国民经济行业分类号:
C2039 | C3379 | C3054 | C3382 | C3074
当前申请(专利权)人:
ガント·イノベーションズ·リミテッド
原始申请(专利权)人:
ガント·イノベーションズ·リミテッド
当前申请(专利权)人地址:
イギリス国、エルイー19·1アールピー、レスター、メリディアン·ビジネス·パーク、ドミヌス·ウェイ 6
代理人:
蔵田 昌俊 | 野河 信久 | 河野 直樹 | 井上 正 | 鵜飼 健 | 飯野 茂
摘要:
第1の表面を有するシートと、第1の表面に配置された少なくとも1つの接着剤部分とを備える保護物品が開示される。接着剤は、シートが物体に非永久的に接着することを可能にする水性アクリル接着剤などの水性接着剤である。接着剤は、第1の表面に吹き付けられ、ローラで付けられ、印刷され、またはスタンプで付けられる。
权利要求:
【請求項1】
第1の表面を有するシートと、前記第1の表面に配置された少なくとも1つの接着剤部分とを備える保護物品であって、前記接着剤部分、またはそれぞれの接着剤部分が、シートが物体に非永久的に接着することを可能にする水性接着剤を備える、保護物品。
【請求項2】
前記水性接着剤が水性アクリル接着剤を備える、請求項1に記載の保護物品。
【請求項3】
前記水性接着剤が、少なくとも水性アクリルエマルジョン40重量部、および/または、最大で水性アクリルエマルジョン90重量部を備える、請求項1または2に記載の保護物品。
【請求項4】
前記接着剤部分、またはそれぞれの接着剤部分が、前記シートの前記第1の表面に吹き付けられる、請求項1、2、または3に記載の保護物品。
【請求項5】
前記接着剤部分、またはそれぞれの接着剤部分が、前記シートの前記第1の表面にローラで付けられる、請求項1、2、または3に記載の保護物品。
【請求項6】
前記接着剤部分、またはそれぞれの接着剤部分が、前記シートの前記第1の表面に印刷される、請求項1、2、または3に記載の保護物品。
【請求項7】
前記接着剤部分、またはそれぞれの接着剤部分が、前記シートの前記第1の表面にスタンプで付けられる、請求項1、2、または3に記載の保護物品。
【請求項8】
前記接着剤部分、またはそれぞれの接着剤部分が、多角形状、または1つもしくは複数の曲線状の辺を有する曲線から成る形状を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の保護物品。
【請求項9】
前記接着剤部分、またはそれぞれの接着剤部分が、細長いストリップの形態を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の保護物品。
【請求項10】
前記細長いストリップの少なくとも一部分が、直線状、ジグザグ状、曲線状、または波状である、請求項9に記載の保護物品。
【請求項11】
前記水性接着剤が、1つまたは複数の着色剤、染料、および/または顔料を加えることによって着色される、請求項1から10のいずれか一項に記載の保護物品。
【請求項12】
前記シートは、可撓性、半剛性、または剛性である、請求項1から11のいずれか一項に記載の保護物品。
【請求項13】
前記シートが折り畳み可能である、請求項1から12のいずれか一項に記載の保護物品。
【請求項14】
前記第1の表面の第1の部分が前記第1の表面の第2の部分に面するように前記シートが折り畳まれるとき、第1の接着剤部分と第2の接着剤部分が互いに係合し、前記水性接着剤は、前記シートが使用に際して広げられるときに前記第1と第2の接着剤部分が分離するのを可能にし、前記シートが物体に接着されることを可能にするタイプのものであるように、選択される、請求項13に記載の保護物品。
【請求項15】
前記第1の表面の第1の部分が前記第1の表面の第2の部分に面するように前記シートが折り畳まれるとき、前記第1の表面の前記第1の部分に配置された少なくとも1つの接着剤部分が、接着剤部分のない位置にある前記第1の表面の前記第2の部分に係合し、前記水性接着剤は、前記シートが使用に際して広げられるとき前記第1の表面の前記第1の部分に配置された前記少なくとも1つの接着剤部分と、前記第1の表面の前記第2の部分とが分離するのを可能にし、前記シートが物体に接着されることを可能にするタイプのものであるように、選択される、請求項13または14に記載の保護物品。
【請求項16】
前記シートが、接着剤を塗布される前に折り畳まれる、請求項13から15のいずれか一項に記載の保護物品。
【請求項17】
前記シートが2回以上折り畳まれる、請求項13から16のいずれか一項に記載の保護物品。
【請求項18】
1つまたは複数の接着剤部分が、取り外し可能カバーによって少なくとも部分的に覆われる、請求項1から13のいずれか一項に記載の保護物品。
【請求項19】
1つまたは複数の接着剤部分が、前記シートの第2の表面に配置される、請求項1から18のいずれか一項に記載の保護物品。
【請求項20】
前記シートが、カード、布、織布、不織布、プラスチック、または単層もしくは多層の紙から作られる、請求項1から19のいずれか一項に記載の保護物品。
【請求項21】
前記保護物品が、ナプキン、歯科用ナプキン、医療用途のナプキン、手術用ナプキン、エプロン、前掛け、テーブルクロス、コースタ、ランチョンマット、屋内もしくは屋外で使用するための家具カバー、または車両用のフロントガラスカバーを備える、請求項1から20のいずれか一項に記載の保護物品。
【請求項22】
保護物品を製造する方法であって、
シートに第1の表面を準備するステップと、
前記第1の表面に少なくとも1つの接着剤部分を塗布するステップと、を備え、
前記接着剤部分、またはそれぞれの接着剤部分が、素材のシートが物体に非永久的に接着することを可能にする水性接着剤を備える、方法。
【請求項23】
前記接着剤部分が、前記シートのいずれかの側から前記第1の表面に塗布される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の表面に前記少なくとも1つの接着剤部分を塗布するステップが、前記水性接着剤を吹き付けるステップを備える、請求項22または23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1の表面に前記少なくとも1つの接着剤部分を塗布するステップが、前記第1の表面に前記水性接着剤をローラで付けるステップを備える、請求項22または23に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の表面に前記少なくとも1つの接着剤部分を塗布するステップが、前記水性接着剤を印刷するステップを備える、請求項22または23に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の表面に前記少なくとも1つの接着剤部分を塗布するステップが、前記水性接着剤をスタンプで付けるステップを備える、請求項22または23に記載の方法。
【請求項28】
前記水性接着剤が水性アクリル接着剤を備える、請求項22から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記水性接着剤が、1つまたは複数の着色剤、染料、および/または顔料を備える、請求項22から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
接着剤部分が前記第1の表面の接着剤のない部分に係合するように、または、第1の接着剤部分が第2の接着剤部分に係合するように、前記シートを折り畳むステップを備える、請求項22から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記接着剤が塗布される前に前記シートを最初に折り畳むステップを備える、請求項22から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記接着剤部分が、前記第1の表面に沿った距離に延在する接着剤のストリップを形成するように塗布される、請求項22から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記少なくとも1つの接着剤部分を乾燥させるステップを備える、請求項22から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記少なくとも1つの接着剤部分を乾燥させるステップが、熱源からの熱を加えるステップを備える、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記熱源が赤外線熱源を備える、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記水性接着剤を塗布する速度を変化させるステップを備える、請求項22から35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記水性接着剤の特性、例えば、化学的性質、組成、および/または色を変化させるステップを備える、請求項22から36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
シートに接着剤を塗布するための装置であって、前記シートの第1の表面に少なくとも1つの接着剤部分を提供するように前記シートの前記第1の表面に水性接着剤を吹き付けるように動作可能な接着剤塗布手段を備え、前記水性接着剤が、使用に際して前記シートが物体に非永久的に接着することを可能にする、装置。
【請求項39】
前記接着剤塗布手段が1つまたは複数のスプレーヘッドを備える、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記接着剤塗布手段が、例えば所定のプログラムに応じて、またはオペレータからの要求により、前記水性接着剤を吹き付ける速度、ならびに/または前記水性接着剤の特性、例えば化学的性質、組成、および/もしくは色を変化させるように動作可能である、請求項38または39に記載の装置。
【請求項41】
シートに接着剤を塗布するための装置であって、前記シートの第1の表面に少なくとも1つの接着剤部分を提供するように前記シートの前記第1の表面に水性接着剤をローラで付けるように動作可能な接着剤塗布手段を備え、前記水性接着剤が、使用に際して前記シートが物体に非永久的に接着することを可能にする、装置。
【請求項42】
前記接着剤塗布手段が、1つまたは複数のローラを備える、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記接着剤が、ローラに塗布される前に貯留部に保持されている、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記接着剤が、前記ローラを前記貯留部に浸すことによって、前記ローラに塗布される、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
前記接着剤が、前記貯留部からポンプで押し出され、前記ローラの表面に塗布される、請求項43に記載の装置。
【請求項46】
前記ローラから過剰な接着剤を取り除くように動作可能な接着剤除去手段をさらに備える、請求項42から45のいずれか一項に記載の装置。
【請求項47】
前記接着剤除去手段が掻き取りブレードである、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記接着剤除去手段が別のローラである、請求項46に記載の装置。
【請求項49】
シートに接着剤を塗布するための装置であって、前記シートの第1の表面に少なくとも1つの接着剤部分を提供するように前記シートの前記第1の表面に水性接着剤を印刷するように動作可能な接着剤塗布手段を備え、前記水性接着剤が、使用に際して前記シートが物体に非永久的に接着することを可能にする、装置。
【請求項50】
シートに接着剤を塗布するための装置であって、前記シートの第1の表面に少なくとも1つの接着剤部分を提供するように前記シートの前記第1の表面に水性接着剤をスタンプで付けるように動作可能な接着剤塗布手段を備え、前記水性接着剤が、使用に際して前記シートが物体に非永久的に接着することを可能にする、装置。
【請求項51】
前記接着剤塗布手段が、例えば所定のプログラムに応じて、またはオペレータからの要求により、前記水性接着剤を塗布する速度、ならびに/または前記水性接着剤の特性、例えば化学的性質、組成、および/もしくは色を変化させるように動作可能である、請求項41から50のいずれか一項に記載の装置。
【請求項52】
水性接着剤を前記接着剤塗布手段に送達するための送達手段を備える、請求項38から51のいずれか一項に記載の装置。
【請求項53】
前記水性接着剤のための貯蔵容器を備える、請求項38から52のいずれか一項に記載の装置。
【請求項54】
前記シートの前記第1の表面を前記接着剤塗布手段に向けて提示するように前記シートを置くように構成されたシート送達手段を備える、請求項38から53のいずれか一項に記載の装置。
【請求項55】
前記シートを折り目に沿って折り畳むための1つまたは複数の折り畳み手段を備える、請求項38から54のいずれか一項に記載の装置。
【請求項56】
前記第1の表面の前記接着剤部分を乾燥させるように配置された乾燥手段を備える、請求項38から55のいずれか一項に記載の装置。
【請求項57】
前記乾燥手段が熱源を備える、請求項56に記載の装置。
【請求項58】
前記熱源が、乾燥速度を変化させるように制御可能である、請求項57に記載の装置。
【請求項59】
素材のシートを切断するための切断手段を備える、請求項38から58のいずれか一項に記載の装置。
【請求項60】
前記シートに表面質感または装飾を与えるためのエンボス手段、印刷手段、および/またはスタンプ手段を備える、請求項38から59のいずれか一項に記載の装置。
【請求項61】
請求項38から60のいずれか一項に記載の装置を備える、保護物品を製造するための装置。
【請求項62】
請求項1から21のいずれか一項に記載の保護物品を生産するように構成された、請求項61に記載の装置。
【請求項63】
請求項38から62のいずれか一項に記載の装置を備える製造ライン。
【請求項64】
第1の表面を有するシートと、前記第1の表面の第1の部分に配置された接着剤部分とを備える保護物品であって、前記第1の表面の前記第1の部分が、前記第1の表面の第2の部分に面するように前記シートが折り畳まれ、それにより、前記接着剤部分を前記第1の表面の前記第2の部分の接着剤がない部分に係合させ、前記接着剤は、前記接着剤部分が前記第1の表面の前記第2の部分から分離するのを可能にし、前記シートが物体に接着されることを可能にするタイプのものである、保護物品。
技术领域:
【0001】
本発明は、物体またはその一部分を、損傷および/または汚れることから保護するための保護物品に関する。より詳細には、本発明は、保護される物体に取り外し可能に接着されるように構成された保護物品に関する。
【0002】
また本発明は、そのような保護物品を製造するための製造方法、および装置に関する。
背景技术:
【0003】
多くの場面で、保護物品は、例えば食べこぼしや汚れから、より高価な物体を保護するために便利に使用される。例えば、食事をする人の衣服を保護するために前掛けまたはナプキンが使用される。他の場合には、テーブルクロスやランチョンマットの場合のように家具などの物体が保護される必要がある。
【0004】
一般的には、この保護は、典型的には紙または布のシートを、保護される物体全体にわたって、またはそれを覆うように置くこと、例えば、ナプキンを膝全体にわたって、またはテーブルクロスをテーブル全体にわたって置くことによって実現される。しかし、これらの素材のシートは、滑りやすく、または落ちやすく、物体の一部分を露出された状態にする。他の状況では、保護衣類は、前掛けの場合のように物体に結び付ける必要がある。このことは、可動性または器用さが低下した人々にとっては特に困難である。
【0005】
ナプキンの場合、自分の膝から落ちたナプキンを拾い、取り替えることは、その人にとって不都合および/または困難である。このことは、例えばその人が野外で食事しており風が吹いている場合、または列車、バス、ボート、もしくは航空機内などの限られた空間にいる場合、または例えば病気や怪我によってその人の可動性もしくは器用さが限られている場合には、特に当てはまる。
【0006】
別の例を挙げると、座って食事を取っている人は、典型的にはナプキンを膝の上の置く、またはナプキンを自分の衣服の中に折り込んで、何らかのこぼれた食べ物/飲み物が衣服に接触してそれによりしみが発生することを防止する。しかし、ナプキンは、すべてのタイプの衣服、特に、絹などの薄地の材料から滑り落ちやすく、したがって、最も必要なとき、例えばディナーパーティで高価なドレスを着用しているときに、上記で概説した保護を提供しない。
【0007】
ナプキンに接着剤を塗布することによって、1つまたは複数のこれらの課題が緩和、軽減、もしくは解決される。
【0008】
この点に関し、両面粘着テープをナプキンに付けることが知られている。しかし、両面粘着テープを付けることは、人間の器用さをある程度必要とし、この器用さは複雑な機械にしか模倣することができない。また、接着剤を露出させるために両面粘着テープから剥がされた材料を廃棄する必要があることから、この解決策を実施する間にごみが発生する。さらに、両面粘着テープは費用がかかる。これらの3つの要因によって、この知られている解決策を大規模に実施することが妨げられる。
【0009】
US4306316、DE20306817、およびDE202004017373は、衣服に接着することができる接着剤部分を有するナプキンを開示している。
【0010】
WO2011/039533は、ナプキンを開示している。第1の折り目に沿ってシートが半分に折られたとき、第1と第2の接着剤部分が互いに係合するように、ナプキンの第1の表面に第1および第2の接着剤部分が接着されている。接着剤は、第1と第2の接着剤部分の分離を可能にし、衣服などの物体にシートが接着されることを可能にするタイプのものである。
【0011】
保護物品、例えばナプキンが、物体に接着されることが必要になるまで、接着剤を保護するための取り外し可能カバーまたは裏当てストリップを提供することが知られている。しかし、これらのカバーは、ナプキンなどを梱包、輸送、および/または保管するのに必要な体積を増加させ、それによりナプキンのコストを増加させる。紙ナプキンなどの安価な、廃棄可能な品物には、この追加コストは、製造コストのかなりの割合になる。この追加コストによって、消費者は、接着剤付きのナプキンを買わずに、より安価な、接着剤のない代替品を買おうと思うことにもなる。
【0012】
接着剤付きのナプキンは、有用な品物のように見える。しかし、これまで商業的に成功した接着剤付きナプキンは開発されていない。
发明内容:
【0013】
本発明の目的は、知られている保護物品、例えばナプキン、およびそれらの製造に関して、本明細書において述べられた欠点のうちの1つまたは複数に対処することである。
【0014】
本発明の第1の態様によれば、第1の表面を有するシートと、第1の表面に配置された少なくとも1つの接着剤部分とを備える保護物品が提供される。接着剤部分は、シートが物体に非永久的に接着することを可能にする水性接着剤を備える。
【0015】
水性接着剤は、水性アクリル接着剤を備えてもよい。
【0016】
水性接着剤は、エマルジョンを備えてもよい。実施形態では、水性接着剤は、少なくとも水性アクリル接着剤エマルジョン40重量部、または少なくとも50重量部を備えてもよい。実施形態では、水性接着剤は、最大で水性アクリル接着剤エマルジョン80重量部、または最大で90重量部を備えてもよい。
【0017】
適切な水性アクリル接着剤は、Bostik社のAquagrip(登録商標)という一連の接着剤から入手可能である。
【0018】
水性接着剤を使用することは、保護物品の製造および使用中にいくつかの利点をもたらし得る。有利なことには、水性接着剤は使用者にとって比較的安全である。例えば、水性接着剤は、肌に対して有害であったり刺激を与えたりせず、および/または、人もしくは動物に誤って舐められたり食べられたりした場合、またはその後食べられることになる食べ物に接触した場合でも、有害であったり刺激を与えたりしない。
【0019】
水性接着剤は、例えば典型的には可燃性ではないことから、製造環境内での取り扱いが比較的安全であり、容易である。さらに、より揮発性の高い有害な溶剤を備える接着剤システムの場合であれば制御された雰囲気内でシートの表面に塗布されるが、水性接着剤はそうではなく、周囲空気内で塗布される。したがって、製造コストが比較的低くなる。
【0020】
便利なことには、水性接着剤は、吹き付けによってシートの表面に塗布されるのに特に好適である。吹き付けを用いて、シートの第1の表面に接着剤を比較的急速に塗布することができる。したがって、接着剤部分を全く有していない同様の保護物品の生産速度に匹敵する保護物品の生産速度が維持される。
【0021】
接着剤部分、またはそれぞれの接着剤部分は、シートの第1の表面に吹き付けられてもよい。
【0022】
吹き付けの代替形態として、シートの表面に接着剤を塗布するためにローラで付けることが用いられてもよい。ローラで付けることは、特に接着剤が単一のストリップとして塗布されるとき、吹き付けよりもさらに容易でより急速な接着剤の塗布を可能にし得る。
【0023】
シートの表面に接着剤を塗布するさらなる代替方法は、シートの表面に接着剤を印刷する、およびスタンプで付けることを含む。これらの方法は、接着剤をパターンで塗布することを可能にするという利点を有し得る。
【0024】
これとは対照的に、吹き付け、ローラで付けること、印刷、およびスタンプで付けることは、表面にホットメルト接着剤を塗布するためには用いることができない。さらに、ホットメルト接着剤の欠点は、接着剤を取り扱う際に相対的な困難とリスクを伴い、その結果、より費用のかかる複雑な製造設備が必要になることを含む。
【0025】
接着剤部分、またはそれぞれの接着剤部分は、任意の適切な形状、例えば多角形状、または1つもしくは複数の曲線状の辺を有する曲線から成る形状を有してもよい。例えば、接着剤部分、またはそれぞれの接着剤部分は、三角形、四辺形、矩形、五角形、六角形、七角形、八角形、楕円形、円形、または半円形であってもよい。接着剤部分、またはそれぞれの接着剤部分は、細長いストリップの形態を有してもよい。細長いストリップの少なくとも一部分は、直線状、ジグザグ状、曲線状、または波状であってもよい。
【0026】
複数の接着剤部分が、第1の表面に配置されてもよい。
【0027】
1つまたは複数の着色剤、染料、または顔料を加えることによって、水性接着剤に色が加えられてもよい。有利なことには、色を加えることによって、接着剤部分が使用者にとってより気付きやすいものになり、および/または、接着剤部分を、シートの第1の表面の色またはパターンに合わせることが可能になる。
【0028】
接着剤部分の色は、水性接着剤に含まれる任意の着色剤、染料、および/または顔料の割合および量を変えることによって制御される。
【0029】
水性接着剤に着色可能であるということは、他の接着剤、特にホットメルト接着剤に勝る水性接着剤のさらなる利点である。ホットメルト接着剤には容易に着色することができない。
【0030】
シートは、可撓性、半剛性、または剛性であってもよい。シートは、可撓性であることによって、および/または1つもしくは複数の折り目線があることによって、折り畳み可能であってもよい。
【0031】
実施形態では、シートは折り畳まれてもよい。例えば、シートは半分に折り畳まれてもよい。
【0032】
シートは、第1の表面の第1の部分が第1の表面の第2の部分に面するように折り畳まれてもよい。
【0033】
第1の表面の第1の部分が第1の表面の第2の部分に面するようにシートが折り畳まれるとき、第1の接着剤部分と第2の接着剤部分が互いに係合するように構成されてもよい。水性接着剤は、シートが使用に際して広げられるとき第1と第2の接着剤部分が分離するのを可能にし、シートが物体に接着されることを可能にするタイプのものであるように、選択される。
【0034】
あるいは、またはさらに、第1の表面の第1の部分が第1の表面の第2の部分に面するようにシートが折り畳まれるとき、第1の表面の第1の部分に配置された少なくとも1つの接着剤部分は、接着剤部分のない位置にある第1の表面の第2の部分に係合してもよい。水性接着剤は、シートが使用に際して広げられるとき、第1の表面の第1の部分に配置された少なくとも1つの接着剤部分と、第1の表面の第2の部分とが分離するのを可能にし、シートが物体に接着されることを可能にするタイプのものであるように、選択される。
【0035】
有利なことには、折り畳みの後に、接着剤部分またはそれぞれの接着剤部分が、シートの第1の表面の接着剤のない部分に係合するという実施形態は、折り畳みの後に2つの接着剤部分が互いに係合する実施形態を製造するときよりも、接着剤を塗布する際の精度が低くても許容され得ることから、製造が比較的容易である。別の恩恵は、接着剤部分またはそれぞれの接着剤部分が、接着剤のない位置にあるシートの第1の表面の部分に係合するという実施形態を、使用に際して広げるために必要な力が、2つの接着剤部分が互いに係合した実施形態を広げるよりも少なくて済むことである。
【0036】
実施形態では、シートは、第1および第2の接着剤部分を備えてもよく、第1および第2の接着剤部分は、シートが例えば第1の折り目に沿って折り畳まれるときに、互いに係合するように構成される。実施形態では、接着剤部分は、折り目線、例えば第1の折り目周りに対称的に配置されてもよい。1つまたは複数の接着剤部分、例えば第1および第2の接着剤部分は、第1の表面に沿った距離に延在する接着剤のストリップを形成してもよい。実施形態では、接着剤のストリップは、第1の折り目に実質的に垂直に延在してもよい。接着剤のストリップは、第1の表面の縁部に、または縁部の隣に位置付けられてもよい。
【0037】
上記のように素材のシートを折り畳むことによって、接着剤部分は、保護物品が使用される必要があるときまで、接着剤部分が保護される。したがって、取り外し可能カバーまたは裏当てストリップは必要ではない。
【0038】
しかし、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の接着剤部分が、取り外し可能カバーによって少なくとも部分的に覆われてもよい。取り外し可能カバー、またはそれぞれの取り外し可能カバーは、使用者によって把持されるように構成されたタブ部分を有してもよい。
【0039】
シートは、接着剤を塗布する前に折り畳まれていてもよい。
【0040】
実施形態では、シートは2回以上折り畳まれてもよい。
【0041】
素材のシートは、第2の折り目を備えてもよい。このことは、例えば1つまたは複数の保護物品をひとまとめに梱包するために望ましいものである。梱包は、所与の保護物品のための標準的な販売サイズのものである。
【0042】
実施形態では、1つまたは複数の接着剤部分は、シートの第2の表面に配置されてもよい。
【0043】
シートは、任意の適切な材料、例えば、カード、布、織布、不織布、プラスチック、または単層もしくは多層の紙から作られてもよい。
【0044】
保護物品は、保護衣類を備えてもよい。保護物品は、ナプキン、歯科用ナプキン、手術用ナプキンなどの医療用ナプキン、エプロン、前掛け、テーブルクロス、コースタ、ランチョンマット、屋内もしくは屋外で使用するための家具カバー、または車両用のフロントガラスカバーを備えてもよい。
【0045】
本発明の第2の態様によれば、保護物品の製造方法であって、
シートに第1の表面を準備するステップと、
第1の表面に少なくとも1つの接着剤部分を塗布するステップと、を備え、
接着剤部分、またはそれぞれの接着剤部分は、素材のシートが物体に非永久的に接着することを可能にする水性接着剤を備える、方法が提供される。
【0046】
実施形態では、接着剤部分は、第1の表面に任意の方向から塗布されてもよい。例えば、接着剤部分は、シートのいずれかの側から、例えば、上方からまたは下方から第1の表面に塗布されてもよい。
【0047】
実施形態では、第1の表面に少なくとも1つの接着剤部分を塗布するステップは、水性接着剤を吹き付けるステップを備えてもよい。水性接着剤は、1つまたは複数のスプレーヘッドから吹き付けられてもよい。
【0048】
代替的な実施形態では、第1の表面に少なくとも1つの接着剤部分を塗布するステップが、第1の表面に水性接着剤をローラで付けるステップを備えてもよい。さらに代替的な実施形態では、第1の表面に少なくとも1つの接着剤部分を塗布するステップが、水性接着剤を印刷する、またはスタンプで付けるステップを備えてもよい。
【0049】
水性接着剤を塗布する速度は可変であってもよい。例えば、水性接着剤を塗布する速度は、「その場で」(すなわち、方法の実施を停止させることなく)変更されてもよく、または1回の製造運転ごとに変更されてもよい。
【0050】
水性接着剤の特性、例えば、化学的性質、組成、および/または色は、可変であってもよい。例えば、水性接着剤の特性は、「その場で」(すなわち、方法の実施を停止させることなく)変更されてもよく、または1回の製造運転ごとに変更されてもよい。
【0051】
水性接着剤は、水性アクリル接着剤を備えてもよい。水性接着剤は、1つまたは複数の着色剤、染料、および/または顔料を備えてもよい。
【0052】
実施形態では、水性接着剤は、シートに塗布される前に混合されてもよい。あるいは、水性接着剤の2つ以上の成分が別々にシートに塗布され、塗布中および/または塗布後に混合可能であってもよい。
【0053】
実施形態では、方法は、接着剤部分が第1の表面の接着剤のない部分に係合するように、または、第1の接着剤部分が第2の接着剤部分に係合するように、シートを例えば第1の折り目に沿って折り畳むステップを備えてもよい。
【0054】
シートは、例えば第1の表面が、折り畳まれた素材のシートの外面を備えるように、接着剤を塗布する前に最初に折り畳まれてもよい。
【0055】
第1および第2の接着剤部分を備える実施形態では、第1の表面に沿った距離に延在する接着剤のストリップを第1および第2の接着剤部分が形成するように、接着剤部分が塗布されてもよく、例えば吹き付けられ、ローラで付けられ、印刷され、またはスタンプで付けられてもよい。例えば、接着剤のストリップは、第1の表面の縁部に、または縁部の隣に位置付けられてもよい。
【0056】
方法は、さらに、第1の表面において第2の折り目で折り畳むステップを備えてもよい。
【0057】
方法は、少なくとも1つの接着剤部分を乾燥させるステップを備えてもよい。乾燥させるステップは、シートをある期間周囲空気に静置しておくこと、および/または、熱源からの熱を加えることによって達成される。例えば、熱源は、赤外線(IR)熱源を備えてもよい。
【0058】
本発明の第3の態様によれば、シートに接着剤を塗布するための装置であって、シートの第1の表面に少なくとも1つの接着剤部分を提供するようにシートの第1の表面に水性接着剤を吹き付けるように動作可能な接着剤塗布手段を備える装置が提供される。水性接着剤は、使用に際してシートが物体に非永久的に接着されることを可能にする。
【0059】
水性接着剤は、水性アクリル接着剤を備えてもよい。水性接着剤は、1つまたは複数の着色剤、染料、および/または顔料を備えてもよい。
【0060】
接着剤塗布手段は、1つまたは複数のスプレーヘッドを備えてもよい。
【0061】
接着剤塗布手段は、例えば所定のプログラムに応じて、またはオペレータからの要求により、水性接着剤を吹き付ける速度、ならびに/または水性接着剤の特性、例えば化学的性質、組成、および/もしくは色を変化させるように動作可能であってもよい。
【0062】
本発明の第4の態様によれば、シートに接着剤を塗布するための装置であって、シートの第1の表面に少なくとも1つの接着剤部分を提供するようにシートの第1の表面に水性接着剤をローラで付けるように動作可能な接着剤塗布手段を備え、水性接着剤は、使用に際してシートが物体に非永久的に接着されることを可能にする、装置が提供される。
【0063】
水性接着剤は、水性アクリル接着剤を備えてもよい。水性接着剤は、1つまたは複数の着色剤、染料、および/または顔料を備えてもよい。
【0064】
接着剤塗布手段は、1つまたは複数のローラを備えてもよい。
【0065】
いくつかの実施形態では、接着剤はローラに塗布される前に貯留部に保持されていてもよい。ローラを貯留部に浸すことによって、接着剤がローラに塗布されてもよく、または代替的な実施形態では、接着剤は貯留部からポンプで押し出され、ローラの表面に塗布されてもよい。
【0066】
いくつかの実施形態では、装置は、ローラから過剰な接着剤を取り除くように動作可能な接着剤除去手段をさらに備えてもよい。過剰な接着剤は、接着剤が第1の表面にローラで付けられる前にローラから取り除かれる。接着剤除去手段は、例えば掻き取りブレード、または別のローラとすることができる。
【0067】
本発明の第5の態様によれば、シートに接着剤を塗布するための装置であって、シートの第1の表面に少なくとも1つの接着剤部分を提供するようにシートの第1の表面に水性接着剤を印刷するように動作可能な接着剤塗布手段を備え、水性接着剤は、使用に際してシートが物体に非永久的に接着することを可能にする、装置が提供される。
【0068】
水性接着剤は、水性アクリル接着剤を備えてもよい。水性接着剤は、1つまたは複数の着色剤、染料、および/または顔料を備えてもよい。
【0069】
本発明の第6の態様によれば、シートに接着剤を塗布するための装置であって、シートの第1の表面に少なくとも1つの接着剤部分を提供するようにシートの第1の表面に水性接着剤をスタンプで付けるように動作可能な接着剤塗布手段を備え、水性接着剤は、使用に際してシートが物体に非永久的に接着することを可能にする、装置が提供される。
【0070】
水性接着剤は、水性アクリル接着剤を備えてもよい。水性接着剤は、1つまたは複数の着色剤、染料、および/または顔料を備えてもよい。
【0071】
本発明の第4、第5、または第6の態様による装置のいくつかの実施形態では、接着剤塗布手段は、例えば所定のプログラムに応じて、またはオペレータからの要求により、水性接着剤を塗布する速度、ならびに/または水性接着剤の特性、例えば化学的性質、組成、および/もしくは色を変化させるように動作可能であってもよい。
【0072】
本発明の第3、第4、第5、または第6の態様による装置は、水性接着剤を接着剤塗布手段に送達するための送達手段を備えてもよい。
【0073】
装置は、水性接着剤のための貯蔵容器を備えてもよい。送達手段、またはある送達手段は、水性接着剤を貯蔵容器から接着剤塗布手段に送達するように動作可能であってもよい。
【0074】
装置は、シートの第1の表面を接着剤塗布手段に向けて提示するようにシートを置くように構成されたシート送達手段を備えてもよい。シート送達手段は、使用に際して、接着剤塗布手段に対してシートを移動させるように構成されてもよい。あるいは、またはさらに、接着剤塗布手段が、シートに対して移動可能であってもよい。シー
具体实施方式:
【0090】
図1は、本発明の例示的な実施形態による保護物品を概略的に示す。保護物品は素材のシート100を備える。保護物品は、ナプキン、歯科用ナプキン、エプロン、前掛け、テーブルクロス、または家具カバーなど、保護衣類として使用されることが意図される。素材のシート100は、可撓性であってもよく、および/または、カード、布、織布、プラスチック、または単相もしくは多層の紙を含む任意の適切な材料から作られる。
【0091】
材料100のシートは、2つの接着剤部分102が配置された第1の表面101を有する。接着剤部分は、水性アクリル接着剤である水性接着剤を備える。
【0092】
接着剤部分102は、第1の表面101に水性接着剤を吹き付ける、ローラで付ける、印刷する、またはスタンプで付けることによって、生成されていてもよい。水性接着剤は、素材のシート100の上方から、または下方から、吹き付けられ、ローラで付けられ、印刷され、またはスタンプで付けられていてもよい。水性接着剤は、第1の表面101に任意の適切な角度で吹き付けられていてもよい。
【0093】
図2は、本発明による保護物品の別の実施形態を概略的に示す。保護物品は、単一の接着剤部分202を備えた素材のシート200を備え、単一の接着剤部分202は、素材のシート200の第1の表面201に塗布されている。接着剤部分202は、第1の表面201に吹き付けられ、ローラで付けられ、印刷され、またはスタンプで付けられてもよい。素材のシート200は、接着剤部分202が、第1の表面201の別の部分と係合するように、第1の折り目203に沿って(曲線状の矢印204によって示されるように)折り畳まれる。接着剤部分202は、素材のシート200を広げることによって第1の表面201から係合解除される。
【0094】
図2に示される実施形態は、接着剤部分を覆う他の方法よりも有利である。折り畳まれた素材のシート200の厚さを増加させることになるカバーを、接着剤部分202に取り付ける必要がない。さらに、接着剤部分202は、第1の表面201のいずれの部分に係合してもよいので、素材のシート200を折り畳む際にそれほど精度を必要とせず、第1の折り目203の位置または長さに課せられる制限がない。さらに、素材のシート200が、例えばナプキンとして使用されているときに、接着剤部分202が必要ない場合には、第1の表面201の小さい一片を、接着剤部分202と係合するように折り畳むことができ、それにより、接着剤部分が覆われるが、素材のシート200の大部分は、なお意図する使用法のため、例えば、ナプキンの場合には食べ物が衣服に落ちることを防ぐために利用可能である。
【0095】
図3は、本発明による保護物品の代替的な実施形態を概略的に示す。保護物品は素材のシート300を備える。この実施形態では、接着剤の第1の部分302a、および接着剤の第2部の分302bは、素材のシート300の第1の表面301に塗布される。接着剤部分302aおよび302bは、第1の表面301に吹き付けられ、ローラで付けられ、印刷され、またはスタンプで付けられる。素材のシート300は、第1の接着剤部分302aと第2の接着剤部分302bが互いに係合するように、第1の折り目303に沿って(曲線状の矢印304によって示されるように)折り畳まれる。接着剤部分302aおよび302bは、素材のシート300を広げることによって係合解除される。
【0096】
いくつかの実施形態では、互いに係合される2つの接着剤部分302aおよび302bの接着強度は、(例えば図2に示される)第1の表面の接着剤のない部分に係合される1つの接着剤部分の接着強度よりも大きくてもよい。いくつかの場面では、このことは、所望されるときまで素材のシート300が広がらないようにするために好ましいものである。保護物品が、年配者によって使用されるナプキンである場合などの他の場面では、図2に示される実施形態が、ナプキンを開くためにそれほど力を必要としないので好ましい。いずれの場合にも、使用に際して保護物品が広げられ得る容易さは、接着剤部分の特性、例えば、接着剤の化学的性質、量、および/もしくは濃度、ならびに/または接着剤部分のサイズおよび/もしくは配置、を変えることによって変更可能、および/または制御可能であることが理解される。
【0097】
図4は、本発明による保護物品の別の実施形態を概略的に示す。保護物品は素材のシート400を備え、接着剤のストリップ404が素材のシート400の第1の表面401にわたって第1の表面の縁部に平行に、比較的その縁部の近くに延在している。接着剤のストリップ404は、第1の表面401の縁部に、または縁部の隣に位置付けられてもよい。素材のシート400は、接着剤ストリップ404の1つの部分が、接着剤ストリップ404の別の部分と係合するように、接着剤ストリップ404に垂直な第1の折り目403に沿って(曲線状の矢印405によって示されるように)折り畳まれる。例えば、図4に示されるように、第1の折り目403は、素材のシート400が折り畳まれたときに、接着剤のストリップ404の半分が、接着剤のストリップ404の他方の半分を覆うように、接着剤のストリップ404を2等分してもよい。
【0098】
いくつかの場面では、保護物品の使用者は、素材のシートを物体に接着させるための接着ストリップを、一時的に使用したくないことがある。接着剤のストリップを第1の表面の縁部の近くに位置付けることによって、接着剤ストリップは第1の表面によって覆われるが、第1の表面の大部分は物体を覆うために利用可能な状態のままであるように、シートを折り畳むことができる。
【0099】
図5は、本発明による保護物品の別の例示的な実施形態を示す。保護物品は素材のシート500を備え、接着剤ストリップ504が、素材のシート500の第1の表面501の縁部に実質的に平行に、その縁部の近くに塗布されている。接着ストリップ504は、第1の表面501に吹き付けられる、ローラで付けられる、印刷される、またはスタンプで付けられる。第1の表面501の一部分505は、接着剤ストリップ504と、第1の表面501の縁部との間に位置付けられる。部分505は、部分505が第1の表面501の残りの部分を覆うことなく接着剤ストリップ504を覆うように、折り目506に沿って(曲線状の矢印507によって示されるように)折り畳まれてもよい。
【0100】
保護物品の製造中に、接着剤部分を少なくとも部分的に覆うように第1の折り目が作られた後で、少なくとも1つのさらなる折り目、例えば第2の折り目が作られてもよい。
【0101】
図6は、本発明による保護物品の別の例示的な実施形態を概略的に示す。保護物品は素材のシート600を備え、素材のシート600の第1の表面601に接着剤ストリップ604が吹き付けられている。接着剤ストリップ604は、第1の表面601に吹き付けられる、ローラで付けられる、印刷される、またはスタンプで付けられる。第2の表面607は、第1の表面601とは反対側の素材のシート600の面を備える。
【0102】
素材のシート600は、図4に示される実施形態に関して記述されたように第1の折り目603に沿って折り畳まれる。この折り畳みの間に、第2の表面607がここで素材のシート600の外面になるように、第1の表面601が覆われる。
【0103】
素材のシート600は、第2の表面607の1つの部分が、第2の表面607の別の部分に接触するように、第2の折り目608に沿って(曲線状の矢印609によって示されるように)実質的に折り畳まれる。示される例では、第2の折り目608は、第1の折り目603に垂直である。1つまたは複数のさらなる折り目、例えば第2の折り目は、梱包および輸送のために素材のシートの面積寸法を減らすために望ましいものであり得る。
【0104】
第2の折り目は、保護物品の任意の他の実施形態、特に図2および図3に示される実施形態において作られてもよいことが理解されるべきである。
【0105】
あるいは、第1の表面601に接着剤部分604を塗布する前に、第2の表面607がそれ自体と接触するように、折り目が作られてもよい。
【0106】
このような実施形態では、接着剤部分が塗布される第1の表面は、折り畳まれた素材のシートの外面を備える。任意選択で、接着剤部分が塗布された後に、1つまたは複数のさらなる折り目が作られてもよい。
【0107】
図7は、本発明による保護物品の別の実施形態を概略的に示す。保護物品は、2つの接着剤部分702a、702bが配置された第1の表面701を有する素材のシート700を備える。各接着剤部分702a、702bは、取り外し可能カバー708a、708bによって覆われている。各取り外し可能カバー708a、708bは、使用者によって把持されるように構成されたタブ部分709a、709bを有する。タブ部分709aを引くことによって、カバー708aが取り外され得、素材のシート700を物体に接着させるために使用され得る接着剤部分702aを露出させる。同様に、タブ部分709bを引くことによって、カバー708bが取り外され得、素材のシート700を物体に接着さ