IPC分类号:
F21S2/00 | F21S8/04 | F21S8/00 | F21V3/02 | F21V17/00 | F21V15/01 | F21Y103/10 | F21Y115/10 | F21Y115/15 | F21Y115/20 | F21Y115/30
国民经济行业分类号:
C4350 | C3545 | C3871 | C3976
当前申请(专利权)人:
三菱電機株式会社 | 三菱電機照明株式会社
原始申请(专利权)人:
三菱電機株式会社 | 三菱電機照明株式会社
当前申请(专利权)人地址:
東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 | 神奈川県鎌倉市大船二丁目14番40号
发明人:
岩瀬 恵悟 | 山内 豪 | 池谷 博文
摘要:
【課題】カバーの劣化を防止することができる照明装置を提供する。
【解決手段】光源となる発光素子を収容するカバーを有する灯具と、灯具が装着される照明器具とを備える照明装置であって、照明器具は、灯具が装着される開口面と対向する器具底面部と、第1方向に沿って、器具底面部から立ち上がって設けられる壁となり、第1方向と交わる第2方向で互いに対向する対となる一組の器具側面部とを有し、鉛直方向に沿って灯具が装着された照明器具を見たときに、器具側面部の開口面側の端部の最端部分が、外部に露出するカバーの外周部との間に隙間を有して配置されるものである。
【選択図】図6
技术功效语段:
【0009】本発明によれば、鉛直方向から見て、照明器具の器具側面部における開口面側の最端部が、灯具のカバーにおける外周部と重ならず、隙間を有して配置される。このため、照明器具から流下した流体がカバーに滴下せず、カバーの劣化を防止することができる。
权利要求:
【請求項1】
光源となる発光素子を収容するカバーを有する灯具と、前記灯具が装着される照明器具とを備える照明装置であって、
前記照明器具は、前記灯具が装着される開口面と対向する器具底面部と、第1方向に沿って、前記器具底面部から立ち上がって設けられる壁となり、前記第1方向と交わる第2方向で互いに対向する対となる一組の器具側面部とを有し、
鉛直方向に沿って前記灯具が装着された前記照明器具を見たときに、前記器具側面部の前記開口面側の端部の最端部分が、外部に露出する前記カバーの外周部との間に隙間を有して配置される照明装置。
【請求項2】
前記照明器具は、
一組の前記器具側面部間の距離が、前記器具底面部における最小幅以下となる請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
光源となる発光素子を収容するカバーを有する灯具と、前記灯具が装着される照明器具とを備える照明装置であって、
前記照明器具は、
造営部に取り付けられ、前記灯具が装着される開口面と対向する器具底面部、第1方向に沿って、前記器具底面部から立ち上がる壁となり、前記第1方向と交わる第2方向で互いに対向する一組の器具側面部、および、前記器具側面部において前記第2方向における前記器具側面部間の距離が最小となる最狭部を有し、
前記灯具は、
前記第2方向における前記カバーの距離が最大となり、前記器具底面部における最小幅以下となる最広部を有し、
鉛直方向に沿って前記灯具が装着された前記照明器具を見たときに、前記灯具の最広部が、前記器具側面部の前記最狭部との間に隙間を有して配置される照明装置。
【請求項4】
前記照明器具は、
一組の前記器具側面部の前記最狭部間における距離が、前記器具底面部における最小幅以下となる請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記照明器具は、
一組の前記器具側面部の前記開口面側の端部間の距離が、前記器具底面部における最小幅以下である請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第1方向、前記第2方向、および、前記鉛直方向は、相互に直交する方向である請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記器具側面部は、少なくとも一部が平面状である請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記器具側面部は、少なくとも一部が曲面状である請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項9】
前記器具側面部は、前記鉛直方向に対して、少なくとも一部が傾斜した傾斜平面を有する請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項10】
前記器具側面部は、対向する前記器具側面部側に折り曲がった屈曲部を有する請求項1~請求項9のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項11】
前記器具側面部は、前記器具底面部から立ち上がる第1側面部と、前記第2方向における内側に向かって前記第1側面部の下端部から前記器具側面部に対して傾斜する第2側面部とを有する請求項1~請求項9のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項12】
前記灯具が前記照明器具に装着された状態において、前記灯具の前記カバーの外面が、前記照明器具の前記器具側面部の内側に当接する請求項1~請求項11のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項13】
前記灯具が前記照明器具に取り付けられた状態において、前記灯具の前記カバーの外面が、前記照明器具の前記器具側面部に当接しない請求項1~請求項11のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項14】
前記カバーは、前記灯具が前記照明器具に取り付けられた状態において、前記鉛直方向に沿った面が形成された並行部を有する請求項1~請求項13のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項15】
前記器具側面部の前記開口面側の端部は、内側にカール状に巻かれて曲げられたカール部を有する請求項1~請求項14のいずれか一項に記載の照明装置。
技术领域:
【0001】
本発明は、照明装置に関するものである。特に、灯具におけるカバーの劣化防止に係るものである。
背景技术:
【0002】
照明装置において、壁等に取り付けるための照明器具と、カバーで覆われた光源を有し、照明器具に取り付けられる灯具とを備えるものがある。このような照明装置において、照明器具の側壁下端部に設けられた突片により、灯具と照明器具との間の隙間を少なくし、灯具と照明器具との境界部分における明るさの低下を抑えつつ、照明器具の小型化をはかるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】
特許第6481941号公報
发明内容:
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した照明装置は、照明器具本体において側壁に設けられた突片が、灯具におけるカバーの側壁と鉛直方向において、重なった構成になっている。このため、照明器具本体の側壁に流体が付着すると、流れ落ちた流体が、カバーの側壁等に滴下する。
【0005】
灯具が有するカバー等は、樹脂材料により形成される樹脂成型部品である。このため、照明装置が、油脂等を取り扱う環境に設置される場合では、カバー等に特殊な薬剤、油脂等が付着する可能性がある。そして、付着する薬剤等の種類(組成)によっては、カバー等に、クレージング等のダメージを与えてしまうおそれがある。
【0006】
また、上述した照明装置では、突片の近くに位置するカバーの側壁は、下に向かって互いに離れるように外側に湾曲する形状である。したがって、ケースの外表面は、照明器具本体側に向く成分を有する傾斜面となっている。このため、突片から滴下する流体は、流下を妨げられる。このとき、滞留した異物等によって、灯具においては、側方への光の照射の妨げとなるおそれがある。また、流体内の薬剤等の濃度が高くなることによって、カバーへのクレージング等のダメージの進行を加速させるおそれがある。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑み、灯具が有するカバーの劣化を防止することができる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る照明装置は、光源となる発光素子を収容するカバーを有する灯具と、灯具が装着される照明器具とを備える照明装置であって、照明器具は、灯具が装着される開口面と対向する器具底面部と、第1方向に沿って、器具底面部から立ち上がって設けられる壁となり、第1方向と交わる第2方向で互いに対向する対となる一組の器具側面部とを有し、鉛直方向に沿って灯具が装着された照明器具を見たときに、器具側面部の開口面側の端部の最端部分が、外部に露出するカバーの外周部との間に隙間を有して配置されるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、鉛直方向から見て、照明器具の器具側面部における開口面側の最端部が、灯具のカバーにおける外周部と重ならず、隙間を有して配置される。このため、照明器具から流下した流体がカバーに滴下せず、カバーの劣化を防止することができる。
具体实施方式:
【0011】
以下、実施の形態に係る照明装置について、図面を参照して説明する。各図において同じまたは対応する構成要素には、同じ符号を付すことで、説明の繰り返しを省略する場合がある。
【0012】
ここで、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では、各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、実施の形態の説明において、上、下、左、右、前、後、表または裏といった向きあるいは位置が示されている場合がある。これらの表記は、説明の便宜上の記載であり、装置、器具あるいは部品等の配置、方向および向きを限定するものではない。
【0013】
実施の形態1.
<照明装置1の構成>
図1は、実施の形態1に係る照明装置1の斜視図である。また、図2は、実施の形態1に係る照明装置1の照明器具2と灯具3とを分割した分割斜視図である。さらに、図3は、実施の形態1に係る灯具3の斜視図である。また、図4は、実施の形態1に係る灯具3の一方の端部3Aにおける分解斜視図である。また、図5は、実施の形態1に係る照明装置1について、図1におけるA部を拡大した部分拡大斜視図である。また、図6は、実施の形態1に係る照明装置1の長手方向に直交する照明装置1の垂直断面を模式的に示した断面図である。図6は、図1のB部における断面図である。そして、図7は、実施の形態1に係る照明装置1について、図6におけるC部を部分拡大した断面図である。図1〜図7を参照して、実施の形態1に係る照明装置1の構成について説明を行う。
【0014】
ここで、以下の説明において、照明装置1の長手側に沿った方向を、第1方向となる長手方向Xとする。また、長手方向Xに直交し、長手方向Xに対する短手側に沿った方向を、第2方向となる短手方向Yとする。そして、長手方向Xおよび短手方向Yのいずれとも直交する方向を、第3方向となる上下方向Zとする。ここで、実施の形態1における上下方向Zは、鉛直方向であるものとする。また、長手方向Xにおいて、長手端部側への向きを、端向きX1とする。そして、端向きX1と反対側への向きであり、長手中央側への向きを、中向きX2とする。さらに、上下方向Zにおいて、照明装置1が取り付けられる造営部9の側(すなわち、天井または壁側)への向きを、上向きZ1とする。そして、上向きZ1と反対側への向きであり、照明装置1から光が照射される照射空間側への向きを、下向きZ2とする。ここで、上向きZ1は、灯具3が照明器具2に取り付けられる向きである。また、下向きZ2は、灯具3が照明器具2から取り外される向きである。
【0015】
実施の形態1における照明装置1は、天井または壁等の造営部9に取り付けられる照明器具2と照明器具2に装着される灯具3とを有する。実施の形態1では、いわゆるトラフタイプの照明器具2を例として示す。
【0016】
<照明器具2>
照明器具2は、灯具3が取り付けられる器具である。照明器具2は、器具本体20を有する。器具本体20は、実施の形態1では、金属製の板材を折り曲げて形成される。器具本体20は、照明器具2を天井等の造営部9に取り付けるための取付部である器具底面部21、2つで一組となる器具側面部22および2つで一組となる器具端部23を有する。器具底面部21は、長手方向Xに長尺、かつ、後述する開口面に対向して、長手方向Xおよび短手方向Yに延びる平板状に形成されている。器具底面部21は、短手方向Yにおける側縁部間の距離が最小幅となる。また、対となる2つで一組の器具側面部22は、器具底面部21の短手方向Yの両端に配置されている。また、2つで一組となる対の器具端部23は、器具底面部21の長手方向Xの両端に配置されている。また、図1、図2および図5に示すように、器具端部23には、ノックアウト24が形成され、後述する配線材85における電源線81等の各種電線を挿通する際に取り外される。
【0017】
図2に示す装着部25は、装着された灯具3の一部を収容する収容部となる。装着部25は、器具本体20の器具底面部21、一組の器具側面部22および一組の器具端部23により、一面が開口した開口面を有する凹形状(箱形状)に形成される。このため、装着部25は、器具本体20の器具底面部21、一組の器具側面部22および一組の器具端部23で囲まれる空間を形成している。ここで、装着部25が収容する灯具3の一部は、照射側ではない非照射部となる。また、図6等に示すように、装着部25の空間のうち、灯具3が収容された状態で、灯具3に占有されていない部分は、後述する配線材85等が灯具3に接続される際に経由し、配置される配線領域となる。
【0018】
一組の器具側面部22は、長手方向Xにおける装着部25の周壁部であり、器具底面部21の長手方向Xに沿って並行するように、器具底面部21の側縁部を基端部として、対をなして立ち上がる側壁である。器具側面部22は、器具底面部21に対して垂直に立ち上がる第1側面部220と、第1側面部220の下端である屈曲部222から、短手方向Yにおける内側に向かって傾斜する第2側面部221とを有する。ここで、一組の器具側面部22において、第1側面部220間の距離は、短手方向Yにおける器具底面部21の最小幅となる側縁部間の距離と同じである。そして、第2側面部221間の距離は、短手方向Yにおける器具底面部21の側縁部間の距離よりも短くなる。このため、器具側面部22は、器具底面部21の幅の領域よりも内側に位置する。第2側面部221における下端の側は、短手方向Yにおける内側に巻かれて、カール状に曲げられたカール部223となっている。カール部223は、後述するように、一組の器具側面部22において、短手方向Yの間隔が最も狭い部分となる。カール部223の下端は、後述する開口端部26となり、上下方向Zにおいて、器具側面部22で最端となる部分となる。また、後述するようにカール部223の内側に巻かれた部分の端部と第2側面部221との間は隙間を有する。さらに、後述するように、カール部223の内側は、巻かれて形成されることで、捕捉溝224となる空間を有する。ここで、第2側面部221およびカール部223は、後述する灯具3の透光性カバー30に対向するように、端部カバー40が配置されない範囲に設けられる。
【0019】
器具本体20の下端に位置する開口端部26は、器具本体20において開口している部分の端部であり、器具側面部22の先端部となる。開口端部26は、照明器具2の装着部25に対して、灯具3の着脱を行う際の装着口となる。器具本体20の開口端部26において、長手方向Xの両端部には、連結部27が形成されている。連結部27には、灯具3が取り付けられる。灯具3が連結部27に取り付けられて支えられている。実施の形態1では、連結部27は、器具端部23と一体に形成されており、開口端部26から長手方向Xにおける中向きX2に向かって、折り曲げて形成されている。連結部27に形成されたネジ孔28は、灯具3に取り付けられた、後述する連結ネジ48がねじ止めされる孔である。灯具3は、連結ネジ48によって照明器具2にねじ止めされて固定される。
【0020】
<灯具3>
次に、主として図3および図4を用いて灯具3について説明する。灯具3は、照明器具2に取り付けられることによって照明装置1を構成する。照明具および光源ユニットとなる灯具3は、長尺状に形成されており、照明器具2に装着されて使用される。実施の形態1では、灯具3は、照明器具2の長手方向Xにおける両端部において、後述する連結ネジ48によって照明器具2の連結部27に取り付けられる。実施の形態1の灯具3は、図2、図3および図6に示すように、主として、透光性カバー30、端部カバー40、発光部60等を有する。
【0021】
<透光性カバー30>
外郭となる透光性カバー30は、少なくとも可視光を透過する透光性の材料が用いられるカバーである。透光性カバー30は、後述する取付部材50、発光部60、制御部80等を内部の空間に収容して、保護する、筒形状となっている。透光性カバー30は、ガラス、ポリカーボネイト、アクリル等の樹脂材料を用いて形成することができる。また、透光性カバー30において、装着部25から外部に露出している部分は外観意匠部分にもなる。実施の形態1の透光性カバー30は、たとえば、押出成形によって筒形部材を形成し、製品の仕様等に応じて必要な長さに切断することで、製造することができる。
【0022】
実施の形態1の灯具3では、図6に示すように、透光性カバー30のうち、装着部25から外部に露出している部分は、発光部60の照射側および取付部材50における台座51の表面を覆う外壁部となる外殻部になる。ここで、透光性カバー30において外部に露出した部分の外周部37については、外面部に対する法線の向きが、発光素子61の光軸に沿う向きから光軸に直交する向きまでの範囲内となっている。たとえば、照明装置1から下方に向けて光が照射されるように、灯具3が照明器具2に装着された場合において、透光性カバー30の装着部25から外部に露出している部分は、外面部が下方、斜め下方、あるいは側方(水平方向外側)に向いている。すなわち、透光性カバー30の装着部25から外部に露出している部分は、外面部が、上方、あるいは斜め上方に向いていない。また、透光性カバー30のうち、装着部25に収容され、外部に露出していない部分は、制御部80および台座51における取付面部52の制御部80が配置される側を覆う。そして、透光性カバー30のうち、装着部25に収容され、外部に露出していない部分の表面は、器具本体20の器具底面部21および一組の器具側面部22と対向する。ここで、透光性カバー30は、製品の仕様等に応じて、光拡散性、波長弁別性等を有するものであってもよい。また、透光性カバー30のうち、外部に露出していない部分については、反射性、遮光性等を有する材料を用いて形成してもよい。
【0023】
実施の形態1に示す筒形の透光性カバー30は、図1から図6に示すように、内部に収容される機器を覆い、内部に収容される機器に対する位置によって、一組の並行部31、第1接続部32および第2接続部33に分かれている。一組の並行部31は、透光性カバー30において、一組の面が同じ距離で並行する面を形成している。透光性カバー30は、一組の並行部31の外側の面部分となる外面部および内側の面部分となる内面部が、それぞれ、ともに平面形状である。一組の外面部および一組の内面部は、透光性カバー30に収容される発光素子61の光軸に沿った平面である。実施の形態1では、この平面は、灯具3が照明器具2に装着された状態で、上下方向Zに沿っている。さらに、この平面は、一組の外面部および一組の内面部が、灯具3が照明器具2に装着された状態で、それぞれ対向する器具側面部22に沿った平面でもあり、それぞれ対向するカール部223に沿った平面でもある。そして、この平面は、灯具3が照明器具2に取り付けられる向きまたは照明器具2から取り外される向きに沿った平面にもなる。このため、透光性カバー30の並行部31は、短手方向Yにおいて、器具側面部22より外側にはならず、器具側面部22の内側に位置し、カール部223と対向する。並行部31のうち、灯具3が照明器具2に装着されたときに露出している部分は、灯具3の側方における照射部となる。また、実施の形態1の照明装置1において、一組の並行部31間の距離は、灯具における最も広い部分となる。
【0024】
第1接続部32は、一組の並行部31における照射側の端部同士を繋いでいる部分であり、発光素子61の光軸と交わり、灯具3の主たる照射部となる。第1接続部32は、発光素子61からの光を下方に向けて照射する。第1接続部32の外面部および内面部は、1つまたは複数の面で構成されている。図6に示すように、実施の形態1では、透光性カバー30における第1接続部32の外面部および内面部が、1つの曲面で構成されている場合について説明する。ここで、第1接続部32の外面部および内面部が、複数の面で構成される場合は、複数の異なる曲率の複数の曲面、複数の異なる角度の複数の平面、これらの曲面と平面とを組み合わせて構成することができる。第2接続部33は、一組の並行部31における器具側の端部同士を繋いでいる部分であり、灯具3が照明器具2に装着された状態において、装着部25に収容される部分である。実施の形態1では、透光性カバー30における第2接続部33の外面部および内面部は、1つの曲面で構成されている場合について説明する。ここで、第2接続部33の外面部および内面部が、複数の面で構成される場合は、複数の異なる曲率の複数の曲面、複数の異なる角度の複数の平面、これらの曲面と平面とを組み合わせて構成することができる。
【0025】
配線材85は、外部から灯具3に接続される、電源線81、接地線82および制御線83等の各種配線を有する。また、これらの配線を接続する端子、配線保持具およびソケット等も配線材85とする。図6では、灯具3と接続される電源線81、接地線82および制御線83を、配線材85として示している。配線材85は、それぞれ絶縁材料で被包された各配線を被覆で一纏めにしたり、結束バンドで束ねたりした状態で、装着部25内の配線領域に配置されるようにしてもよい。また、各配線をバラバラに分離した状態で、装着部25内の配線領域に配置されるようにしてもよい。
【0026】
実施の形態1においては、配線材85が、透光性カバー30に接触するものとして説明する。ただし、配線材85だけでなく、たとえば、施工場所に設けられる、灯具3外の送り配線および調光線等の電線材についても、配線領域内に配置されることで、被覆が接触する可能性がある。図示は省略するが、実施の形態1においては、透光性カバー30は、灯具3から照射される光を妨げない領域であって、配線材85の被覆が接触する可能性がある部分に可塑剤遮断部が設けられてもよい。
【0027】
図示は省略するが、透光性カバー30は、異なる材料を用いた複数の層からなる積層構造としてもよい。積層構造は、異種材料を用いた多色成形、塗布、或いは噴霧による基材表面に対する膜形成、基材表面に対する膜貼合等の方法によって形成することができる。この際、発光部60に近い層である内側層は、耐衝撃性、耐熱性、難燃性の面で優れた材料を用いて形成されることが好ましく、照射空間に近い層である外側層は、耐水性、耐薬品性、防汚性、帯電防止性、吸水率管理の面で優れた材料を用いて形成されることが好ましい。
【0028】
透光性カバー30は、たとえば、耐衝撃性に優れた材料を用いて内側層を形成した場合、発光部60を透光性カバー30の内部に収容する際に接触しても、損傷しにくくなる。また、たとえば、透光性カバー30は、難燃性に優れた材料を用いて内側層を形成した場合、発光部60由来の万が一の発火に際して、外部への類焼を防止することができる。
【0029】
透光性カバー30は、たとえば、加水分解が主鎖に及ばない材料を用いて外側層を形成した場合、或いは、吸水率が低い成分を用いて外側層を形成した場合、内側層には加水分解が進行しにくく、長期に渡って発光部60を保護する機能が保たれる。また、透光性カバー30は、吸水率が高い成分を用いて外側層を形成した場合、発光部60の動作熱の影響を受ける内側層の熱膨張量と吸水の影響を受ける外側層の吸水膨張量とをバランスさせることができるため、内側層と外側層とが剥離しにくくなる。
【0030】
透光性カバー30は、たとえば、発光部60に近い層としてポリカーボネイト(PC)を主成分とする材料を用いて筒形部材を形成し、筒形部材における照射空間の側の表面にアクリル(PMMA)を主成分とする膜を形成した、異種材料積層構造とすることができる。
【0031】
さらに、図示は省略するが、透光性カバー30の形状を安定させることまたは剛性を向上させること等を目的として、一組の並行部31において、それぞれ長手方向Xに渡るリブが設けられるようにしてもよい。この際、リブは、灯具3が照明器具2に装着された状態で、器具側面部22におけるカール部223付近と対向するような位置に形成される。ここで、透光性カバー30が、後述する端部カバー40と嵌合できるように、リブは、端部36の外面部には形成されない。
【0032】
そして、図4に示すように、透光性カバー30は、取付部材50に配置された発光素子61の発光面を覆うと共に、取付部材50の長手方向に沿った長手方向Xとなる第1方向における端部36に、開口が形成されている。換言すれば、透光性カバー30は、少なくとも一方の端部36が開口する長尺形状の中空体であると共に、発光素子61が実装された基板62を内部に収容する。カバー端部35は、透光性カバー30の長手方向Xにおいて、透光性カバー30の両端部分である。透光性カバー30のカバー端部35には、端部36が設けられている。端部36は、カバー端部35において端部カバー40が嵌合される部分であり、端部蓋である端部カバー40に覆われる部分である。端部36は、透光性カバー30の伸縮に伴い、端部カバー40と共に長手方向Xである第1方向に沿って移動自在な自由端である。厳密には、透光性カバー30の端部36および端部カバー40は、「長手方向X」以外の方向にも伸縮するものであるが、実施の形態に係る灯具3においては、透光性カバー30は「長手方向X」の伸縮を許容する構造(構成)を有するものとする。図4および図6に示すように、透光性カバー30の外周部37は、一組の並行部31、第1接続部32および第2接続部33となる外殻部の外面側である。また、内周部38は、一組の並行部31、第1接続部32および第2接続部33となる外殻部の内面側である。
【0033】
<端部カバー40の概要>
端部カバー40は、透光性カバー30の長手方向Xにおける両端部に取り付けられる。端部カバー40は、封止具43を挟んで嵌着または嵌合することによって、透光性カバー30を密閉構造とする。ここで、端部カバー40に取り付けられる取付部材50および透光性カバー30は、照明装置1の使用環境温度、灯具3の点灯時と消灯時とにおける温度の変化に対し、特に、長手方向Xにおける伸縮量が異なる。端部カバー40は、透光性カバー30の密閉を維持しながら、透光性カバー30および取付部材50の長手方向Xにおける端部同士が、相互に移動可能となるような構造となっている。
【0034】
端部カバー40は、外カバーとなる第1端部カバー41と内カバーとなる第2端部カバー42とを有する。第1端部カバー41は、第1カバー貫通孔411、第1カバー連結孔412、連結ガイド413、カバー下面部414、カバー下面貫通孔415、カバー電線保持部416、カバー端面部417、カバー端面貫通孔418および端部カバー外周部419を有する。ここで、カバー下面貫通孔415は、図2に示すように、カバー蓋49によって覆われる。また、第2端部カバー42は、第2カバー主部420、端部カバー挿通部421、第2カバー係合片422、第2カバー係合爪423および端部カバー内周部425を有する。また、端部カバー挿通部421を形成する縁部に沿って、挿通壁421aが形成されている。ここで、実施の形態1の第1端部カバー41および第2端部カバー42は、樹脂材料を用いて形成されているものとして説明する。ただし、これに限定するものではない。樹脂材料以外の金属材料、セラミック材料等を用いて形成されてもよい。また、実施の形態1では、第1端部カバー41と第2端部カバー42とを別部材とし、嵌着または嵌合して一体化するようにしているが、あらかじめ一体化された1つの部材として成形するようにしてもよい。
【0035】
<封止具43>
封止具43は、透光性カバー30の長手方向Xにおける両端部と端部カバー40との間に挟まれた状態で、透光性カバー30の長手方向Xにおける両端部に配置される弾性部材である。弾性部材である封止具43は、透光性カバー30の端部36に取り付けられて端部36の開口を塞いでいる。封止具43は、樹脂材料を用いて製造されており、弾性変形するシール部材(ガスケット、パッキン等)である。そのため、封止具43は、透光性カバー30の長手方向Xにおける両端部と端部カバー40との間に挟まれた状態で、透光性カバー30の長手方向Xにおける両端部を密閉する。封止具43は、樹脂材料を用いて弾性変形するように形成されて、透光性カバー30および端部カバー40に密着する。
【0036】
封止具43は、封止具主部430、内周部435、外周部437および接続部436を有する。封止具43は、封止具主部430、内周部435、外周部437および接続部436が一体に形成されている。封止具主部430は、内周部435の内側を塞ぐように形成される。封止具主部430は、後述する固定具54の固定部56と第2端部カバー42の第2カバー主部420とに挟まれる。封止具主部430は、板状に形成されており、封止具43と端部カバー40とが係合した状態において、端部カバー40と対向する面側に、電線挿通部431と封止具筒状部433とが形成されている。封止具主部430は、封止具43と端部カバー40とが係合した状態において、第2端部カバー42の第2カバー主部420と当接する。電線挿通部431は、封止具43と端部カバー40とが係合した状態において、端部カバー40と対向する面側から突出しており、電源線81、接地線82および制御線83を通過させる電線挿通孔432を形成している。封止具筒状部433は、電線挿通部431を挟んで2つ設けられているが、封止具筒状部433の形成数は、固定具54の固定部56の数以上であれば、1つでもよく、3つ以上でもよい。封止具筒状部433は、封止具43と端部カバー40とが係合した状態において、端部カバー40と対向する面側から突出している。封止具筒状部433は、封止具43と固定具54とが係合した状態において、固定具54の固定部56から突出するボス部57が挿入される。封止具筒状部433は、円筒状に形成されている。封止具筒状部433の先端には、固定ネジ75をネジ止めするネジ挿通孔434が形成されている。
【0037】
板状に形成された封止具主部430の周縁部には、内周部435が形成されている。内周部435は、弾性部材である封止具43が、第2端部カバー42および透光性カバー30と係合した状態において、第2端部カバー42の端部カバー内周部425と透光性カバー30の端部36の内周部38とに挟まれる部分である。
【0038】
封止具43の外周部437は、環状に形成されており、内周部38と対向するように内周部38の外側に配置される。この外周部437は、封止具43が、第1端部カバー41および透光性カバー30と係合した状態において、第1端部カバー41の外壁部410aと透光性カバー30の外周部37とに挟まれる部分である。
【0039】
封止具43の接続部436は、封止具主部430の内周部38と外周部437との間に位置する。接続部436は、封止具43が、第1端部カバー41および透光性カバー30と係合した状態において、第1端部カバー41の第1カバー主部410と透光性カバー30のカバー端部35とに挟まれる部分である。
【0040】
連結部材44は連結具であり、灯具3の長手方向Xの両端部に備えられており、灯具3を照明器具2に取り付けるための取付金具である。連結部材44は、固定部46の長手方向X(第1方向)における中央側(X2側)の面とボス部57の端面とが当接した状態で、2つの固定ネジ75を用いて固定具54に取り付けられて固定される。連結部材44は、端部カバー40に対して、ネジ等を用いた直接的な固定はされていない。連結部材44は、固定具54のボス部57に密着する封止具43を介して位置決めされて間接的に固定される。すなわち、連結部材44は、灯具3の長手方向Xである第1方向において、端部カバー40の外側に配置されると共に、一部が端部カバー40を貫通している取付部材50に固定されると共に、他の一部が照明器具2に固定される。実施の形態1では、連結部材44は、金属製の板材を折り曲げて形成されているものとする。ただし、連結部材44は、金属製の板材の折り曲げから形成されるものに限定されるものではなく、たとえば、樹脂、セラミック等、他の材料を用いて形成されてもよく、また、押出成形、積層造形等、他の方法で形成されてもよい。連結部材44は、連結部45と、固定部46と、係合部47とを有する。
【0041】
連結部45は、固定部46において、下方側(Z2側)の端部から灯具3の端部側(X1側)に延設する板状の部材である。すなわち、連結部45は、固定部46の下縁部から突出する板状の部材である。連結部45は、端部カバー40と係合した状態において、端部カバー40側とは反対側に突出している。換言すれば、連結部45は、係合部47の突出方向とは反対側に突出している。連結部45は、灯具3が照明器具2に取り付けられている状態では、段差部450以外の上方の面が照明器具2の連結部27に当接する。
【0042】
連結部45には、面の高さが異なる段差部450が形成されており、段差部450には、連結ネジ48が挿入される連結ネジ挿通部451が形成されている。段差部450は、連結部45の短手方向Yの中央領域において一部下方(Z2側)に窪ませた部分である。連結部45の段差部450には、連結ネジ挿通部451を通過した連結ネジ48を固定する抜け止めワッシャ480が配置される。この抜け止めワッシャ480は、連結ネジ48から外れないように予め連結ネジ48に嵌着されている。段差部450の高さ(深さ、段差)寸法は、抜け止めワッシャ480の厚さ寸法と同じ寸法である。灯具3が照明器具2に取り付けられている状態では、抜け止めワッシャ480の上方(Z1側)の面が照明器具2の連結部27に当接し、抜け止めワッシャ480の下方(Z2側)の面は連結部材44の段差部450に当接する。段差部450の形状および面積は、抜け止めワッシャ480の形状および寸法を考慮して決定される。連結ネジ挿通部451は、段差部450の短手方向Yにおける略中央において、長手方向X(第1方向)における端部側(X1側)からスリット状に形成されている。連結ネジ挿通部451は、連結ネジ48のネジ本体部481より大きい幅寸法で形成されており、連結ネジ48のネジ本体部481が挿通する。連結ネジ挿通部451の形状はスリット状に限定されず、断面が楕円形を含む円形、多角形の貫通孔でもよい。
【0043】
固定部46は、連結部45において、長手方向X(第1方向)における中央側(X2側)の端部から上方に延びた部分である。固定部46は、板状の部材である。固定部46は、端部カバー40および封止具43を、取付部材50の固定具54と共に挟持する。固定部46には、固定ネジ75をネジ止めする固定ネジ挿通孔460が形成されている。固定ネジ挿通孔460は、ボス部57のネジ孔58にねじ込まれる固定ネジ75が挿通する貫通孔である。固定部46は、固定ネジ挿通孔460に挿入される固定ネジ75によってボス部57に取り付けられる。
【0044】
連結部材44には、電源線81、接地線82、制御線83等の電線を通過させる電線挿通孔470がスリット状に形成されている。電線挿通孔470は、上部スリット4710と、端部スリット4711とを有する。固定部46に形成されている電線挿通孔470を端部スリット4711と称する。端部スリット4711は、連結部材44の上下方向(Z軸方向)に形成されている。端部スリット4711は、係合部47に形成されている後述する上部スリット4710と繋がっている。
【0045】
固定部46には、係合片挿通孔461が形成されてもよい。係合片挿通孔461は、第2端部カバー42の第2カバー係合片422および第2カバー係合爪423の断面形状に対応して、固定部46に設けられる貫通孔である。係合片挿通孔461は、透光性カバー30の伸長に伴い長手方向X(第1方向)に移動する第2端部カバー42の第2カバー係合片422および第2カバー係合爪423が、連結部材44の固定部46と干渉しないように、形成されている。係合片挿通孔461は、透光性カバー30の伸長の量、すなわち、第2カバー係合片422および第2カバー係合爪423の移動の量が小さい場合、あるいは、端部カバー40が一体形成されている場合等は不要であり、灯具3の必須の構成ではない。
【0046】
係合部47は、固定部46において、上方側(Z1側)の端部から長手方向X(第1方向)における中央側(X2側)に延びた部分である。すなわち、係合部47は、固定部46の上縁部から突出する板状の部材である。係合部47は、端部カバー40と係合した状態において、端部カバー40側に突出しており、灯具3において、灯具3の上方側(Z1側)に配置される。
【0047】
上述したように、連結部材44には、電源線81、接地線82、制御線83等の電線を通過させる電線挿通孔470がスリット状に形成されている。係合部47に形成されている電線挿通孔470を上部スリット4710と称する。上部スリット4710は、灯具3の長手方向Xに沿って形成されている。上部スリット4710は、固定部46に形成された端部スリット4711と繋がっている。上部スリット4710は、透光性カバー30の端部36および端部カバー40を、長手方向X(第1方向)の移動が規制されない自由端とするために、連結部材44の係合部47に形成されたスリットである。上部スリット4710には、後述する挿入孔472から挿入されるカバー電線保持部416が、短手方向Yおよび上下方向Zに移動が規制された状態で係合する。なお、挿入孔472に配置されるカバー電線保持部416は、長手方向X(第1方向)には移動が規制されない。上部スリット4710に、カバー電線保持部416が係合した状態では、連結部材44の端部カバー40に対する位置が決まるので、固定ネジ75を用いて連結部材44をボス部57に固定する際に固定ネジ75の位置合わせがしやすくなる。電源線81、接地線82、制御線83の全てまたは一部を編組チューブ等で束線した状態では、一般的に硬くなり曲がり難くなる。しかし、連結部材44は、上部スリット4710と繋がるように形成された端部スリット4711を有することにより、電源線81等が束線されて曲がり難くなっても、配線がし易くなる。
【0048】
係合部47には、後述するカバー電線保持部416が挿入される挿入孔472が形成されている。挿入孔472は、上部スリット4710と連続して形成されている。挿入孔472は、固定部46に形成されている貫通孔であり、上部スリット4710の長手方向X(第1方向)における中央側(X2側)と繋がって形成されている。挿入孔472は、カバー電線保持部416が挿入可能な形状および寸法で形成されている。挿入孔472から挿入されたカバー電線保持部416は、透光性カバー30の伸長に応じて、上部スリット4710と係合した状態で、長手方向Xに沿って移動する。そのためカバー電線保持部416は、透光性カバー30の伸縮、および透光性カバー30の伸縮に伴う端部カバー40および封止具43の移動を妨げない。
【0049】
<取付部材50>
取付部材50は、図4および図6に示すように、発光部60および制御部80等を透光性カバー30内の空間に固定させる部材である。また、取付部材50は、透光性カバー30の両端部に取り付けられた端部カバー40および連結部材44に取付部材50を固定する部材である。取付部材50は、台座51と、固定具54と、を有する。取付部材50は、透光性カバー30に収容される。そして、取付部材50は、図4に示すように、固定ネジ75によって、端部カバー40および連結部材44に固定される。したがって、取付部材50は、透光性カバー30には直接固定されていないが、透光性カバー30の長手方向Xにおける両側のカバー端部35に嵌合または嵌着している端部カバー40を介して透光性カバー30と繋がっている。
【0050】
台座51は、取付部材50の主たる部分であり、発光部60および制御部80等が取り付けられる。実施の形態1では、台座51は、金属製の板材を折り曲げて形成されているものとする。ただし、台座51は、金属製の板材を折り曲げて形成されたものに限定するものではなく、たとえば、樹脂、セラミック等、金属以外の材料を用いて形成されたものでもよく、また、押出成形、積層造形等、他の方法で形成されたものでもよい。また、図示は省略するが、放熱効率(熱放射率)、あるいは、光の利用効率(反射率)等を向上させるために、台座51に表面処理を施し、あるいは、台座51に機能部材を敷設してもよい。台座51は、取付面部52と、側部53とを有する。台座51の取付面部52は、長尺の平板状に形成されており、照射側の面である表面には、発光部60が取り付けられる。また、器具側の面である裏面には、電源装置等の制御部80が取り付けられる。
【0051】
図4に示すように、台座51の取付面部52には、ネジ孔520が形成されている。ネジ孔520は、取付面部52の長手方向Xの両端部に形成されている。このネジ孔520には、取付部材50を端部カバー40および連結部材44に固定するための固定ネジ75が挿入される。取付面部52には、給電線84等を通過させる切り欠き部521が形成されている。切り欠き521部は、取付面部52の長手方向Xの両端部において、取付面部52の縁部に形成されている。ここで、灯具3の他方の端部における、取付面部52には、切り欠き部521が形成されている代わりに、貫通孔である装着孔が形成されている。
【0052】
台座51の側部53は、取付面部52の短手方向Yの両端部分から照射側に折り曲げられて立ち上がった部分である。側部53は、取付面部52の長手方向Xに沿って取付面部52の縁部から立設していることで、台座51の剛性を向上させる。実施の形態1では、側部53は、制御部80等が配置される器具側だけに立設させている。しかし、側部53は、発光部60が配置される照射側だけに立設させてもよく、あるいは、照射側および器具側の両方に立設させてもよい。また、実施の形態1では、側部53は、取付面部52の短手方向Yの両端部分に立設させているが、たとえば、取付面部52の短手方向Yにおける中央部分等、両端部分以外の位置に立ち上がるように設置させてもよい。
【0053】
固定具54は、台座51の長手方向Xの両端部分に配置されており、透光性カバー30の両端部に取り付けられた端部カバー40および連結部材44に取付部材50を固定する部材である。固定具54は、端部カバー40を貫通すると共に連結部材44が固定される。ここで、実施の形態1では、固定具54は台座51と別部材で構成されているが、固定具54の構成は、当該構成に限定するものではない。たとえば、台座51の両端部分を折り曲げる等して、台座51と固定具54とを一体に形成し、台座51が固定具54と同じ機能をもつ部分を有するようにしてもよい。固定具54は、取付ネジ(図示は省略)等の固定部材を用いて台座51に取り付けてもよい。
【0054】
固定具54は、取付部55と、固定部56とを有しており、板金を折り曲げることによって製造している。ここで、固定具54は、金具であるが、金具に限定するものではなく、たとえば、樹脂またはセラミック等、他の材料を用いて形成されてもよく、また、押出成形または積層造形等、他の方法で形成されたものでもよい。
【0055】
固定具54の取付部55は、固定具54を台座51に取り付ける部分であり、固定ネジ75を用いて台座51の両端部分に固定される。取付部55は、たとえば、カシメ、溶着、溶接、嵌着または係着等の方法で、台座51と構造的に一体化されてもよい。
【0056】
固定具54の固定部56は、連結部材44の固定部46と共に端部カバー40と封止具43とを挟持する。すなわち、透光性カバー30と、封止具43と、端部カバー40と、連結部材44とが組み合わされた状態において、固定部56と連結部材44の固定部46との間には、封止具43が配置されている。固定部56には、ボス部57が設けられている。
【0057】
ボス部57は、たとえば、カシメ、溶着(溶接)または嵌着(係着)等の方法によって固定部56に取り付けられている。ボス部57には、固定ネジ75がねじ込まれるネジ孔58が形成されている。ネジ孔58の内周側には、ネジ溝が形成されている。そして、連結部材44の外側から、連結部材44の固定ネジ挿通孔460、第2端部カバー42の端部カバー挿通部421、第1端部カバー41の第1カバー貫通孔411および封止具43のネジ挿通孔434に固定ネジ75が挿通される。そして固定ネジ75が、ボス部57のネジ孔58にねじ込