IPC分类号:
A41D13/01 | B32B27/00 | G02B5/128
国民经济行业分类号:
C1811 | C1821 | C1819 | C1829
当前申请(专利权)人:
スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー
原始申请(专利权)人:
スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー
当前申请(专利权)人地址:
アメリカ合衆国,ミネソタ 55144-1000,セント ポール,スリーエム センター
发明人:
ブリットン·ジー·ビリングズリー | ロバート·ジェイ·フレミング
摘要:
結合剤層(14)中に部分的に埋め込まれた光学エレメント(12)の層を含む露出レンズ再帰反射物品(10)。反射層(16)は、光学エレメント(12)の裏に機能的に配置されており、着色層(18)は、反射層(16)と光学エレメント(12)との間に配置されている。その着色層(18)は、ポリマーに共有結合された染料によって着色されている。露出レンズ再帰反射物品は、多数回の工業洗濯サイクルの後に、その色および再帰反射能力を十分に保持することができる。したがって、この物品は、消防士のジャケットなどの衣料での使用に特に適している。
技术功效语段:
、蒸着された鏡面反射体に対する優れた付着性である。
权利要求:
【請求項1】 (a)結合剤層と,
(b)前記結合剤層に部分的に埋め込まれた光学エレメント層と、
(c)前記光学エレメント層の裏に機能的に位置する反射層と、
(d)ポリマーに共有結合された染料を含む着色層と
を含み、
前記着色層が前記光学エレメント層と前記反射層との間に配置された、露出レンズ再帰反射物品。
【請求項2】 前記光学エレメントが光透過性微小球であり、前記着色層は微小球の露出表面に近いほうが厚く、
前記物品は、拡散光で着色層の色を示すが、再帰反射条件では、相対的にそれほど着色層の色を示さない、請求項1に記載の露出レンズ再帰反射物品。
【請求項3】 前記光学エレメントが光透過性微小球である、請求項1または2に記載の露出レンズ再帰反射物品。
【請求項4】 前記着色層がシランカップリング剤をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の露出レンズ再帰反射物品。
【請求項5】 前記着色層が、前記ポリマー、前記染料、および前記シランカップリング剤から本質的になり、顔料を含有しない、請求項1から4のいずれか一項に記載の露出レンズ再帰反射物品。
【請求項6】 前記ポリマーがポリエステルを含み、前記反射層が、アルミニウムまたは銀またはスズを含む蒸着された鏡面反射性金属層である、請求項1から5のいずれか一項に記載の露出レンズ再帰反射物品。
【請求項7】 前記結合剤層が、ウレタン、エステル、エーテル、尿素、エポキシ、カーボネート、アクリレート、アクリル、オレフィン、塩化ビニル、アミド、アルキドおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される単量体単位から製造されるポリマー材料を含み、前記結合剤層が、平均厚約50〜150マイクロメートルを有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の露出レンズ再帰反射物品。
【請求項8】 工業洗濯手順を25回行った後に、標準CIE1931色度図において、x色座標もy色座標も0.010より多くは変化せず、Yの減少は20%以下である、請求項1から7のいずれか一項に記載の露出レンズ再帰反射物品。
【請求項9】 前記着色層が、ポリマー、オリゴマー、またはモノマーを化学反応性染料と反応させることを含む方法によって製造される、請求項1から8のいずれか一項に記載の露出レンズ再帰反射物品。
【請求項10】 前記光学エレメントが光透過性微小球であり、前記第1着色層と前記反射層との間に配置された第2着色層をさらに含み、
前記第1着色層および前記第2着色層の色が異なり、
前記第1着色層が判読可能な文字またはグラフィックスとしての形状をとり、前記第2着色層が前記判読可能な文字またはグラフィックスの背景色を備える、請求項1に記載の露出レンズ再帰反射物品。
【請求項11】 前記再帰反射物品が、衣料品の外面に固定される、請求項1から10のいずれか一項に記載の露出レンズ再帰反射物品を含む衣料品。
背景技术:
通行車両に人の存在を目立たせる衣料を着用することにより、車が通行する付近で働く人または運動する人を安全にすることができる。道路に関わる労働者および歩行者の安全性を高めるために、衣料製造業者は、一般に、着用者をより目立たせるために明るい衣料を製造している。製造業者はまた、着用者の目立ち易さを改善するために衣料の外面に再帰反射物品を常に固定している。再帰反射物品は、入射光を光源に向けて逆戻りさせる受動的手段である。この物品は、車両のヘッドランプからの光を車両運転者に戻すように反射させることにより夜間に人の存在を運転者に目立たせる。再帰反射物品によって目立つようになった明るい像は、最終的には、反応するためにより長い余裕時間を運転者に与える。
【0003】
場合によって再帰反射物品は、美的理由のため、あるいは昼間のより良好な視認性に関するコントラストを強化するために着色される。多くの場合、昼間の目視条件下で蛍光色を再帰反射シートと合わせて用いることにより、再帰反射シートがより目立つようになる(例えば、米国特許出願第08/587.339号または対応国際公開第95/31739号および米国特許第3,830,682号、第5,387,458号および第5,695,853号を参照すること)。
【0004】
再帰反射物品は衣料上で常に用いられるので、再帰反射物品は、洗濯条件に耐えることが可能でなければならない。そうでなければ、再帰反射物品は、繰り返し洗浄後に安全機能を果たし続けることができない。衣料上で用いるための再帰反射物品を設計しているスリーエム社(3M Company)の研究者らは、この問題を認識しているので、衣料が度々洗濯された後に、再帰反射衣料を着用する人が依然として目立って見えるように洗濯可能に長持ちする再帰反射物品を開発してきた。米国特許第5,200,262号、第5,283,101号、第5,474,827号、第5,645,938号、第5,738,746号および第5,812,317号には、スリーエム(3M)で開発された洗濯可能に長持ちする再帰反射物品の例が開示されている。これらの製品は、一般に、特別に配合された結合剤層中に部分的に埋め込まれている光学エレメントを含む。
【0005】
研究者らは、洗濯可能に長持ちする再帰反射物品を開発する必要性が、過酷な環境で常に着用される衣料に関して特に顕著であることも認識している。こうした衣料の例には、消防士のジャケットおよび建設労働者の安全ベストが挙げられる(例えば、ビングハム(Bingham)による米国特許第4,533,592号参照)。これらの衣料は、大変な頻度でひどく汚れがちであり、従って、工業洗濯条件下で度々洗浄される。工業洗濯条件には、40〜90℃(105〜190°F)に及ぶ高い洗浄温度および10〜13のpH値が含まれる。上述したスリーエム(3M)の特許において開示された洗濯可能に長持ちする再帰反射物品の幾つかは、より過酷な工業洗浄条件に耐えることが可能である。
【0006】
一部の再帰反射物品において、光学エレメントの上に着色高分子層を載せることにより着色外観が達成されてきた。高分子最上層(カバーフィルムとも呼ばれる)中に部分的に埋め込まれた光学エレメントを含む再帰反射物品は、「密閉レンズ」再帰反射物品と一般に呼ばれている。高分子最上フィルムは、色を提供することに加えて、物品を容易に拭き取ってきれいにすることを可能にし、一般に物品は湿っている時に良好な再帰反射性を示す。着色最上フィルムを開示している特許の例には、米国特許第5,069,964号および第5,378,520号が挙げられる。これらの再帰反射物品において、染料または顔料が最上フィルムに添加される。着色最上フィルムを有する市販製品には、3M Scotchlite(登録商標)7960および7987ブランド製品が挙げられる。
【0007】
密閉レンズ再帰反射物品の代案は、「露出レンズ」再帰反射物品であり、それは、周囲環境に露出された光学エレメントを有する。すなわち、光学エレメントは、高分子最上フィルムによって覆われていない。これらの物品は、一般に、透明微小球の露出層、高分子結合剤層および反射層を含む。透明微小球は結合剤層中に部分的に埋め込まれ、そして部分的に大気に露出され、反射層は一般に微小球層と結合剤層との間に配置される。
【0008】
再帰反射物品のもう一つの種類は、「封入レンズ」再帰反射物品である。これらの物品は、微小球の層の上に最上フィルムを用いる点で密閉レンズ物品と似ている。しかし、封入レンズ再帰反射物品は、微小球の層上で空気のポケットを封入する最上フィルムを有することで密閉レンズ物品とは異なる。マクグラス(McGrath)による米国特許第4,025,159号、トリバー(Toliver)らによる第4,896,943号、ベイレイ(Bailey)らによる第4,897,136号およびトリバー(Toliver)らによる第5,069,964号には、封入レンズ型製品の例が開示されている。封入レンズ再帰反射シートの一つの変形(米国特許第4,678,695号においてタング(Tung)らによって開示されたもの)において、透明微小球は結合剤層に部分的に埋め込まれており、クリアまたは着色された最上フィルムは微小球上に配置されている。対応する昼間色を目立たせると共に夜間反射を示すシートを製造するために、白色顔料または着色顔料を結合剤層には注入することが可能である。
【0009】
これらの三つの系、露出レンズ、密閉レンズおよび封入レンズシートは、互いに相対的な種々の利点および欠点を有し、ある系に適用可能な着色技術は必ずしも他方に適用できない。露出レンズ物品は、構造においてより融通性で単純である傾向があるが、最上フィルムがないので最上フィルム中に染料を含めることにより単純に着色することができない。密閉レンズおよび封入レンズ物品は、着色するのが多少より容易である一方で、一般に、高分子最上フィルムが溶融しうるので高温において大して有用ではないという欠点をもっている。従って、密閉レンズおよび封入レンズ物品は、消防士のジャケットで用いるための候補物品を考慮する時に露出レンズ物品ほどには高く評価されない。
【0010】
しかし、露出レンズ再帰反射物品に色を付与するために種々の方法が用いられてきた。例えば、米国特許第3,700,305号において、ビンガム(Bingham)は、ガラス微小球上に被覆された異なる屈折率の誘電性材料の交互層を有する露出レンズ再帰反射物品を開示している。蛍光層などの着色層が誘電性反射体の背後に被着される。誘電性反射体が昼間目視条件下で実質的に透明であるので、蛍光層は物品に昼間蛍光色を付与する。しかし、夜間
发明内容:
本発明は、再帰反射条件下で色を示し、工業洗濯条件下で並外れた耐久性を示すことが可能な、新規な露出レンズ再帰反射物品を提供する。簡潔にまとめると、本発明による露出レンズ再帰反射物品は、光学エレメント層と、着色層と、結合剤層と、反射層とを含む。光学エレメントは、結合剤層中に部分的に埋め込まれており、入射光が反射層に当たる前に、最初に着色層を透過するように、着色層および反射層は光学エレメント層の裏に配置される。反射層は、光学エレメント中に入射光が返ることが可能なように、光学エレメントの裏に機能的に位置する。着色層は、ポリマーに共有結合された染料によって着色されている。ポリマーマトリックス中に物理的に懸濁された顔料または染料を含有する従来の着色層と異なり、本発明の着色層中の染料は、共有結合によってポリマー分子に結合している。
【0015】
他の態様では、本発明は、衣料製造業者に再帰反射物品を供給するために用いる、新規な移送物品を提供する。他の態様では、本発明は、その外面に配した本発明の再帰反射物品を有する衣料品を提供する。
【0016】
本発明の着色露出レンズ再帰反射物品は、着色層中にポリマーに共有結合された染料を有する点から、また光学エレメントと反射層との間にこの着色層を配するという点から、公知の露出レンズ物品と異なる。本発明の再帰反射物品は、多数回の工業洗濯後でさえ、再帰反射性およびその元の色を維持するという点で、向上した耐久性を示す。従来の染料または顔料を用いた物品と比較して、これらの物品の耐変色性は、染料をポリマーに結合する共有結合から得られると考えられる。これらの比較的高い強度の結合によって、ポリマーから染料が分離しにくくなり、その結果、再帰反射物品から染料が抜き取られにくくすることができる。本発明の再帰反射物品は、耐洗濯性が向上したことによって、公益事業労働者、建設労働者およびゴミ収集作業員の衣料など、安全衣料での使用に特に適するようになる。
【0017】
光学エレメントと結合剤層との間に着色層を配置することによって、日中条件下および再帰反射条件下の両方で着色画像が見えるようになる。再帰反射物品の前面に当たる光は、反射層によって反射される前および後に、着色層を透過する。これによって、逆反射された光を見る人が、着色層の色を視認することが可能になる。透明な光学エレメント層の下にある着色層を視認できることから、日中の目視条件下でも色を認識することが可能である。
【0018】
用語解説
本発明に関して、以下の用語は、以下に示す意味を有する。
【0019】
「結合剤層」は、部分的に埋め込まれた光学エレメント層を構造的に支持するための補助を提供する高分子層である。
【0020】
「着色層」は、無色でも透明でもない層である。
【0021】
「共有結合」は、価電子が共有されている結合であり、その例には、炭素炭素結合、炭素窒素結合および炭素酸素結合が含まれる。
【0022】
「発色団」とは、アゾ基など、化合物に色を与えるあらゆる化学基を意味する。
【0023】
「染料」は、特定の波長の光を吸収して着色層に色を付与する発色団を含む有機または有機金属分子もしくは部位である。本発明の再帰反射物品では、染料はポリマーと共有結合を共有する。
【0024】
「機能的に裏に」という言葉は、反射層が入射光を光学エレメント中に反射できるように、反射層が光学エレメント層に対して位置決めされていることを意味する。
【0025】
「露出レンズ再帰反射物品」は、再帰反射物品中に部分的に埋め込まれ、大気に部分的に露出された光学エレメントを有する再帰反射物品である。
【0026】
「光学エレメント」は、光が最終的に光源方向に返ることができるように素子に入る光の方向に影響を及ぼすことが可能である光透過性素子である。
【0027】
「ポリマー」とは、規則的あるいは不規則的に配列されている、少なくとも5個の反復単位から構成される分子を意味する。
【0028】
「高分子」とは、ポリマーを含有することを意味する。
【0029】
「再帰反射」とは、光源または光源付近の観察者が反射光を検出できるように、斜めに入射した入射光が入射方向
具体实施方式:
実施例において以下の試験および手順を用いた。
【0061】
工業洗濯手順(Industrial Laundering Procedure)
再帰反射物品が被着されている布地片を洗浄し乾燥することにより工業洗濯耐久性を評価した。洗浄および乾燥の組み合わせシーケンスをサイクルと呼ぶ。ひどく汚れた着色布地に関するプログラムno.7に準拠して、ペレリンミルナー(Pellerin Milnor Corp.)製のMilnor System 7 Washing Machine Model 30015M4Gを用いてサンプルを洗浄した。布地は100%木綿タオルであり、再帰反射物品を縫い合わせによって布地に固定した。布地に固定されたサイズ約5X15センチメートルの本発明の再帰反射物品数個(代表的には約5個)を有する1〜4つの布地片を含む28ポンドの装填量を作るために十分な布地(約45センチメートル(cm)X75cm)の片(約80個)を洗濯機に投入した。
【0062】
用いられたクリーニング剤は、約10重量%の水酸化カリウム、25重量%のクエン酸カリウムおよび2重量%のエトキシ化ラウリルアルコール(本発明者らは残りの内容物を知らない)を含有するLever Tech Ultra(サウスカロライナ州ノースチャールストンのレバーインダストリアル(Lever Industrial)製)洗剤90mlおよび20重量%の水酸化ナトリウム(本発明者らは残りの内容物を知らない)を含有するLever Tech Booster(これもレバーインダストリアル(Lever Industrial)製のpHビルダー)120mlであった。プログラムNo.7において、サイクルの洗浄部分を完了させるために以下の工程を行う。
【0063】
【表1】
*:およその充填時間を含む合計時間(分)
【0064】
洗浄工程において、高温水(80℃で68リットル)およびクリーニング剤を攪拌下で機械洗浄バスケットに導入する。フラッシュ工程において、クリーニング剤を含有する同量の古い水を排出した後、新しい高温水(80℃で68リットル)を洗浄バスケットに添加する。
【0065】
水が冷たくなる以外、リンス工程は、フラッシュ工程と本質的に同じである。第1リンスでは、水は約80℃であり、第2リンス(分割リンス)では、水は約46℃であり、最終の低温リンスでは、水は約18℃である。フラッシュおよびリンス工程中、洗浄バスケットを攪拌する。水を搾り取る工程では、機械を高速スピンサイクルにかけ、洗浄済みサンプルから水を除去する。洗浄後ではあるが、再帰反射性試験前に、約30〜35分間の標準設定で140°F(60℃)にて、Maytag(登録商標)家庭用乾燥機内でサンプルを乾燥させて、工業洗濯手順サイクルを完了した。指定回数のサイクル後に、サンプルそれぞれの中心部における再帰反射輝度を決定した。
【0066】
再帰反射輝度
「Standard Test Method for Coefficient of Retroreflection of Retroreflective Sheeting」というタイトルのASTM試験規格E-810-94に従って、0.2度の観察角および-4度の照射角を用いて、再帰反射輝度を測定した。再帰反射輝度は、カンデラ/ルクス/平方メートル(m2)の単位で再帰反射係数として記録する。
【0067】
色測定手順
0/45度配置によるD65光源を用いたHunter LabScan色測定装置を用いて、ASTM E308に記載のようにCIE色座標を測定した。0/45度という用語は、照明光源が表面に対して垂直から約0度の角度で表面において光っており、表面に対して垂直から約45度の角度で見ることによって、色測定を行うことを意味する。直径2.5センチメートル(1インチ)を有する円形サンプルで色測定を行った。
【0068】
【表2】
【0069】
実施例1
米国特許第5,474,827号に記載の手法で、仮の微小球キャリアを調製した。紙基材上に配置されたポリエチレン層上に、屈折率約1.9および直径範囲40〜90マイクロメートルを有するガラス微小球を、微小球の最密充填を促進する手法で瀑落した。ポリエチレン層を加熱し、微小球直径の半分未満の深さまで、ポリエチレン中に微小球を沈め、ポリエチレンの表面上に微小球の一部が露出した状態にした。
【0070】
以下の成分を組み合わせ、均一な溶液が得られるまで混合することによって、着色層コーティング溶液を調製した。
メチルエチルケトン:1056.25重量部
トルエン:56.25重量部
Vitel(登録商標)3550ポリエステル樹脂:112.5重量部
A-1310イソシアナトシラン:5重量部
CB-75イソシアネート:9.1重量部
A-189メルカプトシラン:0.651重量部
Milliken Reactint(登録商標)X64赤色染料:3重量部
【0071】
間隙75マイクロメートル(0.003インチ)に設定した計量棒を有するバーコーターを用いて、着色層コーティング溶液をキャリアの微小球上にコーティングした。最初に2分間、65.5℃(150°F)まで強制空気加熱し、次に82℃(180°F)で4分間強制空気加熱することによって、そのコーティングを乾燥させた。次いで、厚さ85ナノメートルを有する、蒸着された銀の層で、その乾燥した着色層を48時間以内にコーティングした。蒸着コーティングは、蒸発による従来の蒸着技術を用いて蒸着チャンバ内で行った。
【0072】
以下の成分を組み合わせ、均一な溶液が得られるまで混合することによって、結合剤層コーティング溶液を調製した。
メチルエチルケトン:25重量部
トルエン:25重量部
Vitel(登録商標)3550ポリエステル樹脂:50重量部
A-1310 A-1310イソシアナトシラン:2重量部
CB-75イソシアネート:3重量部
A-189メルカプトシラン:0.25重量部
アルミニウムフレーク:0.4重量部
DMDEE触媒:0.025重量部
【0073】
銀の層表面上の間隙を200マイクロメートル(0.009インチ)に設定した計量棒を有する、手で被着する実験用バーコーターを用いて、結合剤層コーティング溶液を銀の層上に被着することによって、真空蒸着した銀の層上に結合剤層を形成した。コーティングした層を65.5℃(150°F)で15秒間乾燥させて、一部乾燥した層を形成した。Milliken社から市販のポリエステル100%の布地を、一部乾燥したコーティング上に重ねた。組み合わせたコーティングおよび布地を、最初は65.5℃(150°F)で1分間、続いて107℃(225°F)で5分間、熱風にさらすことによって、さらに乾燥を行った。試験前にサンプルを室温で数週間放置することによって、サンプルの最終硬化を行った。試験を行う直前に、ポリエチレンキャリア層を除去して、微小球のコーティングしていない面を露出した。
【0074】
通常の周辺光条件下で見た場合、得られたサンプルは薄いピンク色を示し、再帰反射された光の明るいビームで見た場合には、サンプルは明るい銀色を示した。工業洗濯手順に記載のMilnor工業用洗濯機で25回の洗濯サイクルにかける前および後に、色および再帰反射輝度を測定した。所定の工業洗濯を25サイクル行う前および行った後に得られた再帰反射輝度は以下のとおりである:
洗濯前:486カンデラ/ルクス/m2
洗濯後:328カンデラ/ルクス/m2
【0075】
このように、物品は、25回の工業洗濯サイクル後に、67%の再帰反射輝度を保持した。
【0076】
洗濯前および後のCIE色座標は以下のとおりである。
【0077】
【表3】
【0078】
このように25回の工業洗濯後に、物品は、x座標値およびy座標値がそれぞれ0.005未満変化し、Yが3.5未満変化するような保色性を有した。したがって、色相は実質的には同一のままであったが、彩度は20%未満低減した。
【0079】
実施例2
以下の成分を組み合わせ、均一な溶液が得られるまで混合することによって、着色コーティング溶液を調製した:
メチルエチルケトン:1690.00重量部
Vitel(登録商標)3550ポリエステル樹脂:350.00重量部
A-1310イソシアナトシラン:4.25重量部
CB-75イソシアネート:14.00重量部
A-189メルカプトシラン:1.00重量部
Milliken X96橙色染料:0.60重量部
Milliken X15黄色染料:1.25重量部
【0080】
銀の層表面上の間隙を75マイクロメートル(0.003インチ)に設定した計量棒を有するバーコーターを用いて、実施例1に記載のように調製したキャリア中に部分的に埋め込まれた微小球上に、着色層コーティング溶液をコーティングした。最初に2分間、65.5℃(150°F)まで空気加熱し、次に82℃(180°F)で4分間空気加熱することによって、コーティングを乾燥させた。次いで、厚さ85ナノメートルを有する、蒸着された銀の層で、その乾燥した着色層を48時間以内にコーティングした。
【0081】
以下の成分を組み合わせ、均一な溶液が得られるまで混合することによって、結合剤層コーティング溶液を調製した:
メチルエチルケトン:25重量部
トルエン:25重量部
Vitel(登録商標)3550ポリエステル樹脂:50重量部
A-1310イソシアナトシラン:2重量部
CB-75イソシアネート:3重量部
A-189メルカプトシラン:0.25重量部
アルミニウムフレーク:0.4重量部
DMDEE触媒:0.025重量部
【0082】
銀の層表面上の間隙を200マイクロメートル(0.009インチ)に設定した計量棒を有する、手で被着する実験用バーコーターを用いて、結合剤層コーティング溶液を銀の層上に被着することによって、真空蒸着した銀の層上に結合剤層を形成した。コーティングした層を65.5℃(150°F)で15秒間乾燥させて、一部乾燥した層を形成した。Milliken社から市販のポリエステル100%の布地を、一部乾燥したコーティング上に重ねた。組み合わせたコーティングおよび布地を、最初は65.5℃(150°F)で1分間、続いて107℃(225°F)で5分間熱風にさらすことによって、さらに乾燥を行った。試験前にサンプルを室温で数週間放置することによって、サンプルの最終硬化を行った。試験を行う直前に、ポリエチレンキャリア層を除去して、微小球のコーティングしていない面を露出した。
【0083】
通常の周辺光条件下で見た場合、得られたサンプルは薄く茶色がかった金色を示し、再帰反射された光の明るいビームで見た場合には、サンプルは明るい銀色を示した。工業洗濯手順に記載のMilnor工業用洗濯機で25回の洗浄サイクルにかける前および後に、色および再帰反射輝度を測定した。所定の工業洗濯を25サイクル行う前および行った後に得られた再帰反射輝度は以下のとおりである:
洗濯前:668カンデラ/ルクス/m2
洗濯後:388カンデラ/ルクス/m2
【0084】
このように、物品は、25回の工業洗濯サイクルの後に、58%の再帰反射輝度を保持した。
【0085】
洗濯前および後のCIE色座標は以下のとおりである。
【0086】
【表4】
【0087】
このように25回の工業洗濯後に、物品は、x座標値およびy座標値がそれぞれ0.005未満変化し、Yが1.4未満変化するような保色性を有した。したがって、色相は実質的には同一のままであったが、彩度は約5%低減した。
【0088】
上記すべての特許および特許出願の開示内容を、あたかもすべて転載したかのごとく本明細書に参照として組み込む。発明の名称が「Retroreflective Article Having A Colored Layer Containing Reflective Flakes And A Dye Covalently Bonded To A Polymer」である、Flemingによる、共出願された米国特許出願第09/335,068号もまた、全体として本明細書中に参照として組み込む。
【0089】
本発明は、上述していない項目または要素が全く無い状態で、適切に実施することが可能である。