当前申请(专利权)人:
月岡 忠夫 | 山田 清 | 山田 知乃 | 山田 朋美 | 山田 智也
原始申请(专利权)人:
月岡 忠夫 | 山田 清 | 山田 知乃 | 山田 朋美 | 山田 智也
当前申请(专利权)人地址:
岐阜県岐阜市日野南3丁目3番地5号 | 岐阜県瑞穂市生津滝坪町1丁目49番地の2
代理人:
山田 清 | 山田 知乃 | 山田 強 | 日野 京子
摘要:
【課題】繰り返し使用することができる肌用被覆品を提供すること。
【解決手段】美容マスク10は、肌面を覆った状態で用いられ、前記肌面から取り外し可能な肌用被覆品であり、例えば、顔面の少なくとも一部を覆うマスクである。美容マスク10は、金により形成され、前記肌面に接触される肌接触面を備える。また、美容マスク10は、前記肌面からの取り外し後において、肌接触面が前記肌面から取り外す前の面状態に保持されている。美容マスク10は、金により形成され、肌接触面を有する金形成層12と、金形成層12を支持する支持層としてのマスク本体部11と、を備える。
【選択図】図1
技术问题语段:
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シート台紙に貼り付けられた金箔は薄く脆いため、顔面から引き剥がす際に破れてしまい、使い捨てとなってしまう。その一方で、金は高価であるため、金箔フェイスパックは単価が高く、使い捨てでは気軽に使用しにくいのが実情である。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、繰り返し使用することができる肌用被覆品及びその製造方法を提供することを主たる目的とする。
技术功效语段:
【0018】三次元造形装置、所謂3Dプリンタによれば、装着対象の個々の肌面に一致する形状を忠実に再現した面を有する立体物を製造することができる。また、金形成層を、蒸着を利用して厚さ0.05〜100μmとなるように支持層上に形成することにより、金形成層の表面形状を装着対象の個々の肌面に適合した形状とすることができる。したがって、上記の製造方法により得られた肌用被覆品によれば、各人の微細な肌面の凹凸形状に合わせて金を接触させることができ、これにより、金による肌の活性化や血流の促進の効果をより高めることができる。
权利要求:
【請求項1】
肌面を覆った状態で用いられ、前記肌面から取り外し可能な肌用被覆品であって、
金により形成され、前記肌面に接触される肌接触面を備え、
前記肌面からの取り外し後において、前記肌接触面が前記肌面から取り外す前の面状態に保持されていることを特徴とする肌用被覆品。
【請求項2】
肌面を覆った状態で用いられ、前記肌面から取り外し可能な肌用被覆品であって、
金により形成され、前記肌面に接触される肌接触面を有する金形成層と、
前記金形成層を支持する支持層と、を備え、
前記肌面からの取り外し後において、前記金形成層が前記支持層から剥離されない状態で一体化されていることを特徴とする肌用被覆品。
【請求項3】
前記支持層は樹脂層である、請求項2に記載の肌用被覆品。
【請求項4】
前記樹脂層は、光透過性樹脂により形成されてなる、請求項3に記載の肌用被覆品。
【請求項5】
前記金形成層は蒸着膜である、請求項2〜4のいずれか一項に記載の肌用被覆品。
【請求項6】
前記金形成層の厚みが0.05〜100μmである、請求項2〜5のいずれか一項に記載の肌用被覆品。
【請求項7】
前記支持層は、装着対象の個々の前記肌面に一致する立体形状を有する、請求項6に記載の肌用被覆品。
【請求項8】
顔面の少なくとも一部を覆うマスクである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の肌用被覆品。
【請求項9】
肌面を覆った状態で用いられ、前記肌面から取り外し可能な肌用被覆品の製造方法であって、
前記肌用被覆品は、金により形成され前記肌面に接触される肌接触面を有する金形成層と、前記金形成層を支持する支持層と、を備えるものであり、
三次元造形装置を用いて前記支持層を製造する工程と、
前記支持層の一方の表面に金を蒸着して、厚みが0.05〜100μmの前記金形成層を形成する工程と、
を含む肌用被覆品の製造方法。
【請求項10】
スパッタ蒸着により前記支持層の一方の表面に金を蒸着する、請求項9に記載の肌用被覆品の製造方法。
【請求項11】
前記支持層を光透過性樹脂により形成する、請求項10に記載の肌用被覆品の製造方法。
技术领域:
【0001】
本発明は、肌用被覆品及びその製造方法に関し、詳しくは、肌面を覆った状態で用いられ、肌面から取り外し可能な肌用被覆品及びその製造方法に関する。
背景技术:
【0002】
従来、「金」による肌の活性化や血流の促進に着目し、「金」を美容や治療に利用する試みが種々行われている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。特許文献1及び特許文献2には、紙製又は布製のシート台紙の表面に金箔が剥離可能に貼り付けられた金箔フェイスパックについて開示されている。使用者は、金箔フェイスパックの金箔面をシート台紙ごと顔面に貼り付け、その後、シート台紙のみを顔面から剥がす。美容等に必要な所定時間が経過した後に、金箔を顔面から剥がし取る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】
国際公開第2010/053063号公報
【特許文献2】
特許第5008150号公報
发明内容:
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シート台紙に貼り付けられた金箔は薄く脆いため、顔面から引き剥がす際に破れてしまい、使い捨てとなってしまう。その一方で、金は高価であるため、金箔フェイスパックは単価が高く、使い捨てでは気軽に使用しにくいのが実情である。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、繰り返し使用することができる肌用被覆品及びその製造方法を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく、第1の構成は、肌面を覆った状態で用いられ、前記肌面から取り外し可能な肌用被覆品であって、金により形成され、前記肌面に接触される肌接触面を備え、前記肌面からの取り外し後において、前記肌接触面が前記肌面から取り外す前の面状態に保持されていることを特徴とする。
【0007】
上記構成の肌用被覆品では、肌面からの取り外し後において、金により形成された肌接触面が、肌面から取り外す前の面状態で保持される。このため、次回以降の使用時にも、金で形成された肌接触面を肌面に接触させることができる。したがって、上記構成によれば、金による肌の活性化や血流の促進を行うにあたって、高価である金を用いた肌用被覆品を繰り返し使用することができる。
【0008】
第2の構成は、肌面を覆った状態で用いられ、前記肌面から取り外し可能な肌用被覆品であって、金により形成され、前記肌面に接触される肌接触面を有する金形成層と、前記金形成層を支持する支持層と、を備え、前記肌面からの取り外し後において、前記金形成層が前記支持層から剥離されない状態で一体化されていることを特徴とする。金形成層と支持層とを備える構成によれば、肌用被覆品の一部を金で形成して肌面に接触させるため、金の使用量をできるだけ少なくしつつ、肌面の必要な箇所に金を接触させることができる。また、肌用被覆品を肌面から取り外す際には、金形成層が支持層から剥離されないように一体化されていることから、肌用被覆品のうち一部を金で形成した場合にも、肌用被覆品を繰り返し使用することができる。
【0009】
第3の構成は、第2の構成において、前記支持層は樹脂層であることを特徴とする。この構成によれば、肌用被覆品を軽量化することができ、装着時において装着対象にかかる負荷をできるだけ軽減することができる。
【0010】
第4の構成は、第3の構成において、前記樹脂層は、光透過性樹脂により形成されてなることを特徴とする。支持層が光透過性樹脂により形成されている場合、肌用被覆品に光が当たると、支持層を透過して金形成層に照射され、この光によって金形成層が温められることにより、肌の活性化や血流をより促進することができる。また、支持層が光透過性を有していると、金形成層が外部に可視化され、金の光沢を外部から視認することができる。これにより、肌用被覆品の装飾性を高めることができる。さらには、金形成層の状態を確認しやすくなり、寿命や修理の必要性をいち早く使用者に察知させることができる。
【0011】
第5の構成は、第2乃至第4のいずれかの構成において、前記金形成層は蒸着膜であることを特徴とする。金形成層を蒸着膜とすることにより、金形成層を薄くでき、また支持層に対する金形成層の付着力を高めることができる。これにより、肌用被覆品を肌面から取り外すときに、金形成層が支持層からより剥離しにくくなり、製品寿命の更なる長期化を図ることができる。
【0012】
また、蒸着によれば、金形成層をナノ単位の金粒子からなる薄膜とすることができる。支持層が光透過性を有する場合には、肌用被覆品に光が照射されると、光が支持層を透過して金形成層に照射される。この場合、光照射によって金形成層中の金ナノ粒子の表面でプラズモン共鳴が起き、熱が生成されイオン放出が発生することにより、装着された部分における肌の活性化や血流の促進を一層促進させることができる。
【0013】
第6の構成は、第2乃至第5のいずれかの構成において、前記金形成層の厚みが0.05〜100μmであることを特徴とする。金形成層の形状変化を抑制するには、金形成層の厚みは薄いほどよい反面、金形成層が薄すぎると、剥離や肌への転写によって金形成層の寿命が短くなってしまう。この点に鑑み、金形成層の厚みを上記範囲とすることで、金形成層の変形を抑制しつつ、製品寿命の長期化を図ることができる。
【0014】
第7の構成は、第6の構成において、前記支持層は、装着対象の個々の前記肌面に一致する立体形状を有することを特徴とする。鼻や頬骨、こぶ等による肌の隆起部や、皺やほくろ、眉毛等による微細な凹凸の形状は個人個人で相違する。この点に鑑み、支持層を装着対象の個々の肌面の形状に適合させるとともに、支持層に対して金形成層を0.05μm〜100μmの厚さで配置することにより、金形成層の表面形状についても個々の肌面の形状に適合させることができる。これにより、各人の微細な肌面の凹凸形状に合わせて金を接触させることができ、金による肌の活性化や血流の促進の効果をより高くすることができる。
【0015】
第8の構成は、第1乃至第7のいずれかの構成において、肌用被覆品が、顔面の少なくとも一部を覆うマスクであることを特徴とする。金箔フェイスパックの場合、金箔を1回顔に貼り付けると簡単に取り外すことができず、顔面から取り除く際にはある程度の時間を要する。そのため、例えば急な来客があった場合など、金箔フェイスパックを直ちに取り除く必要が生じた場合には、金箔を貼ったままの顔で対応せざるを得なかったり、あるいは、対応しないことを選択せざるを得なかったりすることがある。また、金箔は脆くて破れやすいため、顔面から剥がすときには金箔が破れてしまい、顔面から1回剥がしてしまうと再利用することができない。
【0016】
この点、本発明の肌用被覆品をマスクとした場合、このマスクは、再利用可能に取り外すことが可能なため、使用者が使いたいタイミングで使いたい時間だけ手軽に使うことができる。これにより、各自のニーズに合った使い方で、金による肌の活性化や血流の促進を行うことができ、顔の美容の自由度が高い。
【0017】
第9の構成は、肌面を覆った状態で用いられ、前記肌面から取り外し可能な肌用被覆品の製造方法であって、前記
具体实施方式:
【0022】
以下、本実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、肌面を覆った状態で用いられる肌用被覆品を、顔面に装着される美容マスクとして具体化している。なお、以下の説明では便宜上、美容マスクを顔面に装着した装着者を正面視した状態を基準にして左右、上下及び内外を示している。図2は、美容マスクの中心線(顔の正中線)の断面図に相当する。
【0023】
図1及び図2に示すように、美容マスク10は、マスク本体部11と、マスク本体部11の内側の面に金により形成されてなる金形成層12と、を備える。
【0024】
マスク本体部11は、人間の顔面形状に一致する立体的な形状を有しており、顔面に装着したときに少なくとも顔全体を被覆可能な大きさを有している。マスク本体部11には、美容マスク10の装着時においてマスク装着者が呼吸可能に形成された開口部13が設けられている。本実施形態では、目部、鼻部及び口部のそれぞれに対応する位置に、マスク本体部11の厚さ方向に貫通する開口部13が形成されている。具体的には、左右の目に対応する位置に2個の開口部13aが形成されており、左右の鼻孔に対応する位置に2個の開口部13bが形成されており、口部に対応する位置に1個の開口部13cが形成されている。
【0025】
なお、開口部13の大きさ及び数は、美容マスク10の装着時において装着者が呼吸可能であればよく、図1に示す大きさ及び数に限定されない。具体的には、マスク本体部11には、目に対応する開口部13aが形成されていなくてもよい。この場合、目の部分については、目を閉じた状態の顔面形状になるようにマスク本体部11を形成する。また、鼻孔に対応する開口部13bと、口部に対応する開口部13cとの両方に開口部が形成されていなくてもよく、いずれか一方に対応して開口部が形成されていればよい。このとき、鼻孔に対応する開口部13bのみを設ける場合には、口を閉じた状態の顔面形状になるようにマスク本体部11を形成する。また更に、鼻孔に対応する開口部13bについては、左右両方の鼻孔に対応して開口部が形成されていなくてもよく、左右一方の鼻孔に対応して開口部が形成されていてもよい。また、開口部13a〜13cを複数個の小孔で構成してもよい。
【0026】
マスク本体部11には、身体の曲面部分に沿って曲げられた湾曲部16が設けられている。本実施形態では、顎の曲面部分に対応する位置に湾曲部16が設けられており、マスク本体部11の下側端部が内側に入り込むように曲がった形状を有している。これにより、マスク装着時において、美容マスク10の動きが抑制され、マスク内面が肌に密着されやすくなっている。
【0027】
マスク本体部11は、三次元造形装置によってオーダーメードで製造されている。これにより、マスク本体部11の内面11aは、装着者個人の顔面形状と細部まで一致した形状を有するものとなっている。つまり、内面11aには、装着者の顔の眉毛やほくろ、こぶ、外傷、しわ等の凹凸形状に一致した形状を有している。マスク本体部11の厚みは、好ましくは0.3〜2mm、より好ましくは0.5〜1.5mm、更に好ましくは0.8〜1.5mmである。なお、マスク本体部11は三次元造形装置に限らず、例えば切削加工、プレス加工等によって製造されていてもよい。
【0028】
マスク本体部11は樹脂製であり、本実施形態では、光透過性樹脂により形成された樹脂層である。光透過性樹脂は、光を透過可能であればよく、透明樹脂及び半透明樹脂のいずれであってもよい。また、光を透過可能である限り、マスク本体部11が顔料や染料等の着色剤で着色されていてもよい。光透過性樹脂は、好ましくは透明樹脂であり、耐熱性に優れ、かつ変形及び変質しにくい樹脂が用いられる。このような樹脂として具体的には、例えばABS樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル樹脂、AS樹脂、PET樹脂、アクリル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネート、ポリプロピレン、スチレン-メチルメタクリレート-無水マレイン酸共重合体(SMM樹脂)のほか、耐熱透明樹脂として公知のものが挙げられる。
【0029】
金形成層12は、図2に示すように、マスク本体部11に隣接して配置されており、マスク本体部11に隣接する面とは反対側の面が、装着対象の肌面(美容マスク10では顔面)に接触される肌接触面14となっている。金形成層12は、マスク本体部11の内面11a、つまりマスク全体として凹部となる側に配置されている。これにより、金形成層12が凹部内に収まり、肌接触面14が傷付きにくくなっている。本実施形態では、金形成層12の形成領域の境界12aが、マスク本体部11の外縁端部11bよりも所定長さdだけ内側に配置されており、美容マスク10の保管時や取扱い時に金形成層12がより傷付きにくくなっている。肌接触面14は、マスク本体部11の内面11aの凹凸形状に適合された形状を有しており、内面11aと同様に、装着者個人の顔面形状に細部まで一致した面となっている。
【0030】
金形成層12は、美容マスク10の取り外し時に、マスク本体部11から剥離されない状態でマスク本体部11に支持されている。本実施形態では、金形成層12は、金により形成されてなる蒸着膜であり、肌接触面14の面全体が金で形成されている。金形成層12の厚みは、金形成層12の形状変化の抑制を図りつつ、製品寿命を長くする点で、好ましくは0.05〜100μmである。より好ましくは0.1〜80μm、更に好ましくは5〜50μmである。なお、マスク本体部11が、金形成層12を支持する「支持層」に相当する。
【0031】
金形成層12を形成する金は、純金(24K)であってもよく、純金と他の金属との合金であってもよい。合金を用いた場合、金形成層12の表面に傷が付きにくく、また低コスト化を図ることが可能である。他の金属としては、例えば銀、銅、鉄、アルミニウム等が挙げられる。金の純度は特に制限されないが、金による肌の活性化や血流の促進によって美容効果を十分に高める点で、75%以上であることが好ましく、94%以上であることがより好ましく、99%以上であることが更に好ましい。
【0032】
美容マスク10の側縁部には、美容マスク10が顔面に装着された状態を保持する保持部15が設けられている。本実施形態では、保持部15は、例えば紐やゴム紐等の線状部材によって構成されており、マスク本体部11の左右において装着者の耳に対応する位置に設けられた開口部17に線状部材がそれぞれ取り付けられている。装着者がマスク本体部11を顔面に装着後、保持部15を左右の耳に引っ掛けることで、マスク本体部11が顔面にフィットした状態で保持され、金形成層12が肌に密着した状態が保持される。
【0033】
なお、保持部15は上記のものに限定されない。例えば、線状部材を耳に引っ掛ける構成に代えて、左右それぞれに取り付けた線状部材の先端部を頭部の後方位置で結ぶようにしたり、フックを取り付けて引っ掛けたりする構成としてもよい。また、ゴム状の線状部材をマスク本体部11の左右に架け渡し、マスク本体部11と線状部材との間に頭部を入れるようにしてもよい。あるいは、顔面に装着した状態の美容マスク10を伸縮性のあるネット等で覆うことによって、美容マスク10を顔面に保持してもよい。
【0034】
美容マスク10の厚みは、繰り返し使用する場合の耐久性や、取り扱い容易性を確保する点から、0.5mm以上とすることが好ましい。当該厚みは、より好ましくは、0.8mm以上であり、更に好ましくは1mm以上である。厚みの上限は特に制限されないが、顔面に装着したときの不快感を抑えたり軽量化を図ったりする点で、10mm以下とすることが好ましく、5mm以下とすることがより好ましい。
【0035】
次に、美容マスク10の製造方法について説明する。本実施形態では、三次元造形装置(3Dプリンタ)を用いてマスク本体部11を製造する工程と、マスク本体部11の一方の表面に金形成層12を形成する工程と、を含む方法により美容マスク10を製造する。
【0036】
マスク本体部11を製造するには、まず、美容マスク10を装着する各個人の顔の三次元形状を表す3Dデータを、例えば3Dスキャナを用いて作成する。3Dデータ取得のためのスキャンは、装着者が座った姿勢で装着者の顔面をスキャンすることにより行う。なお、装着者が起立した姿勢や仰向けの姿勢でスキャンすることにより、顔面の3Dデータを取得してもよい。3Dデータについては、マスク本体部11に開口部13が形成されるように修正する。本実施形態では、各個人の目部、鼻部及び口部に対応する位置に開口部13a〜13cが形成されるように3Dデータを修正する。続いて、作成した3Dデータを三次元造形装置に出力して、3Dデータに対応する立体形状を有するマスク本体部11を作製する。これにより、マスク本体部11の内面11aに装着者各個人の肌面の凹凸形状が精細に再現される。
【0037】
なお、開口部