技术功效语段:
として、ダイ·リップの盛り上がり、蓄積および低分子量物質の移動、の減少または消滅があげられる。これはフィルム製作およびラップ操作中のクリーニングおよび保持時間が減少することを意味する。隣接する物品および包装物への接着並びに汚染、ダストまたは破片の表面保持に関する問題も減少する。本発明の別の面は、同様のレオロジーおよびモノマー化学をもつポリマー類からなる片面粘着性フィルムを提供し、それによって共押出し中に一致する改良された溶融粘度およびリサイクル用の良好なポリマー相溶性を容易にすることである。本発明の別の面は、フィルムが延伸条件下にあるときに高い粘着性が減少せず、フィルムが著しい延伸および非延伸の粘着性を示す、片面粘着性フィルムを提供することにある。図1は表4のデータに対応する且つ非延伸の及び延伸のA/B/C多層フィルムの裏面-表面の粘着性に対する均一分枝エチレンポリマーの密度の関係を示すグラフである。粘着の量は、フィルムの裏面層と表面層を形成するポリマーまたはブレンド組合せの密度に関係し、裏面層のポリマー密度が減少するにつれて粘着性が改良される、ということが発見された。本発明の裏面層は、裏面層の密度が0.90g/cc以下、好ましくは0.85g/cc〜0.89g/ccの範囲、最も好ましくは0.86g/cc〜0.88g/ccの範囲にあるとき、表面層への実質的な粘着を示す。本発明の表面層の密度は0.90g/cc以上、好ましくは0.91g/cc〜0.96g/ccの範囲に、更に好ましくは0.93g/cc〜0.95g/ccの範囲にある。0.93g/cc〜0.95g/ccの更に好ましい密度範囲の表面層は等しい延伸および非延伸の粘着性をもつ片面粘着フィルムを与える。本発明の多層フィルムに含まれるコア層もしくは構造層の密度は、最終の用途に応じる全フィルム強度要件に一致するように変えることができる。本発明の裏面層を構成する0.90g/ccの又は0.90g/cc未満の密度をもつフィルム形成性均一分枝エチレンポリマーは均一分枝の非常に低い密度のポリエチレン(VLDPE)、実質的に線状のエチレンポリマー、およびそのブレンド組合せを含む。好ましくは、裏面層は実質的に線状のエチレンポリマーからなり、そして更に好ましくは、実質的に線状のエチレンポリマーは、エチレンを1-オクテンで重合させる溶液重合法によって製造される。実質的に線状のエチレンポリマーはその有利なレオロジー性のために好ましい。本発明の多層フィルムを作るのに使用するフィルム形成性均一分枝エチレンポリマーは、ポリマー密度が減少するにつれて低い水準で一般に増大する減少したn-ヘキサン可溶分を示す。然し、驚くべきことに0.90g/cc未満のポリマー密度において、これらのポリマーは実質的に無定形になり、然も容易にラップ用フィルムに生成しうる。本発明の表面層を構成する0.90g/ccより大きい密度をもつフィルム形成性オレフィンポリマー組成物は、プロピレンとエチレンポリマーたとえばポリプロピレン、エチレンプロピレンコポリマー、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、実質的に線状のエチレンポリマー、不均一および均一分枝線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、不均一および均一分枝の非常に低密度ポリエチレン(VLDPE)、およびそれらのブレンド組合せを含む。好ましくは、表面層はポリプロピレン、たとえはMDPEまたはHDPEMDPE単独とのブレンド組合せ中のポリプロピレンから成り、等しい延伸および非延伸粘着性を与えるその能力のために好ましい。本発明のコアもしくは構造層を構成するエチレンポリマーは低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、実質的に線状のエチレンポリマー、不均一および均一分枝線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、不均一および均一分枝の非常に低密度のポリエチレン(VLDPE)を含む。好ましくは、コアもしくは構造層は分別メルトインデックス低密度ポリエチレンもしくはLLDPE、更に好ましくは線状低密度ポリエチレン(LLDPE)からなり、そして最も好ましくは該LLDPEはエチレンを1-オクテンと重合させる溶液法によって製造される。LLDPEはその周知のすぐれたフィルム強度の性質のために好ましい。不均一分枝VLDPEおよびLLDPEは線状ポリエチレン技術の当業者のあいだで周知である。それらはチグラー·ナッタ溶液、スラリまたは気相重合法、およびアンダーソンらの米国特許第4,076,698号に記載されているような配位金属触媒を使用して製造される。これらのチグラー型線状ポリエチレンは均一分枝ではなく、それらは長鎖分枝をもたない。また、これらのポリマーは低密度で実質的な無定形を示さない。それらは実質的な高密度(結晶)ポリマー部分を固有に有するからである。0.90g/cc未満の密度において、これらの物質は通常のチグラー·ナッタ触媒を使用して製造することが非常に困難であり、ペレット化することも非常に困難である。ペレットは粘着性があり、一緒にかたまりやすい。均一分枝VLDPEおよびLLDPEも線状ポリエチレン技術の当業者のあいだで周知である。たとえばエルストンの米国特許第3,645,992号の開示を参照されたい。それらはジルコニウムおよびバナジウム触媒系を使用する溶液、スラリまたは気相法において製造される。イーウエンらは米国特許第4,937,299号において、メタロセン触媒を使用する製造法を述べている。この第2クラスの線状ポリエチレンは均一分枝ポリマーであるが、チグラー型の不均一線状ポリエチレンと同様に、それらは長鎖分枝をもたない。これらのポリマーの商業的実例は三井化学によって「TAFMER」なる商品名で、およびエクソン化学によって「EXACT」なる商品名で販売されている。本発明で使用する実質的に線状のエチレンポリマーは、米国特許第5,272,236号および同第5,278,272号に更に定義されている独特な種類の化合物である。これらは出願に記載されている教示は拘束幾何触媒の使用および好適な製造法を含んでいる。実質的に線状のエチレンポリマーは均一分枝されているが、他の均一分枝エチレンポリマーとは異なり、実質的に線状のエチレンポリマーが長鎖をもち、且つ以下のa)、b)、c)をもつことを特徴としている。b)次式によって定義される分子量分布Mw/Mn、c)表面メルト破砕の開始時の臨界剪断速度が、ほぼ同じI2およびMw/Mnをもつ均一または不均一いずれかの分枝線状エチレンポリマーの表面メルト破砕の開始時の臨界剪断速度よりも少なくとも50%大きい。本発明の多層延伸ラップ物質を作るのに使用する実質的線状エチレンポリマーの独特の特性は、ポリマーのI10/I2値がポリマーの多分散指数(すなわちMw/Mn)とは実質的に無関係である非常に予想外のフロー性である。これはI10/I2値が増大するにつれてそれぞれの多分散指数も増大するようなレオロジー性をもつ線状均一分枝および線状不均一分枝のポリエチレンについてのものと対照的である。また実質的線状エチレンポリマーは、高い押出し生産、スクリーンパックおよびゲル·フィルターを通す低い圧力低下、低い押出し器アンペア数、および低いダイ圧力、ならびに有効なペレット化を可能にする低ポリマー密度におけるすぐれたメルト強度および非粘着性によって実証されているような補強した加工性も示す。裏面層に使用するフィルム形成性均一分枝エチレンポリマー組成物、および表面層に使用するフィルム形成性オレフィンポリマー組成物、および本発明のコアもしくは構造層に使用する高強度エチレンポリマー組成物は、エチレンの均質重合、またはエチレンと少量の種々のモノマーとの相互重合によって製造されるエチレンポリマーである。好適なこのようなモノマーとして、エチレン性不飽和モノマー、共役または非共役のジエン、およびポリエンがあげられる。このようなコモノマーの例として、C3-C20α-オレフィンたとえばプロピレン、イソブチレン、1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘプテン、1-オクテン、1-ノネン、および1-デセンがあげられる。好ましいコモノマーとしてプロピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテンおよび1-オクテンがあげられるが、1-オクテンが特に好ましい。他の好適なモノマーとして、スチレン、ハロ-またはアルキル置換スチレン、テトラフルオロエチレン、ビニルベンゾシクロブタン、1,4-ヘキサジエン、1,7-オクタジエン、およびシクロアルケンたとえばシクロペンテン、シクロヘキセン、およびシクロオクテンがあげられる。添加剤たとえば粘着添加剤、粘着剤(たとえばPIB)、スリップおよびアンチブロック剤、酸化防止剤(例として障害フェノール類たとえばチバ·ガイギーによって供給されるIrganox1010またはIrganox1076)、ホスファイト(たとえばチバ·ガイギーによって供給されるIrgafos168)、スタンドスタブPEPQ(サンドーズによって供給)、顔料、着色剤、充填剤、および加工助剤は、本発明の所望の結果を達成するのに必要ではないけれども、ここに開示する延伸ラップ材料中に含有させることもできる。然しながら、添加物はそれらが本発明で発見した実質的粘着性および非粘着性を妨害しないように又は妨害しない程度に配合すべきである。本発明の多層フィルムは、A/BおよびA/B/C構造物を含む2以上のフィルム層から、フィルム積層および/または共押出し技術、および当業技術に知られている吹込みまたはキャストフィルム押出し装置によって、製作することができる。然し、好ましい構造は共押出し技術によって、更に好ましくはキャスト共押出し技術によって製造されるA/B/C構造物である。好適な吹込みフィルム法はたとえばThe Encyclopedia of Chemical Technology,Kirk-Othmer,第3版,ニューヨーク州のジョン·ワイリイ·アンド·サンズ 1981年発行、Vol.16,pp.416-417およびVol.18,pp.191-192に記載されている。好適なキャスト押出し法はたとえばModern Plastics 1989年 10月中旬号 Encyclopedia Issue,Vol.66,No.11,第256-257頁に記載されている。好適な共押出し技術および要件はトム·アイ·ブットラーによつてFilm Extrusion Manual:Process,Materials,Properties,“Coextrusion”,Ch.4,pp.31-80,TAPPI Press,(Atlanta,Ga.1992)に記載されている。本発明の多層フィルムの各ポリマー層のメルトインデックスは0.4〜20g/10分の範囲に、好ましくは0.5〜12g/10分の範囲に、更に好ましくは0.8〜6g/10分の範囲にある。本発明の多層フィルムの合計フィルム厚さは0.4〜20ミル(10ミクロン〜508ミクロン)の範囲に、好ましくは0.6〜10ミル(15ミクロン〜254ミクロン)の範囲に、更に好ましくは0.8〜5ミル(20ミクロン〜127ミクロン)の範囲にある。本発明のA/B多層フィルムの層比は2:98のA層/B層より大きく、好ましくは5:95〜35:65の範囲に、更に好ましくは10:90〜25:75の範囲にある。2層以上の多層フィルムの層比はフィルムの裏面層と表面層が同じ厚さに保たれ、コアもしくは構造層の割合が60〜98重量%の範囲に、好ましくは65〜95重量%の範囲に、更に好ましくは70〜90重量%の範囲にあるような層比である。チグラー型不均一分枝線状エチレンα-オレフィンポリマーは実質的粘着性をもたらす比較的高水準のn-ヘキサン可溶分を固有にもつ。0.905g/cc〜0.930g/ccの密度範囲において、2ミル(51ミクロン)フィルム厚さのこれらのフィルムはCFR177.1520(C)のFDA試験法により測定したとき、1.3〜3.0重量%のn-ヘキサン可溶分を代表的にもつ。0.86〜0.90g/ccの範囲の密度において、これらのフィルムは約65重量%の最大値まで試験条件下で可溶である。それとは逆に、表1は均一分枝エチレンポリマーが約0.90g/ccより大きい密度で比較的低水準のn-ヘキサン可溶分をもち、約0.90g/ccの密度で実質的に無定形であり、そして0.88g/cc以下の密度で完全に無定形であることを示している。実施例次の実施例は本発明の特定の具体例の若干を説明しているが、これらは本発明がそこに示す特定の態様に限定されるものと解すべきではない。実施例1-7表2はA/B/Cキャスト共押出しフィルムの試験に使用するポリマーを要約したものである。実施例1商業的に使用されるフィルムの実例である1つの多層延伸粘着フィルムを、裏面層としてEMA、コアもしくは構造層としてLLDPE、および表面層としてPPを使用して製造した。キャスト共押出しフィルム装置を使用して3個の押出し器形体からなるこの比較試料を製造した。すなわち32:1のL/Dをもつ31/2インチ(8.9cm)直径のイーガン一次押出し器(“B”コアもしくは構造層)、24:1のL/Dをもつ21/2インチ(6.4cm)直径のイーガン·サテライト押出し器(“A”裏面層)、および24/1のL/Dをもつ2インチ(5.1cm)直径のダビス標準サテライト押出し器(“C”表面層)を使用した。溶融ポリマーはA/B/C供給ブロックから押出し器を出て30インチ(76.2cm)のジョンソン·コートハンガー、フレックス·リップ·スロット·ダイに流入した。押出し器の輸送速度は、溶融ポリマーが0.020インチ(0.05cm)のダイ間隙に供給されるように15%/70%/15%のフィルム層の厚さ比を保つように調節された。共押出しフィルムを、70°F(21℃)に冷却した2つの急冷ロールに5インチ(12.7cm)の空気/延伸間隙で接触させた。キャスト共押出しフィルム試料は、0.8ミル(20ミクロン)の公称合計フィルム厚さ、A層について約400°F(204℃)、BおよびC層について525°F(274℃)のメルト温度、および800フィート/分(244m/分)の線速度で有利に製造される。生成フィルムは123gの非延伸裏面層と表面層との粘着値、およびASTM D-4649 §A.3により47gの延伸粘着値をもっていた。表3は本発明の実施例2-5のA/B/C共押出しフィルムの構成を要約したものである。これらの多層フィルムは実施例1に示すのと同じ装置および設定を使用して有利に製造された。押出し加工性はすぐれており、ダイ·リップの蓄積はこれらのフィルム構造物の2時間の製作試験中観察されなかった。これらの実施例のASTM D-4649 §A.3による非延伸および200%延伸の粘着結果を表4に示す。表4に示すデータは、本発明により製造したフィルムは非延伸および200%延伸条件の両者において実質的な接着を示したことを実証している。驚くべきことに、粘着層としての実質的線状ポリマーと非粘着層としてのMDPEとからなるフィルム構造物は、非延伸条件に比べて200%延伸条件下において均等または高い粘着値を示した(実施例4)。その上、0.88g/cc以下の密度において(実施例2-5)、本発明のフィルムの粘着性は実施例1の商業的に代表的なフィルムよりもすぐれていた。本発明のフィルムはまた良好な物性を示した。実施例6-8実施例1と同じ装置と押出しパラメータを使用して追加のキャストフィルム試験を行った。ただし、“A”裏面層は400°F(204℃)の代わりに500°F(260℃)のメルト温度を与えるように操作した。表5はこの試験に使用した試料を要約したものである。表6は粘着層密度(層A)、および実施例6-8の非延伸および200%延伸粘着値を要約したものである。表6に示すように、高メルト温度において、フィルム形成性均一分枝実質的線状エチレンポリマー(実施例6-8)は約0.89g/cc程度の高い密度において実質的な粘着性を示した。高いこの高い製作温度は、粘着剤および高水準のn-ヘキサン可溶分を含む従来技術のポリマーに通常付随する著しいダイ·リップ蓄積または装置部品上の蓄積を生じなかった。実施例9-10別の試験において、A/B/Cフィルム構造物を吹き込み共押出し技術によって製造した。実施例9および10を作るのに使用した吹き込みフィルム共押出し装置は次の3個押出し形態からなっていた;すなわち21/2インチ(6.4cm)の60馬力イーガン外層押出し器(A層)、21/2インチ(6.4cm)の75馬力イーガンコア層押出し器(B層)、および2インチ(5.1cm)の20馬力ジョンソン内層押出し器(C層)である。溶融ポリマーは押出し器を出て、ダイ·ピンおよび0.07インチ(70ミル)のダイ間隙を備えるジョンソン三層8インチ(20.3cm)共押出しラセン·マンドレル·ダイに入った。押出し器の輸送速度を調節して15%/70%/15%フィルム層の厚さ比を保った。共押出し吹き込みフィルム試料の双方を、0.8ミル(20ミクロン)の公称全フィルム厚さ、A層押出し器で約360°F(182℃)、B層押出し器で430°F(221℃)、C層押出し器で400°F(204℃)のメルト温度で有利に製造した。試験は2:1の吹き込み比(BUR)および170フィート/分(52m/分)の線速度で行った。表7にこの共押出し吹き込みフィルム構造物を要約する。実施例9-10のASTM D-4649の非延伸および200%延伸の粘着値を要約する表8は、本発明の多層キャストフィルムと同様に、本発明の吹き込みフィルム(実施例8)が商業上の代表フィルム構造物(実施例10)よりも著しく良好な粘着性を示したことを指摘している。実施例11-14実施例1と同じ共押出し装
权利要求:
1.少なくとも裏面層と表面層をもつ多層粘着ラップフィルムであって、裏面層
が約0.90g/cc以下の密度をもつ、少なくとも1のフィルム形成性均一分
枝エチレンポリマー組成物からなり、そして表面層が約0.90g/ccより大
きい密度をもつ少なくとも1のフィルム形成性オレフィンポリマー組成物からな
る、ことを特徴とする多層粘着ラップフィルム。
2.フィルムがA/B 2層構造フィルムである請求項1記載のフィルム。
3.フィルムが更に少なくとも1の芯又は構造層をもつ請求項1記載の多層フィ
ルム。
4.芯又は構造層が少なくとも1のエチレンポリマー組成物からなる請求項3記
載の多層フィルム。
5.フィルムがA/B/C 3層構造フィルムである請求項3記載の多層フィル
ム。
6.裏面層の少なくとも1の均一分枝エチレンポリマー組成物が
a)メルトフロー比、I10/I2、>5.63、
b)式: Mw/Mn<(I10/I2)-4.63 によって定義される分子
量分布、Mw/Mn、
c)ほぼ同じI2及びMw/Mnをもつ
線状エチレンポリマーの表面メルトフラクチャーの開始時における臨界せん断
速度より少なくとも50%大きい表面メルトフラクチャーの開始時における臨界
せん断速度をもつことを特徴とする実質的に線状のエチレンポリマーである請求
項1記載の多層フィルム。
7.裏面層の少なくとも1の均一分枝エチレンポリマー組成物がエチレンと少な
くとも1のC3-C20α-オレフィンとのインタ
ーポリマーである請求項1記載の多層フィルム。
8.裏面層の少なくとも1の均一分枝エチレンポリマー組成物が線状超低密度ポ
リエチレンである請求項1記載の多層フィルム。
9.裏面層の密度が約0.85g/ccから約0.89g/ccである請求項1
記載の多層フィルム。
10.表面層の少なくとも1のオレフィンポリマーがプロピレンポリマー又はエ
チレンポリマーである請求項1記載の多層フィルム。
11.表面層の少なくとも1のオレフィンポリマーが線状エチレン-α-オレフ
ィンインターポリマーである請求項1記載の多層フィルム。
12.表面層がポリプロピレンと高密度ポリエチレンからなる請求項1記載の多
層フィルム。
13.表面層が高圧法低密度ポリエチレンと線状低密度ポリエチレンからなる請
求項1記載の多層フィルム。
14.表面層の密度が約0.91g/ccから約0.96g/ccである請求項
1記載の多層フィルム。
15.少なくとも1のエチレンポリマー組成物がエチレンと少なくとも1のC3
-C20α-オレフィンとのインターポリマーである請求項4記載の多層フィル
ム。
16.少なくとも1のエチレンポリマー組成物が線状エチレン/α-オレフィン
インターポリマーである請求項4記載の多層フィルム。
17.(i)エチレンポリマー組成物を裏面層共押出用押出器に供給し、
(ii)エチレンポリマー組成物を表面層押出用押出器に供給し、
(iii)付加的にエチレンポリマー組成物を芯又は構造層共押出用押出器に供
給し、
(iv)該ポリマー組成物を約177℃より高い溶融温度で溶融、
混合し少なくとも2の溶融ポリマー流を形成し、
(v)全押出アウトプット量の少なくとも5重量%が裏面層溶融ポリマー流を
構成するように押出アウトプット量を調節し、
(vi)該溶融ポリマー流を共押出フィードブロックを通してスロットダイに押
出してウエブを形成するか又は環状ダイに押出して裏面層と表面層をもつチュー
ブを形成し、
(vii)該チューブを吹込み処理し冷却するか又は該ウエブを引伸し処理し冷
却して該多層フィルムを形成し、
(viii)該多層フィルムをその後の使用に供するために収集する
諸工程からなる少なくとも2層をもつ多層片面粘着ラップフィルムの製造法に
おいて、
約0.90g/cc以下の密度をもつ
少なくとも1つのフィルム形成性均一分枝エチレンポリマー組成物を裏面層
共押出器に供給し、
そして0.90g/ccより大きい密度をもつフィルム形成性オレフィンポ
リマー組成物を表面層共押出器に供給することを特徴とする多層片面粘着ラップ
フィルムの製造法。
18.(i)フィルムを自動式又は手動式の包装機にとりつけ、
(ii)パレット上に配した物品又は物品群をフィルムで包み、
(iii)フィルムどうしを密封する諸工程からなる延伸包装操作において、該
フィルムとして、裏面層と表面層からなる少なくとも2層をもつ多層フィルムで
あって、該裏面層が約0.90/cc以下の密度をもつ少なくとも1のフィルム
形成性均一分枝エチレンポリマー組成物からなり、そして該表面層が約0.90
g/ccより大きい密度をもつ少なくとも1のフィルム形成性オレフィンポリマ
ー組成物からなることを特徴とする延伸包装操作法。
具体实施方式:
次の実施例は本発明の特定の具体例の若干を説明しているが、これらは本発明
がそこに示す特定の態様に限定されるものと解すべきではない。
実施例1-7
表2はA/B/Cキャスト共押出しフィルムの試験に使用するポリマーを要約
したものである。
実施例1
商業的に使用されるフィルムの実例である1つの多層延伸粘着フィルムを、裏
面層としてEMA、コアもしくは構造層としてLLDPE、および表面層として
PPを使用して製造した。キャスト共押出しフィルム装置を使用して3個の押出
し器形体からなるこの比較試料を製造した。すなわち32:1のL/Dをもつ3
1/2インチ(8.9cm)直径のイーガン一次押出し器(“B”コアもしくは構
造層)、24:1のL/Dをもつ21/2インチ(6.4cm)直径のイーガン·
サテライト押出し器(“A”裏面層)、および24/1のL/Dをもつ2インチ
(5.1cm)直径のダビス標準サテライト押出し器(“C”表面層)を使用し
た。溶融ポリマーはA/B/C供給ブロックから押出し器を出て30インチ(7
6.2cm)のジョンソン·コートハンガー、フレックス·リップ·スロット·
ダイに流入した。押出し器の輸送速度は、溶融ポリマーが0.020インチ(0
.05cm)のダイ間隙に供給されるように15%/70%/15%のフィルム
層の厚さ比を保つように調節された。
共押出しフィルムを、70°F(21℃)に冷却した2つの急冷ロールに5イン
チ(12.7cm)の空気/延伸間隙で接触させた。
キャスト共押出しフィルム試料は、0.8ミル(20ミクロン)の公称合計フ
ィルム厚さ、A層について約400°F(204℃)、BおよびC層について5
25°F(274℃)のメルト温度、および800フィート/分(244m/分
)の線速度で有利に製造される。生成フィルムは123gの非延伸裏面層と表面
層との粘着値、およびASTM D-4649 §A.3により47gの延伸粘
着値をもっていた。
表3は本発明の実施例2-5のA/B/C共押出しフィルムの構成を要約した
ものである。これらの多層フィルムは実施例1に示すのと同じ装置および設定を
使用して有利に製造された。押出し加工性はすぐれており、ダイ·リップの蓄積
はこれらのフィルム構造物の2時間の製作試験中観察されなかった。これらの実
施例のASTM D-4649 §A.3による非延伸および200%延伸の粘
着結果を表4に示す。
表4に示すデータは、本発明により製造したフィルムは非延伸および200%
延伸条件の両者において実質的な接着を示したことを実証している。驚くべきこ
とに、粘着層としての実質的線状ポリマーと非粘着層としてのMDPEとからな
るフィルム構造物は、非延伸条件に比べて200%延伸条件下において均等また
は高い粘着値を示した(実施例4)。その上、0.88g/cc以下の密度にお
いて(実施例2-5)、本発明のフィルムの粘着性は実施例1の商業的に代表的
なフィルムよりもすぐれていた。本発明のフィルムはまた良好な物性を示した。
実施例6-8
実施例1と同じ装置と押出しパラメータを使用して追加のキャストフィルム試
験を行った。ただし、“A”裏面層は400°F(204℃)の代わりに500
°F(260℃)のメルト温度を与えるように操作した。表5はこの試験に使用
した試料を要約したものである。
表6は粘着層密度(層A)、および実施例6-8の非延伸および200%延伸
粘着値を要約したものである。
表6に示すように、高メルト温度において、フィルム形成性均一分枝実質的線
状エチレンポリマー(実施例6-8)は約0.89g/cc程度の高い密度にお
いて実質的な粘着性を示した。高いこの高い製作温度は、粘着剤および高水準の
n-ヘキサン可溶分を含む従来技術のポリマーに通常付随する著しいダイ·リッ
プ蓄積または装置部品上の蓄積を生じなかった。
実施例9-10
別の試験において、A/B/Cフィルム構造物を吹き込み共押出し技術によっ
て製造した。実施例9および10を作るのに使用した吹き込みフィルム共押出し
装置は次の3個押出し形態からなっていた;すなわち21/2インチ(6.4cm
)の60馬力イーガン外層押出し器(A層)、21/2インチ(6.4cm)の7
5馬力イーガンコア層押出し器(B層)、および2インチ(5.1cm)の20
馬力ジョンソン内層押出し器(C層)である。溶融ポリマーは押出し器を出て、
ダイ·ピンおよび0.07インチ(70ミル)のダイ間隙を備えるジョンソン三
層8インチ(20.3cm)共押出しラセン·マンドレル·ダイに入った。押出
し器の輸送速度を調節して15%/70%/15%フィルム層の厚さ比を保った
。
共押出し吹き込みフィルム試料の双方を、0.8ミル(20ミクロン)の公称
全フィルム厚さ、A層押出し器で約360°F(182℃)、B層押出し器で4
30°F(221℃)、C層押出し器で400°F(204℃)のメルト温度で
有利に製造した。試験は2:1の吹き込み比(BUR)および170フィート/
分(52m/分)の線速度で行った。表7にこの共押出し吹き込みフィルム構造
物を要約する。
実施例9-10のASTM D-4649の非延伸および200%延伸の粘着
値を要約する表8は、本発明の多層キャストフィルムと同様に、本発明の吹き込
みフィルム(実施例8)が商業上の代表フィルム構造物(実施例10)よりも著
しく良好な粘着性を示したことを指摘している。
実施例11-14
実施例1と同じ共押出し装置とパラメータを使用する別のキャスト共押出し試
験において、A/Bフィルム構造物を製造した。この試験において、B層とC層
の双方の押出し器を操作して表面層を提供し、A押出し器を操作して裏面層を提
供した。層の比を15:85のA/B層に保った。公称全フィルム厚さは0.8
ミルであった。表9は、それぞれの層の形態ならびにこれらの構造物の粘着性を
要約している。表9は、本発明により製造した均一分枝実質的線状エチレンポリ
マー(実施例13および14)または均一分枝線状エチレンポリマー(実施例1
5および16)からなる多層フィルムが、約0.90g/ccの裏面層ポリマー
密度において良好な非延伸粘着性を示したことを指摘している。また表9は、そ
の粘着性能も、約0.91g/ccの裏面層ポリマー密度をもつ比較フィルム(
実施例12)よりもすぐれていたことを指摘している。
表10は、比較の実施例1のフィルムと本発明のフィルムとのフィルムの物理
的性質を比較している。この比較は、本発明により製造した多層フィルムが実施
例1の商業上代表的なフィルムに等しい
フィルム光学性および強度性質を示したことを指摘している。
ASTM D-4649 6A1.2.3、による表面粘着試験において、本
発明の実施例2-5の多層フィルムの粘着性能を試験した。この試験に使用した
装置は、200%フィルム予備延伸およ
びパレット上200%のフィルム延伸に設定したLantech Model
SHS パワーの予備延伸パレットラッパーであった。このパレット荷重は50
0ポンド(227kg)の5フィート×4フィート×4フィート(1.5m×1
.2m×1.2m)のアングル鉄フレームからなるものであった。それぞれのフ
ィルムをこのフレームのまわりに別々に包み、その後にスリットカットしてそれ
ぞれの粘着性を調べた。本発明の実施例(実施例2-5)のすべてはこの試験に
おいて「すぐれた粘着」を示した。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年12月26日
【補正内容】
補正された請求の範囲
1.少なくとも裏面層と表面層をもつ多層粘着ラップフィルムであって、裏面層
が(a)約0.90g/cc(g/cm3)以下の密度及び(b)組成分布分枝
指数が50%より大きい狭い短鎖分枝分布をもつと共に(c)CFR 177.
1520(c)で定義される抽出条件下でのn-ヘキサン可溶分が、ポリマー組
成物の全重量に基づき、少なくとも75%である少なくとも1のフィルム形成性
均一分枝エチレンポリマー組成物からなり、そして表面層が約0.90g/cc
(g/cm3)より大きい密度をもつ少なくとも1のフィルム形成性オレフィン
ポリマー組成物からなり、未延伸の裏面層対表面層の粘着強度が45g以上であ
ることを特徴とする多層粘着ラップフィルム。
2.フィルムがA/B 2層構造フィルムである請求項1記載のフィルム。
3.フィルムが更に少なくとも1の芯又は構造層をもつ請求項1記載の多層フィ
ルム。
4.芯又は構造層が少なくとも1のエチレンポリマー組成物からなる請求項3記
載の多層フィルム。
5.フィルムがA/B/C 3層構造フィルムである請求項3記載の多層フィル
ム。
6.裏面層の少なくとも1の均一分枝エチレンポリマー組成物が
a)メルトフロー比、I10/I2、>5.63、
b)式: Mw/Mn<(I10/I2)-4.63 によって定義される分子
量分布、Mw/Mn、
c)ほぼ同じI2及びMw/Mnをもつ
線状エチレンポリマーの表面メルトフラクチャーの開始時における臨界せん断
速度より少なくとも50%大きい表面メルトフラク
チャーの開始時における臨界せん断速度をもつことを特徴とする実質的に線状の
エチレンポリマーである請求項1記載の多層フィルム。
7.裏面層の少なくとも1の均一分枝エチレンポリマー組成物がエチレンと少な
くとも1のC3-C20α-オレフィンとのインターポリマーである請求項1記
載の多層フィルム。
8.裏面層の少なくとも1の均一分枝エチレンポリマー組成物が線状超低密度ポ
リエチレンである請求項1記載の多層フィルム。
9.裏面層の密度が約0.85g/ccから約0.89g/ccである請求項1
記載の多層フィルム。
10.表面層の少なくとも1のオレフィンポリマーがプロピレンポリマー又はエ
チレンポリマーである請求項1記載の多層フィルム。
11.表面層の少なくとも1のオレフィンポリマーが線状エチレン-α-オレフ
ィンインターポリマーである請求項1記載の多層フィルム。
12.表面層がポリプロピレンと高密度ポリエチレンからなる請求項1記載の多
層フィルム。
13.表面層が高圧法低密度ポリエチレンと線状低密度ポリエチレンからなる請
求項1記載の多層フィルム。
14.表面層の密度が約0.91g/ccから約0.96g/ccである請求項
1記載の多層フィルム。
15.少なくとも1のエチレンポリマー組成物がエチレンと少なくとも1のC3
-C20α-オレフィンとのインターポリマーである請求項4記載の多層フィル
ム。
16.少なくとも1のエチレンポリマー組成物が線状エチレン/α-オレフィン
インターポリマーである請求項4記載の多層フィルム。
17.(i)エチレンポリマー組成物を裏面層共押出用押出器に供
給し、
(ii)エチレンポリマー組成物を表面層押出用押出器に供給し、
(iii)付加的にエチレンポリマー組成物を芯又は構造層共押出用押出器に供
給し、
(iv)該ポリマー組成物を約177℃より高い溶融温度で溶融、混合し少なく
とも2の溶融ポリマー流を形成し、
(v)全押出アウトプット量の少なくとも5重量%が裏面層溶融ポリマー流を
構成するように押出アウトプット量を調節し、
(vi)該溶融ポリマー流を共押出フィードブロックを通してスロットダイに押
出してウエブを形成するか又は環状ダイに押出して裏面層と表面層をもつチュー
ブを形成し、
(vii)該チューブを吹込み処理し冷却するか又は該ウエブを引伸し処理し冷
却して該多層フィルムを形成し、
(viii)該多層フィルムをその後の使用に供するために収集する諸工程からな
る少なくとも2層をもつ多層片面粘着ラップフィルムの製造法において、
(a)約0.90g/cc(g/cm3)以下の密度、
(b)組成分布分枝指数が50%より大きい狭い短鎖分枝分布をもつと共に、
(c)CFR 177.1520(c)で定義される抽出条件下でn-ヘキサ
ン可溶分が、ポリマー組成物の全量に基づき、
少なくとも75%である
少なくとも1のフィルム形成性均一分枝エチレンポリマー組成物を裏面層共
押出器に供給し、
そして0.90g/cc(g/cm3)より大きい密度をもつフィルム形成
性オレフィンポリマーを表面層共押出器に供給すると共に、該フィルムが45g
以上の未延伸の裏面層対表面層の粘着強度をもつことを特徴とする多層片面粘着
ラップフィルムの製
造法。
18.(i)フィルムを自動式又は手動式の包装機にとりつけ、
(ii)パレット上に配した物品又は物品群をフィルムで包み、
(iii)フィルムどうしを密封する諸工程からなる延伸包装操作において、該
フィルムとして、裏面層と表面層からなる少なくとも2層をもつ多層フィルムで
あって、該裏面層が(a)約0.90g/cc(g/cm3)以下の密度及び(
b)組成分布分枝指数が50%より大きい狭い短鎖分枝分布をもつと共に(c)
CFR 177.1520(c)で定義される抽出条件下でのn-ヘキサン可溶
分が、ポリマー組成物の全重量に基づき、少なくとも75%である少なくとも1
のフィルム形成性均一分枝エチレンポリマー組成物からなり、そして該表面層が
約0.90g/cc(g/cm3)より大きい密度をもつ少なくとも1のフィル
ム形成性オレフィンポリマー組成物からなり、未延伸の裏面層対表面層の粘着強
度が45g以上であることを特徴とする延伸包装操作法