吊り下げ具

公开(公告)号:
JP2021078976A
公开(公告)日:
2021-05-27
申请号:
JP2019210902
申请日:
2019-11-21
授权日:
-
受理局:
日本
专利类型:
发明申请
简单法律状态:
失效
法律状态/事件:
未缴年费
IPC分类号:
A47G29/00
战略新兴产业分类:
-
国民经济行业分类号:
C3389 | C2042
当前申请(专利权)人:
株式会社シーダース
原始申请(专利权)人:
株式会社シーダース
当前申请(专利权)人地址:
大阪府豊中市蛍池西町2-13-12 ヴィラエアポート201
工商统一社会信用代码:
-
工商登记状态:
-
工商注册地址:
-
工商成立日期:
-
工商企业类型:
-
发明人:
佐々木 孝之
代理机构:
-
代理人:
福島 一
摘要:
【課題】針の突き刺し跡が壁面に残らない吊り下げ具を提供する。 【解決手段】胴体部11は、針本体部10の基端10bに設けられ、円筒状である。第一の螺子部12は、胴体部11の外周面11Sに設けられている。吊り下げ本体部20は、板状である。延出部21は、吊り下げ本体部20の表面20S1の一端20aの所定の位置に設けられ、吊り下げ本体部20の表面20S1に対して吊り下げ本体部20の上方に傾斜して延出される。円筒孔22は、延出部21の先端21aから吊り下げ本体部20の裏面20S2まで、延出部21の軸方向に沿って貫通させて設けられている。第二の螺子部23が、円筒孔22の内周面に設けられ、第一の螺子部12と螺着可能である。突起部24は、吊り下げ本体部20の裏面20S2の他端20bの所定の位置に設けられている。吊り下げ部25は、吊り下げ本体部20の上方に延出される。 【選択図】図1
技术问题语段:
【発明が解決しようとする課題】 【0006】 壁面に物品を吊り下げる場合、吊り下げ具に設けられた針(ピン)を壁面に突き刺して吊り下げ具を壁面に固定する。ここで、吊り下げ具が針を壁面に突き刺す構成では、吊り下げ具を壁面から外した後に、針の突き刺し跡が壁面に残ってしまうという課題がある。 【0007】 そこで、壁面に生じる針の突き刺し跡を目立たなくするために、針を細くする方法がある。ここで、針を細くすると、物品を吊り下げる吊り下げ具の耐荷重が低下し、吊り下げ対象の物品は、例えば、ポスターやカレンダー等の軽量物に限られてしまう。 【0008】 そのため、吊り下げ具の耐荷重を向上させるために、例えば、針の数を増加させる方法があるが、針の数を増加させると、針の突き刺し跡が増加し、壁面の見た目が悪くなる。又、針を細長くする方法もあるが、針を細長くすると、壁面に突き刺し難くなる。例えば、女性や高齢者が、細長い針を壁面に突き刺そうとすると、針に掛かる力が適切に伝わらず、突き刺し中の針が曲がってしまう場合がある。 【0009】 このように、針を用いた吊り下げ具では、耐荷重を向上させるとともに、壁面に生じる針の突き刺し跡を目立たなくする構成が求められていた。 【0010】 特許文献1に記載の技術では、ピン片が先端部分の尖った細長い板状であるため、壁面でのピンの突き刺し跡が大きく目立ってしまうという課題がある。 【0011】 又、特許文献2に記載の技術では、固定ピンが細長いため、上述と同様に、突き刺し中の固定ピンが曲がる可能性がある。 【0012】 そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、針の突き刺し性に優れ、十分な耐荷重を有し、壁面への針の突き刺し跡を目立たなくすることが可能な吊り下げ具を提供することを目的とする。
技术功效语段:
【0014】本発明によれば、針の突き刺し性に優れ、十分な耐荷重を有し、壁面への針の突き刺し跡を目立たなくすることが可能となる。
权利要求:
【請求項1】 細長い針を備えた吊り下げ具であって、 前記針は、 先端を尖らせた針本体部と、 前記針本体部の基端に設けられた円筒状の胴体部と、 前記胴体部の外周面に設けられた第一の螺子部と、 を備え、 前記吊り下げ具は、 壁面の上下方向に沿って設置される板状の吊り下げ本体部と、 前記吊り下げ本体部の表面の一端の所定の位置に設けられ、吊り下げ本体部の表面に対して所定の角度で、且つ、前記吊り下げ本体部の上方に傾斜して延出され、円柱形状、多角柱形状、楕円柱形状のいずれかである延出部と、 前記延出部の先端から前記吊り下げ本体部の裏面まで、前記延出部の軸方向に沿って貫通させて設けられている円筒孔と、 前記円筒孔の内周面に設けられ、前記第一の螺子部と螺着可能である第二の螺子部と、 前記吊り下げ本体部の裏面の他端の所定の位置に設けられた突起部と、 前記吊り下げ本体部の上方に延出され、物品が吊り下げられる吊り下げ部と、 を備える吊り下げ具。
技术领域:
【0001】 本発明は、吊り下げ具に関する。
背景技术:
【0002】 一戸建ての家屋や分譲住宅のマンション等の構築物の壁面に、日用品や小物、額縁や鏡、棚や箱等の家具類を吊り下げるために用いられる吊り下げ具の開発が進んでいる。 【0003】 例えば、特開2014-87632号公報(特許文献1)では、少なくとも一本のピン片から成る針部材と、当該針部材が組み付けられるヘッド部材とを備えており、針部材がヘッド部材を貫通して壁に突き刺されることによりヘッド部材が壁に固定される壁装着具が開示されている。この壁装着具では、各ピン片は、一本の先端部分が尖った細長い板状のピン片本体と、当該ピン片本体部の前記先端部分とは反対側の基端部分において細長い板状の板面と共通の板面内でピン片本体から一体的に且つピン幅方向に拡大して延びるピン片頭部を備えている。ヘッド部材には、ピン片がヘッド部材を貫通するときにピン片の動きを案内するピン片案内孔と、ピン片がヘッド部材に貫通して装着された状態でピン片頭部を収容するピン片頭部収容溝が形成されている。これにより、女性や年配者であっても、ピン片を少ない力で一本ずつ壁に容易に突き刺すことができるとともに、針部材の突き刺しによる壁へのダメージを少なくすることもできるとしている。又、石膏ボードのような壁に対しては勿論のこと、比較的硬質の壁に対しても、ピン片を安定した姿勢を維持しながら突き刺し続けることができ、針部材を正確且つ確実に突き刺すことができ、更に突き刺しの失敗を可及的に少なくした壁装着具を提供することができるとしている。 【0004】 又、特開2016-198192号公報(特許文献2)には、頭部を有する固定ピンにより壁面に固定される固定板の所定位置に、吊り下げフック部を設け、固定板に裏面側から表面側に向かって隆起部を形成し、この隆起部に、少なくとも1つの固定ピン用孔を、該孔を通る固定ピンが前記壁面に対して斜め下方に延びるようになるように設けた吊り下げ具が開示されている。この吊り下げ具では、隆起部に、孔から半径方向に所定長延びるスリットを形成すると共に、固定ピンに、その頭部から少なくとも隆起部の板厚よりも大きな間隔を隔てた位置に半径方向に延び、スリットを通過することができるピン状ストッパ部を設けている。これにより、固定用ピンを石膏ボードに突き刺すとき、ピン状ストッパ部がスリットを通るようにし、その後、固定ピンを回転させて、スリットの位置から外し、ピン状ストッパ部が固定板の裏面に接触することにより、固定ピンが抜け出ないようにすることが出来るとしている。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0005】 【特許文献1】 特開2014-87632号公報 【特許文献2】 特開2016-198192号公報
发明内容:
【発明が解決しようとする課題】 【0006】 壁面に物品を吊り下げる場合、吊り下げ具に設けられた針(ピン)を壁面に突き刺して吊り下げ具を壁面に固定する。ここで、吊り下げ具が針を壁面に突き刺す構成では、吊り下げ具を壁面から外した後に、針の突き刺し跡が壁面に残ってしまうという課題がある。 【0007】 そこで、壁面に生じる針の突き刺し跡を目立たなくするために、針を細くする方法がある。ここで、針を細くすると、物品を吊り下げる吊り下げ具の耐荷重が低下し、吊り下げ対象の物品は、例えば、ポスターやカレンダー等の軽量物に限られてしまう。 【0008】 そのため、吊り下げ具の耐荷重を向上させるために、例えば、針の数を増加させる方法があるが、針の数を増加させると、針の突き刺し跡が増加し、壁面の見た目が悪くなる。又、針を細長くする方法もあるが、針を細長くすると、壁面に突き刺し難くなる。例えば、女性や高齢者が、細長い針を壁面に突き刺そうとすると、針に掛かる力が適切に伝わらず、突き刺し中の針が曲がってしまう場合がある。 【0009】 このように、針を用いた吊り下げ具では、耐荷重を向上させるとともに、壁面に生じる針の突き刺し跡を目立たなくする構成が求められていた。 【0010】 特許文献1に記載の技術では、ピン片が先端部分の尖った細長い板状であるため、壁面でのピンの突き刺し跡が大きく目立ってしまうという課題がある。 【0011】 又、特許文献2に記載の技術では、固定ピンが細長いため、上述と同様に、突き刺し中の固定ピンが曲がる可能性がある。 【0012】 そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、針の突き刺し性に優れ、十分な耐荷重を有し、壁面への針の突き刺し跡を目立たなくすることが可能な吊り下げ具を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0013】 本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、本発明に係る新規な吊り下げ具を完成させた。即ち、本発明は、細長い針を備えた吊り下げ具であって、前記針は、針本体部と、胴体部と、第一の螺子部と、を備える。針本体部は、先端を尖らせている。胴体部は、針本体部の基端に設けられ、円筒状である。第一の螺子部は、胴体部の外周面に設けられている。前記吊り下げ具は、吊り下げ本体部と、延出部と、円筒孔と、突起部と、吊り下げ部と、を備える。吊り下げ本体部は、壁面の上下方向に沿って設置され、板状である。延出部は、前記吊り下げ本体部の表面の一端の所定の位置に設けられ、吊り下げ本体部の表面に対して所定の角度で、且つ、前記吊り下げ本体部の上方に傾斜して延出される。円筒孔は、前記延出部の先端から前記吊り下げ本体部の裏面まで、前記延出部の軸方向に沿って貫通させて設けられている。第二の螺子部は、前記円筒孔の内周面に設けられ、前記第一の螺子部と螺着可能である。突起部は、前記吊り下げ本体部の裏面の他端の所定の位置に設けられている。吊り下げ部は、前記吊り下げ本体部の上方に延出され、物品が吊り下げられる。本発明は、前記吊り下げ本体部の延出部を上方に向けた状態で、当該吊り下げ本体部の裏面を壁面に設置して、前記吊り下げ本体部の突起部を壁面に係止させ、前記針の針本体部の先端を前記延出部の円筒孔に挿通して、前記針の胴体部の第一の螺子部を前記延出部の円筒孔の第二の螺子部に螺着させることで、当該針本体部の先端を壁面に突き刺し、前記吊り下げ部に物品を吊り下げる。 【発明の効果】 【0014】 本発明によれば、針の突き刺し性に優れ、十分な耐荷重を有し、壁面への針の突き刺し跡を目立たなくすることが可能となる。
具体实施方式:
【0016】 以下に、添付図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。 【0017】 本発明は、細長い針1を備えた吊り下げ具2であって、図1Aに示すように、針1は、針本体部10と、胴体部11と、第一の螺子部12と、を備える。針本体部10は、先端10aを尖らせている。胴体部11は、針本体部10の基端10bに設けられ、円筒状である。第一の螺子部12は、胴体部11の外周面11Sに設けられている。ここで、第一の螺子部12は、胴体部11の外周面11Sに対して雄螺子部を構成している。 【0018】 又、吊り下げ具2は、図1A、図1B、図2A、図2Bに示すように、吊り下げ本体部20と、延出部21と、円筒孔22と、第二の螺子部23と、突起部24と、吊り下げ部25と、を備える。 【0019】 吊り下げ本体部20は、壁面の上下方向に沿って設置され、板状である。延出部21は、吊り下げ本体部20の表面20S1の一端20aの所定の位置に設けられ、吊り下げ本体部20の表面20S1に対して所定の角度Rで、且つ、吊り下げ本体部20の上方に傾斜して延出される。ここで、延出部21は、円柱形状に構成されている。 【0020】 円筒孔22は、延出部21の先端21aから吊り下げ本体部20の裏面20S2まで、延出部21の軸方向に沿って貫通させて設けられている。第二の螺子部23が、円筒孔22の内周面22Sに設けられ、第一の螺子部12と螺着可能である。ここで、第二の螺子部23は、円筒孔22の内周面22Sに対して雌螺子部を構成している。 【0021】 突起部24は、吊り下げ本体部20の裏面20S2の他端20bの所定の位置に設けられている。ここで、突起部24は、ピラミッド型の略四面体状である。吊り下げ部25は、吊り下げ本体部20の上方に延出され、物品が吊り下げられる。ここで、延出部21に物品を吊り下げることが可能であるため、吊り下げ部25は、延出部21と一体として形成している。 【0022】 そして、本発明に係る吊り下げ具2は、図3Aに示すように、吊り下げ本体部20の延出部21を上方に向けた状態で、当該吊り下げ本体部20の裏面20S2を壁面Wに設置して、吊り下げ本体部20の突起部24を壁面Wに係止させる。 【0023】 更に、本発明に係る吊り下げ具2は、針1の針本体部10の先端10aを延出部21の円筒孔22に挿通して、針1の胴体部11の第一の螺子部12を延出部21の円筒孔22の第二の螺子部23に螺着させることで、図3Bに示すように、当該針本体部10の先端10aを壁面Wに突き刺す。 【0024】 そして、本発明に係る吊り下げ具2は、図4A、図4Bに示すように、吊り下げ部25(ここでは、延出部21)に物品O(例えば、物品と連結している連結紐S)を吊り下げる。 【0025】 これにより、針の突き刺し性に優れ、十分な耐荷重を有し、壁面Wへの針1の突き刺し跡を目立たなくすることが可能となる。 【0026】 即ち、本発明では、針1を細長く構成したとしても、針1の針本体部10の先端10aを延出部21の円筒孔22に挿通して、針1の胴体部11の第一の螺子部12を延出部21の円筒孔22の第二の螺子部23に螺着させることで、針本体部10の先端10aが回転しながら、壁面Wに突き刺すことになる。そのため、女性や高齢者であっても、細長い針1に掛かる力が適切に伝わり、突き刺し中の針1が曲がってしまうことなく、細長い針1を適切に壁面Wに突き刺すことが可能となる。 【0027】 尚、針1を引き抜く場合は、突き刺しの際の回転方向と逆の回転方向に回転しながら、引き抜くことで、突き刺さった針1の針本体部10の先端10aも回転しながら抜けることになるため、壁面Wの突き刺し跡を最小限にして針1を綺麗に引き抜くことが可能となる。 【0028】 又、本発明では、細長い針1を上方向から下方向に向かって、壁面Wに対して傾斜させて突き刺すことで、耐荷重を向上させる。更に、本発明では、細長い針1の傾斜の突き刺しに加えて、吊り下げ本体部20の突起部24を壁面Wに係止させるように構成している。この突起部24は、壁面Wに対して吊り下げ本体部20の滑り止めとして機能するため、更に耐荷重を向上させる。このように、細長い針1の傾斜の突き刺しと壁面Wへの突起部24の係止の組み合わせにより、物品Oの大きな荷重が掛かったとしても、吊り下げ具2が壁面Wから落下することなく、物品Oを吊り下げておくことが可能となる。 【0029】 更に、本発明では、細長い針1の突き刺しにより、針1の突き刺し跡のサイズを最小限に抑えている。又、本発明では、突起部24が壁面Wに突き刺さることが無いため、壁面Wへの損傷に繋がり難い。このように、本発明では、実質的に細長い針1による壁面Wの損傷だけを生じるように構成にしているため、壁面Wへの針1の突き刺し跡を目立たなくすることが可能となるのである。 【0030】 特に、本発明では、針1の突き刺しに道具を必要とせず、女性等でも簡単に針1の突き刺しを行うことが出来るため、インテリア好きの女性や賃貸住宅で壁面Wに棚等の物品を取り付けることが出来ない人、新築住宅で壁面Wを傷付けたくない人等にとって、最適な吊り下げ具である。又、本発明では、耐荷重を高めていることから、昨今流行りのDIY男子向け、DIY女子向けの吊り下げ具として最適である。 【0031】 更に、本発明では、針1を用いた吊り下げ具2を2つ壁面Wに並べて固定することで、紙製の軽い棚やアルミポールを使った収納棚、昨今流行りの室内緑化物(アートフラワー等の簡易緑化物)用の棚、室内インテリアのファブリックパネル等、様々な物品を壁面Wに吊り下げて固定することが可能となり、ユーザーへのバラエティー溢れる壁面装飾の選択肢を提供することが可能となる。 【0032】 ここで、針本体部10の構成は、先端の直径が小さく、細長ければ、特に限定は無いが、例えば、先端10aの直径を1mm以下とし、針本体部10の長さを15mm以上とすると、耐荷重を向上させるとともに、壁面Wへの針1の突き刺し跡を目立たなくすることが出来るため、好ましい。 【0033】 又、胴体部11の構成は、円筒状であれば、特に限定は無いが、例えば、図1Aに示すように、胴体部11の全体は、円筒孔22に装着されるため、円筒形状とし、胴体部11の先端は、針本体部10を延出するため、三角柱状に構成しても良い。 【0034】 又、第一の螺子部12の構成は、第二の螺子部23に螺着する構成であれば、特に限定は無いが、図1Aに示すように、第二の螺子部23が雌螺子部であれば、第一の螺子部12は雄螺子部となり、第二の螺子部23が雄螺子部であれば、第一の螺子部12は雌螺子部となる。 【0035】 又、第一の螺子部12は、第二の螺子部23と螺着するため、第一の螺子部12の雄螺子部の螺子山のピッチは、第二の螺子部23の雌螺子部の螺子溝のピッチと同等であるが、第一の螺子部12の雄螺子部の螺子山又は第二の螺子部23の雌螺子部の螺子溝のピッチに特に限定は無く、例えば、針1を緩やかに回転させながら押し込める程度のピッチに構成されると好ましい。 【0036】 又、第一の螺子部12は、胴体部11の外周面11Sの全体に設けられても良いし、一部に設けられても構わない。 【0037】 又、針1は、図1Aに示すように、胴体部11の基端に、胴体部11の外周径よりも大きい外周径を有する頭部13を更に備えても良い。これにより、図3A,図3Bに示すように、針1の胴体部11の第一の螺子部12を延出部21の円筒孔22の第二の螺子部23に螺着させた際に、針1の胴体部11が円筒孔22の最奥に押し込まれると、針1の頭部13がストッパとして機能し、延出部21の先端21aに接触して、針1の螺着が停止される。これにより、針1の押し込みを適度に制限することが出来る。 【0038】 又、胴体部11と、第一の螺子部12と、頭部13の材質に特に限定は無いが、例えば、合成樹脂等を挙げることが出来る。 【0039】 又、吊り下げ本体部20の構成に特に限定は無いが、例えば、図1Aに示すように、表面視で略四角形状に構成しても良いし、図5Aに示すように、表面視で略円形状に構成しても良い。又、他の形状として、六角形状、八角形状等の多角形状や楕円形状等であっても構わない。 【0040】 又、延出部21の構成に特に限定は無いが、例えば、図1、図2に示すように、円柱形状に構成しても良いし、三角柱形状、四角柱形状等の多角柱形状や楕円柱形状等に構成しても良い。 【0041】 又、延出部21の角度Rに特に限定は無いが、例えば、30度〜80度の範囲内であると好ましく、40度〜70度の範囲内であると更に好ましい。これにより、針1の突き刺し角度を延出部21の角度Rに対応させて、耐荷重を向上させることが可能となる。 【0042】 又、円筒孔22の構成に特に限定は無いが、例えば、針の胴体部11の直径と同等の直径を有すると好ましい。 【0043】 又、第二の螺子部23の構成に特に限定は無いが、例えば、図1、図2に示すように、延出部21の先端21aの円筒孔22から吊り下げ本体部20の裏面20S2に向かって、円筒孔22の内周面22Sの所定の範囲に設けられても良いし、延出部21の先端21aの円筒孔22から吊り下げ本体部20の裏面20S2の円筒孔22まで、円筒孔22の内周面22Sの全体に設けられても構わない。 【0044】 又、突起部24の構成に特に限定は無いが、例えば、図1、図2に示すように、略四面体状でも良いし、ドーム型の半球形状でも良い。 【0045】 又、突起部24の数に特に限定は無いが、例えば、図1、図2に示すように、吊り下げ本体部20の裏面20S2の他端20bの所定の位置に一つ設けても良いし、図5A、図5Bに示すように、吊り下げ本体部20の裏面20S2の他端20bの所定の位置に、吊り下げ本体部20の左右方向に沿って2つ以上設けても良い。突起部24の数が増加する程、壁面Wへの滑り止め機能が働き、耐荷重を向上させることが可能となる。 【0046】 又、突起部24の設置位置は、吊り下げ本体部20の裏面20S2の他端20bの所定の位置を含んでいれば、特に限定は無く、例えば、吊り下げ本体部20の裏面20S2の他端20bの所定の位置に加えて、吊り下げ本体部20の裏面20S2の中央位置や一端20aの所定の位置を追加して、これらの位置に突起部24を設けても構わない。壁面Wに対する突起部24の接触面積が増加する程、壁面Wへの滑り止め機能が働き、耐荷重を向上させることが可能となる。 【0047】 又、吊り下げ部25の構成に特に限定は無いが、例えば、図1、図2に示すように、延出部21と一体として形成しても良いし、図6A、図6Bに示すように、延出部21と別体として形成しても良い。この場合、例えば、吊り下げ部25は、フック形状に構成され、図6A、図6Bに示すように、吊り下げ本体部20の表面20S1の他端20bの所定の位置や中央位置に設けられると好ましい。 【0048】 又、吊り下げ本体部20と、延出部21と、第二の螺子部23と、突起部24と、吊り下げ部25の材質に特に限定は無いが、例えば、合成樹脂等を挙げることが出来る。 【実施例】 【0049】 以下、実施例、比較例等によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。 【0050】 先ず、図1、図2に示す、針1を用いた吊り下げ具2の図面に基づいて、3Dプリンタを用いて、図7A、図7Bに示すように、合成樹脂で針1と吊り下げ具2とを実施例1として製造した。針1の針本体部10の先端10aの直径は0.5mmとし、針本体部10の長さは18mmとし、第一の螺子部12は、雄螺子部とし、第二の螺子部23は、雌螺子部とした。本体部20は、表面視で略四角形状に構成し、延出部21の傾斜の角度Rは約70度とした。又、突起部24は、吊り下げ本体部20の裏面20S2の他端20b(下端)の所定の位置に、吊り下げ本体部20の左右方向に沿って複数設けた。突起部24は、高さは約1.5mmとした。吊り下げ部25は、円柱形状の延出部21と一体として形成した。 【0051】 針1を突き刺し可能な壁面Wに、実施例1の吊り下げ具2の吊り下げ本体部20の延出部21を上方に向けた状態で、当該吊り下げ本体部20の裏面20S2を壁面Wに設置して、吊り下げ本体部20の突起部24を壁面Wに係止させた。次に、実施例1の針1の針本体部10の先端10aを延出部21の円筒孔22に挿通して、針1の胴体部11の第一の螺子部12を延出部21の円筒孔22の第二の螺子部23に螺着させることで、当該針本体部10の先端10aを壁面Wに突き刺した。この際、針1が細長くても、難なく突き刺すことが可能であった。 【0052】 そして、吊り下げ部25となる延出部21に物品Oの連結紐Sを吊り下げて、吊り下げ試験を行い、耐荷重を確認した。その結果、図8に示すように、2.5kgの荷重相当の物品Oを吊り下げても、吊り下げ具2は、落下することなく物品Oを吊り下げておくことが出来た。次に、物品Oの荷重を3.0kgとしても、吊り下げ具2は、落下することなく物品Oを吊り下げておくことが出来た。更に驚くべきことに、物品Oの荷重を4.0kgとしても、吊り下げ具2は、落下することなく物品Oを吊り下げておくことが出来た。従って、実施例1では、細長い針1の傾斜の突き刺しと壁面Wへの突起部24の係止の組み合わせにより、物品Oの大きな荷重が掛かったとしても、吊り下げ具2が壁面Wから落下することなく、物品Oを吊り下げておくことが可能となることが分かった。 【0053】 又、物品Oを吊り下げた後、針1を抜き取り、吊り下げ具2を取り外して、壁面Wの針1の突き刺し跡を確認すると、図8に示すように、0.5mm程度の小さい穴が出来ただけで、壁面Wへの損傷が殆ど無かった。これにより、壁面Wへの針1の突き刺し跡を目立たなくすることが出来ることが分かった。 【0054】 次に、図1、図2、図5Aに示す、針1を用いた吊り下げ具2の図面に基づいて、金型を用いて、図9A、図9Bに示すように、合成樹脂で針1と吊り下げ具2とを実施例2として製造した。針1の針本体部10の先端10aの直径は0.5mmとし、針本体部10の長さは30mmとし、第一の螺子部12は、雄螺子部とし、第二の螺子部23は、雌螺子部とした。本体部20は、表面視で略円形状に構成し、延出部21の傾斜の角度Rは約60度とした。又、突起部24は、吊り下げ本体部20の裏面20S2の他端20b(下端)の所定の位置に、吊り下げ本体部20の左右方向のそれぞれに二つ設けた。突起部24は、三角錐状で、半径は約0.8mmとし、高さは約1.5mmとした。吊り下げ部25は、円柱形状の延出部21と一体として形成した。 【0055】 針1を突き刺し可能な壁面Wに、実施例2の吊り下げ具2の吊り下げ本体部20の延出部21を上方に向けた状態で、当該吊り下げ本体部20の裏面20S2を壁面Wに設置して、吊り下げ本体部20の突起部24を壁面Wに係止させた。次に、実施例2の針1の針本体部10の先端10aを延出部21の円筒孔22に挿通して、針1の胴体部11の第一の螺子部12を延出部21の円筒孔22の第二の螺子部23に螺着させることで、当該針本体部10の先端10aを壁面Wに突き刺した。この際、針1が細長くても、難なく突き刺すことが可能であった。 【0056】 そして、吊り下げ部25となる延出部21に物品Oの連結紐Sを吊り下げて、吊り下げ試験を行い、耐荷重を確認した。その結果、図10に示すように、2.0kgの荷重相当の物品Oを吊り下げても、吊り下げ具2は、落下することなく物品Oを吊り下げておくことが出来た。更に、物品Oの荷重を4.0kgとしても、吊り下げ具2は、落下することなく物品Oを吊り下げておくことが出来た。従って、実施例2では、実施例1と同様に、物品Oの大きな荷重が掛かったとしても、吊り下げ具2が壁面Wから落下することなく、物品Oを吊り下げておくことが可能となることが分かった。 【0057】 又、物品Oを吊り下げた後、針1を抜き取り、吊り下げ具2を取り外して、壁面Wの針1の突き刺し跡を確認すると、0.5mm程度の小さい穴が出来ただけで、壁面Wへの損傷が殆ど無く、実施例1と同様の効果が得られた。 【産業上の利用可能性】 【0058】 以上のように、本発明に係る吊り下げ具は、軽量物はもちろん、ある程度の重量物を吊り下げることが可能な、日用品や身の回り品を吊り下げる業務用又は家庭用の吊り下げ具として有用であり、針の突き刺し性に優れ、十分な耐荷重を有し、壁面への針の突き刺し跡を目立たなくすることが可能な吊り下げ具として有効である。 【符号の説明】 【0059】 1 針 10 針本体部 11 胴体部 12 第一の螺子部 2 吊り下げ具 20 吊り下げ本体部 21 延出部 22 円筒孔 23 第二の螺子部 24 突起部 25 吊り下げ
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