。入力された椅子の種類情報はデータ処理装置2に送信され、記憶部2cに記憶される。
【0039】
記憶部2cには、立位における人体の体表面形状全体を示す複数の異なるデータ(蓄積データ)と、座位姿勢データの生成処理、椅子の設計情報の演算処理、椅子の商品情報の抽出処理等を実行するプログラム(プログラム製品)が記憶されている。各蓄積データに対して、性別、年齢、身長、体重及びBMIが紐づけられ、記憶部2cに記憶されている。記憶部2cには、種々の閾値が記憶されている。制御部2aはプログラムをRAM2bに読み出して座位姿勢データの生成処理、椅子の設計情報の演算処理、椅子の商品情報の抽出処理等の情報処理を実行する。
【0040】
検索装置4には、椅子の商品情報が記憶されている。椅子の商品情報は、例えば、座面高さ、座面奥行寸法、座面横寸法、背もたれの高さ、背もたれの横寸法、肘掛けの高さ、ヘッドサポートの高さ、座面の形状及び背もたれの形状、椅子の製造番号、椅子の画像、椅子の在庫数等を含む。奥行寸法は前後寸法に対応し、横寸法は左右寸法に対応する。検索装置4はデータ処理装置2からの要求に応じて、商品情報を検索し、データ処理装置2に送信する。データ処理装置2は商品情報を端末機3に送信し、端末機3は商品情報を表示部3aに表示する。
【0041】
座位姿勢データの生成処理について説明する。図3は、撮像データと複数の蓄積データとの類似度の演算を説明する説明図である。図3において、ハッチングにて示された部分は蓄積データの上半身部分を示し、撮像データに対応する部分を示す。
【0042】
例えば、図3に示すように、制御部2aが撮像部3cから人体の上半身を撮像した撮像データを取得した場合、制御部2aは撮像データに紐づけられた部位情報(本実施例では「上半身」)を参照する。なお上半身は一例であり、胴体、下半身、臀部又は全身等を撮像した撮像データを使用してもよい。複数の蓄積データそれぞれにおける上半身部分と、撮像データとを比較し、類似度を演算する。類似度としては、例えば上半身の正面若しくは左右側面の輪郭線の一致割合、又は上半身の正面若しくは左右側面の投影面積の一致割合が挙げられる。制御部2aは、類似度が80%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上の一又は複数の蓄積データを選択する。選択された蓄積データが複数ある場合、最も類似度の高い蓄積データを更に選択する。例えば図3に示すように、制御部2aは、抽出された三つの蓄積データ101~103から、最も類似度の高い一つの蓄積データ101を更に選択する。
【0043】
なお蓄積データに紐づけられた体重、身長、BMI及び/又は年齢と、撮像データに紐づけられた体重、身長、BMI及び/又は年齢とを比較し、体重、身長、BMI及び/又は年齢の差が小さくなるに従って類似度が高くなるように、類似度を補正してもよい。また蓄積データに紐づけられた体重及び身長からBMIを算出し、撮像データの体重及び身長から算出されたBMIと、蓄積データの体重及び身長から算出されたBMIとが小さくなるに従って類似度が高くなるように、類似度を補正してもよい。また蓄積データに紐づけられた性別と、撮像データに紐づけられた性別が一致する場合に、類似度が高くなるように、類似度を補正してもよい。
【0044】
図4は、座位姿勢データに含まれる情報を説明する説明図である。座位姿勢データは、座位姿勢の人体における太腿下面(座面)と頭頂との間の上下寸法(座面高)Da、足裏と太腿下面との間の上下寸法(下腿高)Db、臀部の横寸法Dc、背中の横寸法Dd、膝と腰(又は臀部)背面との間の奥行寸法De、足裏から肘までの上下寸法Dfを含む。
【0045】
ユーザは端末機3を操作して、撮像部3cにて自身の体の少なくとも一部を撮像し、部位情報、性別、年齢、身長、体重及びBMI等の情報を入力し、情報処理の開始指示をデータ処理装置2に送信する。
【0046】
図5は、データ処理装置2による情報処理を説明するフローチャートである。図5に示すように、データ処理装置2の制御部2aは、端末機3から情報処理の開始指示が入力されたか否か判定する(S1)。開始指示が入力されていない場合(S1:NO)ステップS1に処理を戻す。開始指示が入力された場合(S1:YES)、制御部2aは端末機3から撮像データを取得し(S2)、部位情報、性別、年齢、身長、体重及びBMI等の情報を取得し(S3)、椅子の種類情報を取得する(S4)。制御部2aは記憶部2cから蓄積データを一つ選択する(S5)。
【0047】
制御部2aは、撮像データが示す部位の体表面形状に対応する蓄積データの体表面形状を抽出し(S6)、抽出した蓄積データの体表面形状と撮像データの体表面形状との類似度を演算し、類似度が閾値以上であるか否か判定する(S7)。なお上述したように、体重、身長又はBMIに基づいて類似度を補正してもよい。類似度が閾値以上である場合(S7:YES)、制御部2aは選択した蓄積データを記憶部2cに記憶し(S8)、全ての蓄積データと撮像データとを比較したか否か判定する(S9)。ステップS7において、類似度が閾値以上でない場合(S7:NO)、即ち類似度が閾値未満である場合、制御部2aはステップS9に処理を進める。
【0048】
ステップS8において、全ての蓄積データと撮像データとを比較していない場合(S9:NO)、制御部2aはステップS5に処理を戻し、次の蓄積データを選択する(S5)。制御部2aは複数の蓄積データを順に選択する。ステップS9において、全ての蓄積データと撮像データとを比較した場合(S9:YES)、制御部2aは、類似度が閾値以上の蓄積データから最も類似度の高い蓄積データを選択する(S10)。
【0049】
制御部2aは、選択された蓄積データに基づいて、座位姿勢データを生成する(S11、図4参照)。蓄積データは立位における少なくとも一部の体表面形状に係る撮像データである。例えば制御部2aは、蓄積データの位置情報を座位姿勢の位置情報に変換し、また蓄積データが示す各部位の長さを補正して、座位姿勢データを生成する。例えば、制御部2aは蓄積データの膝の位置を、腰を中心にして略90度前側に回転させた位置に変換する。また下腿及び脚を、膝を中心にして略90度下側に回転させた位置に変換する。また手及び前腕を、肘を中心にして略90度前側に回転させた位置に変換する。また座面高Da、下腿高Db、臀部の横寸法Dc、背中の横寸法Dd、膝と腰(又は臀部)背面までの奥行寸法De及び足裏から肘までの上下寸法Df等を生成する。
【0050】
制御部2aは、座った状態の臀部の横幅は少し拡がることを考慮して、蓄積データにおける臀部の横幅よりも少し大きい値、例えば蓄積データにおける臀部の横幅を略1.1倍した値を、座位姿勢における臀部の横幅Dcにしてもよい。また、大腿部の長さに腰又は臀部の前後幅を加算した値を奥行寸法Deと定義し、蓄積データにおける大腿部の長さを略1.2倍した値を奥行寸法Deとしてもよい。
【0051】
立位における人体の身長をHとした場合、座面高Daは(6/11)H程度であり、下腿高Dbは(1/4)H程度である。そのため、制御部2aは身長Hと比率6/11とに基づいて、座面高Daを求めてもよい。例えば、身長Hと、割合6.2/11~5.8/11とを乗算して求めてもよい。制御部2aは身長Hと比率1/4とに基づいて、座面高Daを求めてもよい。例えば、身長Hと、割合1.1/4~0.9/4とを乗算して求めてもよい。臀部の横寸法Dc、背中の横寸法Dd、膝と腰(又は臀部)背面までの奥行寸法De及び足裏から肘までの上下寸法Dfについても、同様に、基準となる値と割合とを乗算して求めてもよい。なお乗算に限らず、除算、加算又は減算によって、座位姿勢データを求めてもよい。
【0052】
制御部2aは、生成された座位姿勢データと、取得した椅子の種類情報(ステップS4参照)とに基づいて、設計情報を演算する(S12)。
【0053】
図6は、設計情報を説明する説明図である。設計情報は、ユーザの体表面に形状に対応した椅子の各部分の寸法及び曲率等を含む情報である。以下の説明において「高さ」は、ユーザの足裏又は椅子が設置される床面·地面からの上方向の距離を示す。設計情報は、例えば、椅子の座面高さK1、座面奥行K2、座面横寸法K3、背もたれ上下寸法K4、背もたれ横寸法K5、肘掛けの高さK6、ヘッドサポートの上下寸法K7、背もたれの曲率R1、座面及び背もたれの連結部分の曲率R2、水平面と座面とがなす角度θ1、座面と背もたれがなす角度θ2を含む。
【0054】
例えば、いすの座面高さK1は、座位姿勢における下腿高Db×係数A1~A7によって演算される。座面奥行K2は、膝と腰(又は臀部)背面との間の奥行寸法De×係数B1~B7によって演算される。座面横寸法K3は、座位姿勢における臀部の横寸法Dc×係数C1~C7によって演算される。背もたれ上下寸法K4は、座面高Da×係数D1~D7によって演算される。背もたれ横寸法K5は、背中の横寸法Dd×係数E1~E7によって演算される。肘掛けの高さK6=足裏から肘までの上下寸法Df×F1~F7によって演算される。なお係数A1~A7は、種類情報の第1~第7タイプそれぞれに対応した係数であり、記憶部2cに予め記憶されている。係数B1~B7、C1~C7、D1~D7、E1~E7、F1~F7も同様に、種類情報の第1~第7タイプそれぞれに対応し、記憶部2cに予め記憶されている。
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